第17話「仕組まれた襲撃」
【グランゼ辺境 テラ村 納屋、朝】
手持ち …… 銀貨百五十枚、銅貨十六
共有財布 …… 銀貨三十四枚
申告件数 …… 七十七件(うち労賃三十件)
人口 …… およそ百七十一人
特記───「荷は戻った。だが、峠を越える者が減った」
「――荷なんざ、どうでもよかったんだ」
縄で縛られた男が、藁の上に転がったまま呟いた。唇の端が切れ、乾きかけた血の筋が顎まで伸びている。昨夜、峠の茂みで捕らえた男だった。納屋の中は埃と饐えた藁の匂いが濃く、朝の光が板壁の隙間から幾筋も差し込んでいる。
ヴォルクが男の胸倉を掴み、壁に押しつけた。
「――今、何つった」
「聞こえただろうが」男は目を逸らさなかった。存外、据わった目だった。「荷なんざ、どうでもよかった。あんたらを、傷つけりゃそれでよかったんだ」
聞いた瞬間、腹の底が冷えた。理由はまだ分からない。だが、たった一言の作り話で積み上げたものが根こそぎ崩れるという勘だけが、先に働いていた。
「吐け」ヴォルクの拳が、男の顔の間近で止まった。「でなきゃ、次は口じゃなく骨から言わせる」
「待て」
俺はヴォルクの腕を軽く押さえた。ヴォルクは不満げに眉を寄せたが、拳を下ろす。
男は怯えていた。腕づくで割れる怯えではない。喋れば殺されるという恐れが、もっと深いところに根を張っている顔だった。殴って引き出せる類の話ではない。
俺は懐から木の棒を一本取り出した。台帳に使う、労賃申告と同じ棒だ。先端に墨を含ませ、男の縛られていない方の手に握らせる。
「お前の知っていることに、お前が値をつけろ」
男が目を上げた。
「その値で、買う」
男は木の棒と俺の顔を、交互に見た。値をつけろと言われて得をする話など、この男の人生には一度もなかったのだろう。信じていいものかどうか、量りかねている目だった。
ヴォルクが横で舌打ちする音がしたが、口は挟まなかった。
男は長く迷った。木の棒の先が、震えながら宙をさまよう。喋れば命に関わる。だが、殴られるのではなく値をつけろと言われたことに、殴打よりも戸惑っている顔だった。誰かに値を問われたことなど、この男にはこれまで一度もなかったのだろう。
やがて、震える手が動いた。歪んだ、崩れた字だった。
「銀貨一枚」
俺は懐から銀貨を一枚取り出し、男の前に置いた。
「取れ」
「――正気か、坊主」ヴォルクの声に、隠しきれない驚きが滲んでいた。「殴りゃタダで吐かせられるものを、わざわざ銭を払うのか」
「殴って出てくる話は、殴られなくなった瞬間に嘘に戻る」俺は答えた。「情報の値は、情報を持つ本人が一番よく知ってる。安く見積もれば、安い話しか出てこない。高く見積もれば、それだけの値打ちを寄越す義理ができる」
前世でも、脅して引き出した数字はたいてい後で狂う。恐怖は口を軽くはするが、正確さまでは保証しない。金を出させた方が、結局は早い。
男は震える手で銀貨を掴んだ。指の背で口の端の血を拭う仕草をしたが、拭いきれずに新しい筋が滲んだ。しばらく、銀貨の重さを確かめるように握りしめていた。
そこから、言葉がぽつぽつと零れ始めた。
雇われたのは、マレアの酒場。前金は銀貨三枚。声をかけてきた男の顔は覚えていない。奥の卓で、顔を伏せたまま話しかけられただけだという。
「荷を奪えとは、言われなかった」男は俯いたまま続けた。「人を、傷つけろと。回廊は危ない、噂さえ立てばいい――そう言われた」
「荷は」俺は訊いた。
「ついでだ。奪えりゃ奪え、程度の話だった」
