↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

逃亡者達とミリタリーエルフ

副題:自己紹介は全ての基本


れ、連載2日目で総合評価24pt....だと!?(震え声)

えっと、その、みんなミリタリーとエルフが好きなのね(遠い目)。

「アンドレ、どうかしたの?」


追跡者との戦闘が終わり、追跡者達を振り切ることに成功した後、馬車から降りる形でタルコフの前に現れたのは....中世ヨーロッパの貴族を思わせる格好をした男女であった。

だからなのか、それを見たタルコフはここが別の世界なのだと改めて理解していた。


そして、どうりで馬車に乗っていたわけだよと納得していたのか、彼女は腑に落ちるような顔になっていた。

ただし、その顔を見た御者は不敬だぞ!!と彼女に対して怒りつつもそう言っていた。


馬車から降りた男女こと、女の方は美しい金糸の装飾が施されたドレス、一方の男の方はレースの首飾りや金の指輪などの整えられた身なりをしていたため、タルコフは二人が身分が高い人だと察しつつあった。

そう思っている彼女を尻目に、女は不思議そうな顔をしていたのだが....そんな女に対し、男は本気で心配するかのような様子でこう言った。


「ロレーヌ!!外は危険だ!!早く馬車の中に!!」


彼がそう言った瞬間、女性はでも....と言いかけていたため、そのことを疑問に思った男が視線を移動すると、そこにタルコフが居ることに気が向いたのか、ビックリとした顔になっていた。

そして、女を守るような態勢になると目の前の奇妙なエルフに対し、警戒するようにこう叫んだ。


「貴様....何者だ!!」


何者だと尋ねたため、自身の名前を名乗ろうとするタルコフ。

しかし、その直後に現実世界での本名はこの世界で通じるのだろうか?と思ったのか、しばらく悩むような様子を見せていた。


それから数秒後、彼女は一言


「俺の名前はタルコフ、役割としてはアタッカー....要は前線での戦闘を担当する兵士、みたいな感じだな」


と言ったため、その二人と馬車の御者は驚いたような顔になっていた。


御者はどうりであんな戦い方が出来るわけだと思っていたのに対し、その言葉を聞いた二人はお互いの顔を見合わせた後、男の方はタルコフに向けてこう言った。


「それはつまり.....傭兵か?」

「あ〜、まぁ、似てるような似ていないような....」


傭兵という言葉が出た瞬間、軽く目を泳がせるタルコフ。


男の言うように、具体的にはそういった感じだけどもそうじゃない。

いや、完全にそうじゃないと言い切れなかったからか、タルコフは歯切れの悪い答えをしてしまったからか、それを聞いた二人は目を丸くしていた。


それはまるで、唯一の希望を見つけたのばかりに。


そして、男は自身の隣に居る女の方をチラッと見ると後、彼女が不安そうな顔をしているのに気がついたのか、次第に警戒するような顔つきから別の表情へと変化していた。

その感情はどちらかと言えば、彼がロレーヌと呼んだ女を守りたいという思いが強かったため、タルコフに向けてこう言った。


「....いくら払えばいい?」

「いなあの、俺は別に傭兵業をやってるわけじゃ」

「金貨か?それとも白金貨か?今すぐではないが、必ず支払おう」

「何で金を払う前提なんだよ!?」


グイグイと迫る男に対し、そう声を上げるタルコフ。

それに対し、二人はポカーンとした顔になっていたが、御者は御者で何と無礼な!!と頭から湯気が上るほどに怒っていた。


と言うのも、タルコフ自身は自分は傭兵でも軍人でもなく、ただのミリタリーゲームのプレイヤーだと思っていた節があるので、そう答えるのも無理はなかった。


ただ、それが二人に仕えているであろう御者の怒りを買ったようで


「貴様!!フェルディナン様からの命令に従えないのか!?」

「命令も何も、そもそも俺はフェルディナンなんて奴は知らないんだが!?」


そう言う御者に対し、何も知らないとばかりに叫ぶタルコフ。

それを聞いた御者は続けて言葉を出そうとしたが、それをフェルディナンと呼ばれた男が止めたため、一応は従うような姿を見せていた。


そんなタルコフを尻目に、男は....フェルディナンは、御者を落ち着かせるようにこう言った。


「落ち着け、アンドレ」

「し、しかし....」

「それに....僕達は彼女によって助けられた身だ。文句など言える立場ではない」


フェルディナンがそう言った瞬間、渋々ではあるが納得したような様子を見せる御者。

その様子を見届けた女....ロレーヌは安堵していたのに対し、タルコフは彼のことを出来た男だなと思い始めていた。


それと同時に、タルコフは何故二人は追われていたのだろうか?と思ったようで、ジッと二人を見つめていた。

そんな彼女を尻目に、今度はロレーヌが口を開いたかと思えば、そのまま御者に向けて優しい口調でこう言った。


「フェルディナンの言う通り、私達はタルコフ様によって命を助けられました」

「ロレーヌ様.......」

「例え、素性の分からぬエルフであっても、礼を言うのが人としてやるべきことの一つなのです」


フェルディナン、そしてロレーヌの言葉を聞いたからか、素直に反省するような姿を見せる御者。

その光景を見たタルコフは彼女の方も出来た人なんだなと思ったのか、やるなと言うような顔になっていた。


やがて、二人はタルコフの方を見ると....その視線をズラすことなく、彼女に向けてこう言った。


「....さっきはすまなかった」

「アンドレのことを悪く思わないでください。彼は....私達を守るために神経を使っていたのです」


フェルディナンとロレーヌがそう言った瞬間、タルコフはその言葉を素直に受け取った反面、何故か違和感を覚えていた。


もし仮に、二人が身分の高い人間だったとして....何故、フェルディナンとロレーヌは追われていたのか。

そして、あの男達の装備からも殺す気満々だったため、どうして二人は殺されようとしていたのか。


一度に気になることが多くあったからか、タルコフは自身を落ち着かせるようにフゥと息を漏らした後、フェルディナン達の方を向くとこう言った。


「別に俺は気にしていないから良いけど....それよりも、何でまた武装集団に追われていたんだ?」


彼女がそう言った瞬間、その場の空気はガラッと変わり.....どういうわけか、フェルディナンとロレーヌは異様に緊張するような面持ちになっていた。

その様子を見たタルコフはやっぱりと思っていたのか、やっぱりワケありかという表情が浮かんでおり、厄介事の予感を感じ取っていた。


「まぁ、ワケありなのはお互い様だけどな」


隣に居るロレーヌの手をギュッと握る彼に対し、皮肉気味にそう言うタルコフ。

そんな彼女の予想を裏付けるように、フェルディナンは勇気を振り絞ったのか、自らの真実を告白するようにこう言った。


「我が名はフェルディナン=ドニ。今は革命の只中にある祖国......カペー王国の王太子である」

高評価・感想等お願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。