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異世界のマ歯車鍛冶(ギアスミス)!  作者: 優暮バッタ
第五部 超古代の息吹に新たなる姿を
95/199

エリナ先生の魔法講座~講座を始めたと思っていたら終わっていた、な、何を言っているかわからないと思うがry~



 前回に引き続きキヤはエリナから妖精とそれに関連する魔法について授業を受けていた。



「妖精と契約したときのメリットは、その妖精が持つ属性の魔法の適性が新しく契約者に追加される。だからキヤは学べば水属性魔法を習得できる。習得したい?」


「いいッスねぇ! したいですしたいです!」


「それじゃ外に出る。ヒストリアも」


「わかったわ」





 場所をハインツナイツ家の広い庭変えてエリナの魔法授業は続く



「さて。魔法に必要なのはイメージ力。正直呪文はあってないようなもの。自らの魔力を観測し、操作し、従え、現象を起こす。それが魔法で……」


「来たれ、水龍ウォータードラゴン! こういうことですね先生!」



 エリナが振り向くと巨大な水で出来た龍を自在に操るキヤがいた。エリナは拗ねた。キヤはヒストリア嬢に説教を受けた。



「控えめに言って女性を泣かせる男性はクソですわね」


「マジすんません、自分でもこうも上手くいくとは思ってなくて……」



 ハインツナイツ家の庭から突如出現した巨大な水の龍に町は一時騒然となったが、高く上空へ上った後突如空中で弾けて町の空に虹をかけた。後にその日が龍を祀る祭りの日となったのは必然だったろう。原因を知っていたハインツナイツ家は祭りのたびに苦笑いを密かにこぼしていたという。



ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ



 あれからキヤは秘蔵のサツキ特製フィナンシェを生贄にエリナの機嫌を取り戻した。美味しいものは正義なのだ。甘いものは女の子に特攻なのだ。フィナンシェをモキュモキュしながらエリナが訝し気にキヤを睨む



「一応聞いておくけど、貴方本当に魔法のシロウトだよね?」


「マジのガチですよ! まぁ魔力操作は多少自信はありますけど。あともうそ……想像力ぅ……ですかね」


「「…………」」


「二人して蔑みの目線はカンベンしてください、なんだか心が痛いんです」



 勝手に凹んだキヤは置いといて、この世界の魔法は使い手の想像力がモノを言う。さらにその現象がどうやって起こるかを理解していなくては一流の魔法使いにはなれない。例えば火の魔法であれば、モノが燃えるには燃料が必要であり燃料に火をつけ燃やす必要があるという知識が必要だ。


 例としてファイアーボールなら、空気中に己の魔力を燃料として生成し、そこにさらに魔力による火花を散らせて着火、それをさらに魔力によって押し出して発射するというおよそ三段階のプロセスを通さなければならない。


 キヤが適性を持つ水の魔法は空気中に散らばる水蒸気に魔力を通して収束させ、そうして集まった水に己の魔力を通して操る、というのがセオリーだ。ただこの水の魔法は環境に左右されやすく、空気が乾いた気候なら水の生成が非常に難しくなる。さらに膨大な魔力が無ければ空気中に散らばる水分に干渉できないため、水の魔法一本で食っていく魔法使いはほとんどいないのだ。


 さらに魔法の練度が低ければ発生した水に不純物が混じり、生成する量も威力も減衰し飲料にも適さなくなる。だがキヤはこの世界の魔法使いとは違う。空気中に散らばる水分という大雑把な認識ではなくもっと小さい単位、水分子だけを収束させるように想像し空気中に魔力を通したのだ。


 想像力×科学の知識=破壊力である。どこかのステゴロ喧嘩士も納得である。



「それにしても素直にすごい。平民でここまで魔力操作が上手な人間は見たことがない。というより私が出会った魔法使いの中でもトップクラス。なぜここまで魔力操作が上手いの?」


「職業柄、ですかねぇ。俺魔石を使った道具、魔道具を開発してるんですけど。というかそれが本業なんですけど……魔石の起動とかに魔力操作をよく使うんですよね」


「それだけじゃあそこまでにならないはず。もっとなにか別の手段で練習しないと」


「あ、それならコレを一時使ってましたね」



 キヤがギアボックスから取り出したのはギルバの義手制作の際に作った魔力操作練習用道具カリノハンドだ。あれからキヤはヒマな時にこのカリノハンドのデティールをより緻密なものにし、より本物の腕のようなリアル感を出すことに成功している。なぜベストを尽くしてしまったのだろうか。超常現象研究家の教授もドン引きだろう



「……キヤ、流石に倫理観は尊ぶべき、ネクロマンスはあまり推奨されるべき魔術ではない」


「キヤ殿はなんてものをお持ちなんですか……さすがにこれは……」


「ただの木製の模型ですよ!! ちょっとデティール凝っちゃっただけの!!」



 どうにか誤解を解き使用用途を説明するとどうにか納得してくれた。魔力を流して指を動かすたびにエリナとヒストリア嬢はビクッとしていた。誰だってそうなるだろう。今見ても不気味だ。お化け屋敷に置いてあったらいい仕事をするだろう。



「手足を失って引退した冒険者の間で流行り出した魔動義手マギアハンズ……なるほど、出所は貴方だったのか」


「お、ご存知でしたか。義手の使用者に使ってもらって魔力操作を覚えてもらうのが目的で作ったブツです。コイツを作るうえで色々と試行錯誤しましてね。あとコイツも」



 キヤがギアボックスから取り出したのは魔力操作練習用の人形だ。一度しか登場していないので物凄い影が薄い発明品だが。要領が分かったのかこの人形も興味深げに観察する二人。その姿を見ながらキヤはふと思った。



 魔力を込めた水を使って油圧式 (?)シリンダーのようなものを作れないかと。そしてそのピストンを例の機械人形に仕込めないかと。


しれっとチートしたけど流されるキヤ。水魔法だけに!!





水魔法だけに!!!!!!!






今のが面白くなかったら評価を★五にしましょう。面白くても★五にしましょう。さて、着々と何かデッカいモノ♂が作られる気配がしますね。



ps 油圧ピストンの部分を油圧シリンダーに変更しました。多分こっちの方が正しいはず……有識者の方助けて……

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