墨の匂いが鼻をかすめる。木の棒の先が、湿ったまま光っていた。
「顔は見てないんだな」
「見てねえ。だが」男は口ごもり、しばらくしてから続けた。「荷札の読み方が、こっちの言葉じゃなかった。北回りの荷を、扱い慣れた口ぶりだった」
北回り。回廊とは商売敵の関係にある、反対側の街道だ。
「もう一つ」男は言い添えた。声から、値をつけた者の落ち着きが少し戻っていた。「前金は、鋳直したばかりの銀貨だった。縁が、やけに角張ってた」
情報は、取れた。だが、聞けば聞くほど、腹の底が冷えていく話だった。奪われたのは荷ではない。もっと壊しにくく、取り返しにくいものだ。前世で、根も葉もない噂一つで取り付け騒ぎが起き、健全だったはずの街が一晩で干上がるのを見たことがある。数字の裏付けなど誰も見ていない。ただ「危ない」という一言が独り歩きするだけで、金は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。信じられているという状態は、誰かがその気になれば、一夜で裏返る種類の値だった。
噂は、もう峠を越えて広まり始めている。
広場に、村の主だった顔が集まっていた。太陽はまだ高くない。石畳に落ちる影が、朝のうちだけ長く伸びている。
フィーネが台帳の写しを片手に、開口一番切り出した。
「峠を越えた荷、先週の三分の一」指を折りながら早口で並べる。「マレアの隊商、二組が北回りへ戻ったって話も入ってる。コルムとの月ごとの契約、今月分を落としたら反故にされてもおかしくないでしょ」
数字は容赦なく、突き刺さってくる。フィーネの声には、いつもの棘の裏に、隠しきれない苛立ちが滲んでいた。積み上げてきた数字が、たった数日で目減りしていく様を、誰よりも早く見てしまう役回りだった。
ソルが帳面を広げ、木の棒の先で数字をなぞった。
「共有財布、銀貨三十四枚」抑揚のない声だった。「護衛の補填を約束したところで、裏付けは薄い」
「代官の頃は」アーヴィンが低く口を挟んだ。「少なくとも、荷は減らなんだ」
その一言に、広場の空気が凍った。誰も、言い返せない。悪政の裏にたまたまの秩序があったという皮肉を、村長は忘れていなかったらしい。灯りのない板間で聞いた台詞より、今の方がずっと重く響いた。
沈黙を破ったのは、ソルだった。懐から布に包んだ銀貨を取り出し、陽にかざす。
「昨夜のうちに、確かめた」ソルは銀貨の縁を指でなぞった。「刻印。中央商業ギルド連合の地方支部が、傭兵への前金にだけ使う、鋳直しの銀貨だ」
「ギルドか」ヴォルクが低く唸った。
「ギルド書記だった頃、支部の出納簿で何度もこの縁を見た」ソルは淡々と続けた。「帳尻を合わせるたび、同じ刻印が出た」
指先が、縁の角を確かめるように何度もなぞる。数字を扱う手というより、古い傷を確かめる手つきだった。
「その仕事を、良心の呵責もなく続けられる人間ばかりじゃない」ソルは低く付け加えた。「辞めた人間も、いる」
「どこの支部だ」俺は訊いた。
「支部は幾つもある」ソルは一言で線を引いた。「どこの誰までは、まだ言えない」
断定を避ける物言いに、それ以上は誰も食い下がらなかった。ソルは知っていることの全てを台帳に載せない。台帳に載せていいのは、確かめきったものだけだ。その線引きだけは、書記だった頃から変えていないらしかった。
俺は峠を望む道の方へ、目をやった。木々の隙間から、稜線がわずかに覗いている。丘の上から初めてこの道を見た日、種銭も当てもないまま、それでもこの道の価値だけは疑わなかった。あの時の確信が、まだ胸のどこかに残っているのを確かめたくなった。視界の端が、滲んだ。
