歯車鍛冶工房の倉庫
今まで作ったもののまとめとおま〇けのプラスαです。ここまで長かった……
からくり人形
突如として現れた精密な作りの人形。世界で初めて作られた『魔動具』であり、この人形を皮切りに様々な魔石を用いた道具『魔動具』が世に放たれた。始まりの魔動具。
横部にある扉を開き、中の回転の魔石に魔力を流しこめば下についている車輪が回転し前進する。手に持つ小さなお盆に小さなティーカップを乗せており、ティーカップの中身を空にしてから戻すと、その場で90度反転、元の場所へと戻る。
この魔動具が与えた影響は凄まじく、この存在を知った時点でとある貴族は回転の魔石の販路を抑えて莫大な利益を得たとされている。
後にシリーズ化され、男性貴族の新たな嗜みとして大いに流行った。後年になると値段も下がり、一般家庭にも出回るようになる。これに影響を受け新たに『機構職人』という職人が出現し、様々な機構が開発されこの世界は大いに発展を遂げることとなる
「精密に噛み合った小さな歯車が大きなことを成す。それは人間の社会においても変わらないのかもしれない」
チェーンソー
木を伐採するための魔動具。長い半円上のフチにチェーンメイルリザードの鱗が細いひも状になってついている。そこにウッドゴートの歯が刃として接着されており、チェーンが回転の魔石によって高速回転、ウッドゴートの歯によって木を削り切る。
とんでもなく作業効率が上がるため一年足らずで一つの山を禿山にすることが可能。それに伴う自然破壊や生態系の崩壊を恐れて、王城はこの魔動具の使用に厳しい制限をかけ免許制・登録制にすることで未然に大きな自然破壊を防いだ。
この時の王は魔動具の法の基盤を新たに作り、また自身も積極的に魔動具に対する理解を深め、国を大きく発展させ後の時代に大きく影響を与えた。そして彼は賢王として歴史に名を遺した。
耕運機
畑を耕す魔動具。カートのような見た目で前方の箱の下には畑を掘り返す刃が格納されており、回転の魔石で刃を回転させそれを使って地面を耕す。車輪は目詰まり防止のために大きく幅も広くなっており、泥でも沈みにくい。カート後部に鋤をつけることもでき、老人や子供一人でも畑を開墾できるようになり国の食料自給率を大幅に上昇させた。
ジャッキ
馬車など重いものを持ち上げるための道具。鉄の板が潰れたひし形になるように組み合わされ、真横に突っ切るように細かな螺旋が彫られた金属棒が貫いている。この金属棒にハンドルをつけ回すことで徐々にひし形が縦に伸び、その力でモノを持ち上げるのだ。主に故障した馬車の車輪・車軸交換などに使われるが、稀に重いものに押しつぶされた人を救助するためにも使われる。
魔石の使われていない単純な道具だが、この道具のおかげで馬車の故障関係のトラブルが発生したとき迅速に対応できるようになり、商人や貴族についている御者からは神のごとく崇められている。構造は単純な道具ながら生産性は低く、貴族や豪商のみが持っていたが近年ハナツキ商会が安定供給に成功。馬車などを購入する際に一緒に販売される修理道具一式にも登録された。
ちなみに生産性が低いのは中央を貫く螺旋の掘られた金属棒の加工方法がハナツキ商会くらいしかできなかったためである。
魔動泡だて器
非常にマイナーな、だが知る人ぞ知る調理用の魔動具。手に持ち、羽のついた棒を混ぜたい液体に入れ、魔力を流すと棒が高速回転し液体をかき混ぜる。構造と動きは単純ながら料理人からは神のごとく崇められており、作業負担の軽減、新たな食材の加工法などで貴族の舌をおおいに楽しませた。
そしてこの道具を使用し発明された『ホイップクリーム』『メレンゲ』などを使用した今までにないお菓子の製造を可能にし、新たにスイーツという文化を生み出した。
クロースナッチャー+安全ベルト
主に険しい山岳地帯に向かう冒険者に愛用される魔動具。クロースナッチャーはロープのついたツメの部分を投げて岩や木に引っ掛けて固定し、腰に着いた巻き取り装置で労力を最低限に上へと上がる道具だ。体にかかる負担を軽減するため安全ベルトは肩、腹、股に通され、もし落下しても一か所に負担がかかることはない。(もし腹部だけにベルトを巻いた状態で落下すると衝撃が一気に腹部にかかり、最悪内臓にダメージがくる)
また一定の場所にあらかじめ楔を打ち込んでロープを垂らしておくとそこがショートカットとして使えるようになる。崖上りなどでムダな体力を使わずに済むので、冒険者たちは重宝している
蒸気銃
剣のような形をした護身武器。刃のない剣のような見た目をしており、先端に穴が開いておりそこから蒸気を吹き出して相手を牽制する。グリップとその周辺に魔石と魔術回路が仕込まれており、魔力を流し込み魔石を活性化、そして手元のトリガーを引くことで先端から高温の蒸気が一気に噴き出す。これを顔面に吹き付けられれば戦意喪失は間違いない。また、銃身の部分で敵の攻撃を受け止めいなすことも可能。派生形として、グリップ部分にハンドガードや金属棒を追加して十手のように改造されたものもある。
町の警邏などに広く普及され、暴徒鎮圧の際には非常に強力な戦力となった。蒸気銃を軸に新しい体術も開発され、後の街の警邏の紋章には蒸気銃が描かれることとなる。
魔動義手・魔動義足
木材などで作られた義手。内部には魔力伝導率のいいシルキーワームの糸が糸束として通っており、魔力を流し込み操作することで糸が反応し手が意のままに動く。
基本的にオーダーメイドとなるため製作時間はかかるがコストは使う材質によって抑えられるので、欠損部位を治すと言われるエリクサーなどに比べ手が届きやすい。腕や足などを失い引退した冒険者に社会復帰を促す追い風となった。
一部のユーザーには、魔動義手に様々なギミックを搭載し冒険者を続ける者もいる。
自転車
棒が組み合わされたボディに大き目の車輪二つが付いた人力の乗り物。前輪に直接ペダルが付いたタイプと、最近開発された金属を繋ぎ合わせた部品、チェーンを使用した二タイプがある。乗るのにはコツがいるものの、移動時間を大幅に短縮できるため商人や郵便配達員に多く普及した。ブレーキには前輪に寄り添うようにブレーキとペダルが付いており、止める際にはゆっくりとブレーキペダルを踏むことで減速する。
出そうと思えばかなりのスピードが出、危険なため購入する際には自転車用の頭と関節などを護る皮鎧セットも購入を求められる。さらに自転車で走ることのできる場所も限られており、街中では乗れず押して進まなければならない。
ギアボックス
一見鉄で出来た道具箱。無機物しか収納できないアイテムボックスの劣化版。だが本当にそうだろうか? このアイテムはとあるダンジョンの奥深くで発見された。だがあまりにも新しすぎるのだ。ダンジョンで発見されたのなら多少なりとも劣化しているのだが、これにはほとんど劣化跡がない。そしてなにより、真価を発揮したときの姿はこの時代には早すぎる異形の形に変形する。
もしかしたら、幾星霜を超えた先、遥か未来からやってきた何者かがダンジョンの奥深くに大事なものとしてしまっていたのかもしれない




