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それいけ魔法少女(男)  作者: 大金母知
19/23

19劣勢

もう少しお付き合いください!

「っ!?」

ドッゴオオオオン!

合図は無かった。ガードした腕が爆発したかと思った時にはボクの身体は校舎を突き抜けていた。

「がはっ!?」

まだ終わりじゃない! ボクは急いで空中で体勢を立て直し、地に足をつける。そして、全力で拳を振り抜いた。

「がぁっ!?」

ドッゴオオオオン!

「……おかえし」

今度は『魔法少女』が吹き飛ぶ番だった。 ボクは追撃のために『魔法少女』を追う。

場所は元の校庭。そこにはすでに体勢を整えた『魔法少女』の姿があった。

「……きひっ」

笑った……?いや、気にしている場合じゃない!

ドッゴォオ!

「くっ!」

拳、蹴りが嵐のように降り注ぐ。 だというのに、雑さが無い。まるでボクの動きをトレースしたかのようだ。

捌き、受けることは何とか可能だが、受け続ければボクの方が潰れてしまう。

『カオリ!?』

『しっかりなさい!』

月乃さんと枢木さんの心配する声。 その心配は正しい。ボクは今押されている。

「くかかかかっ!かかかっ!」

「このっ……!」

膂力、手数、速さ、向こうが上だ。 直撃こそ無いものの、傷は少しずつ、確実に増えていく。

更に驚くべきことに、

「ボクの技……!?」

「きひっ」

『魔法少女』が初めて見せたのは捌き、崩すボクの技だった。

崩しきられることは阻止したものの、隙は確かに生まれてしまった。

「かかかぁあ!」

「くぅっ!」

手痛い一撃。腹部に強烈な蹴りを浴びてしまった。

ボクの身体は吹き飛ばされ、校舎の壁にめり込んでしまった。 破損したコンクリートが生み出す土煙。視界が封じられる。

『『っ!』』

インカム越しに月乃さんと枢木さんが息を呑むのが分かった。

にしても……追撃にこない……? 土煙が晴れ、見てみれば『魔法少女』はニタニタと勝ち誇った笑みを浮かべ、ボクを見下していた。

「きひひっ」

挙句に指をクイクイとして、かかってこいと挑発してくる。 本当、いい度胸してるよ。

『カオリ!無事!?』

『あんた限界なの!?』

「……無事ですよ。全然戦えます」

と言っても、結構血だらけなので説得力は無いかもしれない。

『このままだと作戦の変更の必要性が出てくる!カオリ、素直に教えて!戦況はどうなの?』

ボクは血だらけ、向こうは無傷。誰がどう見てもボクの劣勢だ。

「力も速さも向こうが上。その上、ボクの技も盗んできた。恐らく、ボクのできることの全ては向こうもできると考えていいでしょう」

『『……!?』』

正直ここまでやれるだなんて思っていなかった。だけど……

『……仕方ないね。だったら……』

「ごめんなさい。少し言葉が足りませんでしたね」

『え……?』

「つまりは『見切った』ってことです」

『『!』』

もう分かった。

『魔法少女』がここまでやれるということも、そしてどこまでやれるかということも。

『でも!力も速さも技も!』

「それだけで戦いの勝敗が決まるわけじゃない。まあ、見てれば分かります。圧倒してみせますから」

さあ、お仕置きの時間に移ろうか。

続きもお願いします。

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