『幻の回廊/真価:荷が必ず着くと信じられていた道/世評:野盗の出る、危ない峠道』
真価は、落ちていない。変わったのは、世評だけだった。
腹の底に、鈍い理解が落ちてくる。奪われたのは荷ではない。信じられていたという、その一点だ。数字を積み上げて作った信用が、五、六人の男とひとつの作り話だけで、これほどあっさり削られる。前世でも、一度崩れた信用を取り戻そうとした男を見たことがある。言葉で弁明するほど客は離れ、結局、身銭を切って損を晒し続けた者だけが、少しずつ戻ってきた客を得ていた。
「――なら、安全そのものを、台帳に載せる」
四つの視線が、俺に集まった。
「回廊を通る荷は、村の者でも外の商人でも申告できるようにする。護衛料は、申告値の百分の一。守り切れなければ、申告値どおり全額を村が戻す」
「その裏付けは」ソルが即座に切り込んだ。「共有財布に、銀貨二千八百枚はない」
「現金で持つ必要はない」俺は答えた。「誰でもその額で買える物が、台帳に載っていればいい。俺が公示している、代官邸の倉および遊休地一帯――銀貨二千八百枚。あれを、担保にする」
「払えなければ、あんたの値札を持っていけって?」フィーネの眉が跳ね上がった。
「そうだ」
「執行の段取りは、引き受ける」ソルが帳面に目を落としたまま言った。「随意買取が動けば、その場で村の物になる。誰かの気分で先延ばしにはさせない」
フィーネは腕を組んだまま、俺の顔をしばらく見据えていた。数字の裏を探る時の癖だ。
「わざと奪わせて、補填を取る奴が出るでしょ」フィーネが即座に食いついた。「高く申告して、仲間に奪わせて、村から銀貨をせしめるって手」
「出るだろうな」俺は頷いた。「だが、それをやるには、先に護衛料を払い続けなきゃならない。高く申告するほど、護衛料も上がる。自作自演で儲けるには、先の持ち出しが要る。それに――奪われた荷は、市に出た瞬間、随意買取の的だ。売ろうとした時点で、誰かがその値で買い取る」
フィーネはしばらく黙り込んだ。損得の勘定が頭の中で音を立てて組み上がっていく様子が、視線の動きだけで伝わってくる。
「――筋は、通ってる」やがて、それだけ言った。反論の言葉は、続かなかった。
アーヴィンも、それ以上は口を挟まなかった。数字で殴られれば黙る男だ。だが、腕を組んだ姿勢は、最後まで崩さなかった。納得ではなく、譲歩の構えだった。
ソルが帳面をめくり、新しい欄に線を引いた。反対の声は、それ以上続かなかった。杭に打ちつけたばかりの羊皮紙が、風にあおられて乾いた音を立てる。墨がまだ乾ききっておらず、指を近づけると、湿った匂いが鼻先をかすめた。
制度は、書いた。だが、次に襲われて守り切れなければ、この村は担保もろとも潰れる。
賭けの中身が変わっただけで、賭けであることに変わりはなかった。
二日後、広場の台帳に、新しい申告が貼り出された。
「岩塩、三十袋。申告値、銀貨三百枚」
実際の相場より、ずいぶん高い数字だった。フィーネが目を丸くしたが、俺は取り合わなかった。
「護衛料だけで、銀貨三枚」フィーネが台帳を覗き込み、眉を寄せた。「随分と、気前がいいでしょ」
話が伝わる経路は、もう向こうが握っている。マレアの酒場、村を出入りする行商――放っておいても、値札は勝手に届く。狙いが派手に壊すことなら、一番高い値札こそが、一番旨い的になるはずだった。
