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同担拒否は、ホントは拒否したくない!  作者: 櫻木サヱ
「揺れる想い、甘い秘密」

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距離を置く、心の整理

放課後の教室、窓から差し込む夕日が温かい光を投げかける。

でも、ボクの胸の中はざわざわしていた。


──夏海のこと……やっぱり、好きすぎる。

でも、夏海の“好き”は友情や憧れ。ボクの恋心は届かない。

このまま一緒にいると、ボクの気持ちはどんどん暴走してしまうかもしれない。


心の中でぐるぐる考えるうちに、ボクは決心した。

少しだけ、夏海との距離を置こう。自分の気持ちを整理するために。


その夜、スマホを手に取り、LINEでメッセージを打つ。

「夏海、しばらく距離を置きたいんだ……ごめんね」


送信ボタンを押す手が震える。

胸がぎゅっと痛むけど、これは自分を守るための選択だと自分に言い聞かせる。


翌日、学校で夏海とすれ違う。

彼女はいつも通り笑いかけてくれるけれど、ボクは少し俯いて、そっと挨拶するだけ。

笑顔に答えられない自分が、切なくて、胸が締め付けられる。


放課後、いつもなら一緒に行く秘密の公園にも、ボクはひとりで向かう。

ベンチに腰を下ろし、沈む夕日に目を細める。

風が髪を揺らすたび、夏海の笑顔が浮かび、胸の奥が痛くなる。


──でも、これでいいんだ。

自分の気持ちを整理して、落ち着いたら、また笑顔で会えるように。


思い返せば、夏海と過ごした時間はどれも特別で、甘くて切ない。

あの公園での秘密の時間、放課後の肩越しの温もり、推しのイベントでの楽しそうな笑顔……

全部がボクの胸をぎゅっと締め付ける。


それでも、少し距離を置くことで、ボクは自分の恋心を整理できるはず。

心の中でそっと呟く。


「夏海、ありがとう……今は少しだけ待っていてね」


空はオレンジ色から深い藍色へと変わり始め、街灯の光が点々と輝く。

甘くて切ない時間、胸の奥に染み込む痛みと幸福。

ボクの心はまだ揺れているけれど、少しずつ落ち着きを取り戻していく。


──いつか、この想いをちゃんと伝えられる日が来ると信じて。

秘密の時間、片思いの胸の痛み、そして夏海の笑顔。

すべてを抱きしめながら、ボクはそっと目を閉じた。


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