ガンツは、その二日を丸ごと見張り台に注ぎ込んだ。峠の曲がり際、一番狭い場所に木材を組み上げていく。
「北から二間、南から一間半」ガンツは指をさし、太い声で仕事の話をまくし立てた。「ここが、一番見通しが利く。木を切りすぎりゃ、逆に敵に丸見えになる。残す木と削る木、間違えりゃ意味がねえ」
普段の口数の少なさが嘘のように、専門の話になった途端、言葉が止まらなくなる。石工衆が丸太を運び、鑿の音が峠に響いた。削りたての木の匂いが、朝の冷えた空気に混じって流れる。
見物に来た村の若い衆が、丸太を担ぐ手伝いを買って出た。井戸の修復の時と同じ流れだった。誰が言い出したわけでもなく、汗の匂いに木の匂いが混じっていく。二日で組み上がった見張り台は粗削りながら、峠の折れ曲がりの先まで見渡せる高さがあった。
出発の朝、護衛は十二人に増えていた。前回の九人に、新しく志願した者が三人加わっている。うち一人は、井戸の修復を手伝った、首に枷の痕を残す男だった。木の棒を握った時と同じ、迷いのない足取りで列に並んでいる。
乾いた落葉が、荷車の車輪に踏まれて乾いた音を立てる。木々の匂いに、かすかな油の匂いが混じっていた。前回と同じ気配だった。
峠の中程、見張り台の男が旗を振った。
「――来る! 数、十四、五!」
前回の倍以上だった。木立の陰から、影が次々と飛び出してくる。だが、荷車には向かわなかった。真っ先に、護衛の列へ突っ込んできた。
「――やっぱりか」ヴォルクが低く呟いた。「荷じゃねえ、俺たちが的だ」
合図と同時に、伏せていた四人が両脇の茂みから立ち上がった。狭い曲がり際に、敵の列が押し込まれる。前後を塞がれた影が、逃げ場を探して足を止めた。
「――斬るな、落とせ!」
ヴォルクの声が峠に響いた。剣先が、得物を叩き落としていく。腕を捻り、地に押さえつけ、また次へ。統率の取れた十二人の壁の前で、数を頼みにした敵は、あっという間に浮き足立った。
「退け、退けえ!」
半数近くが、峠の奥へ逃げ込んでいった。残ったのは、地に転がされた六人。荷車は一台も欠けていなかった。護衛のうち、軽い傷を負ったのが二人だけだった。
荷ではなく人を狙うと読み切っていたヴォルクの配置が、そのまま勝敗を分けていた。当てが外れた敵の足取りには、最後まで浮き足立ったままの乱れが残っていた。
捕らえた六人は、村へ連れ帰られた。
「縛って、隣領へ突き出す」ヴォルクが腕を組んで言った。「それが筋だろうが」
「筋は、通ってる」俺は答えた。「だが、それだけじゃもったいない」
台帳に使う木の棒を、六人の前に並べた。
「値のつけ方は、もう教えた」
六人は顔を見合わせた。誰も、すぐには棒を取らなかった。捕まった側にも仲間から聞いた話くらいは伝わっているのか、警戒の色が濃い目つきをしている者もいる。
ヴォルクが眉をひそめる。だが、口は挟まなかった。
一人の男が、震える手で棒を握った時、ガンツが横からその手を掴んだ。
「――待て」
ガンツは男の手のひらを、太い指でなぞった。石粉に汚れたタコの位置、指の節の潰れ方を、値踏みするように見つめている。
「石工か、それに近い仕事をしてた手だ」ガンツの口調が、急に速くなった。「こいつは、使える。石工衆に入れる」
「おい」ヴォルクが渋い顔で割り込んだ。「こいつは、俺たちを襲った側だぞ」
「手は、嘘をつかねえ」ガンツは動じなかった。「襲ったのは事情があったんだろうが、この手は仕事の手だ」
「井戸の時も、そう言ってたな」ヴォルクが呆れたように呟いた。「お前、仕事の話になると人が変わるぞ」
「そうか」
「自覚もねえのかよ」
ヴォルクは何か言い返そうとして、結局、大きく息を吐いただけだった。仕事の話になった途端の饒舌さに、毎度呑まれている。その落差に、周りの護衛たちから低い笑いが漏れた。
残る五人も、震える手で己の値を書いた。ガンツに続き、その日のうちに全員が村の労賃台帳へ名を連ねることになった。
「……お前がそう言うなら」ヴォルクは渋々といった調子で腕を組み直した。それから、俺の方を見た。
「村を、人殺しの出る道にはしたくねえ」ヴォルクは低く言った。「あんたの言う筋も、分からなくはねえ。……悪かったな、噛みついて」
「別に」
「――商人」
短い一言だった。だが、それだけで十分だった。街道の因縁から拾い上げて以来、ずっと「坊主」としか呼ばれてこなかった。その呼び名が、初めて変わった瞬間だった。
俺は何も言わなかった。言えば、この男はまた仏頂面に戻ってしまう。
荷車は、無傷のまま峠を越えていった。六人分の手を、台帳に加えたまま。
だが――回廊が安全だと、外の商人が信じたわけではない。まだ、何一つ。
【東海連合 港町マレア、昼】
手持ち …… 銀貨三百十枚、銅貨十六
共有財布 …… 銀貨四十二枚
申告件数 …… 八十九件(うち労賃三十六件)
人口 …… およそ百七十七人
特記───「隠さないことに、値がついた」
マレアの港は、潮と魚醤の匂いが濃かった。荷揚げ場の喧噪の中、コルムの店先に、俺とフィーネは荷を運び込んだ。
コルムは、麻袋の山を一瞥しただけで、渋い顔を作った。
「危ない道の塩は、安く買い叩かれる」節くれだった指で、麻袋の縁を撫でる。「坊主、そういう相場だ。峠で暴れてる連中の話は、こっちにも届いてる」
港の隊商主たちが、遠巻きにこちらを窺っていた。誰も、進んで近づこうとはしない。
俺は、懐から羊皮紙の束を取り出した。ソルに写させた、台帳の写しだった。
「これを見てくれ」
コルムは片眉を上げ、羊皮紙を受け取った。老獪な目が、文字を追う。指の動きが、いつもより遅かった。値切りの本気度が指に出る男だと、コルムに会うたびに思い知らされる。
奪われた回数――一度。損失――銀貨四十枚。戻した額――銀貨四十枚。全額。襲撃を退けた回数――二度。欠けた荷――なし。
「隠してねえのか」コルムの指が、羊皮紙の上で止まった。
「隠す理由がない」俺は答えた。「北回りの数字は、誰も出してない。出せない事情でもあるんだろう。うちは、出す」
コルムはしばらく黙って羊皮紙を見つめていた。それから、ふっと喉の奥で笑った。
「面白いことをする坊主だ」
隊商主の一人が、遠巻きの輪から進み出た。羊皮紙を横から覗き込み、しばらく数字を追ってから、無言で申告書に手を伸ばした。他の隊商主たちも、少しずつ近づいてくる。
コルムは単価を下げなかった。契約どおり、一貫銀貨三枚。岩塩六十貫、銀貨百八十枚が積み上がった。羊皮紙を受け取るフィーネの手に、湿った紙の重みだけが残った。
「峠で暴れてる連中な」帳面に記しながら、コルムがぽつりと零した。「北回りの通行料と関銭で食ってた男が、この夏から目に見えて損を出してる。中央商業ギルド連合の、地方をまとめてる男だ」
「名は」
「――ガロン」コルムは値切る時より、ずっと軽い口ぶりで言った。「あの手の男はな、坊主。損を、損のままでは終わらせん」
俺は、その名を口の中で転がした。ガロン。
損を出した者は、値を下げる。値が下がれば、買える。
「――次は、そっちの番だ」




