忍び寄る陰謀3
巨大なステンドグラスを背に王国の玉座に似せたイスに座る男は激怒していた。
「東方から暗殺集団を差し向けたと言っておったのにレックスの野郎ピンピンしておるではないか!」
手下の男はこの尊大な男に震え上がっていた。
「申し訳ありませぬ。私め等が雇った暗殺部隊は現在、闇ギルドに所属しており、東方のザ・パン国におきまして、指折りの暗殺集団に所属しておりました者どもである事を報告致す次第でございます」
「それが何だと言うのだ」
「暗殺に関しては右に出る者はいないとの評判の者達でございましてA級程度の冒険者如きに後れを取るなどと言う事はあり得ないかと存じます」
「御託はいいんだよ! 結果を示さぬか!」
男は床に頭を擦り付けている手下を蹴り上げた。
「俺は、アイツが不幸のどん底に堕ちて、落ちぶれていく様が見たいんだよ!」
「それが先程、確認致しましたところすでに暗殺部隊は死人になっておるとの連絡が入っております。」
「他に代わりになる奴等はいないのか!」
「代わりになるような者どもはおりませぬ」
「クソッ!」
男はそう叫ぶと玉座に似せたイスを破壊した。
「お前が自信満々に始末する事が出来ると言うから莫大な資金を預けたのに全て無駄になった! どう、落とし前をつけるつもりだ!」
狂った男の怒号に萎縮した男はチワワのように震えあがった。
「お前に選択肢を与える。この窓から飛び降りるか焼身自殺だ、どちらかを選べ!」
激昂した男は手下に自殺を促した。
「ヒィッ」
怯える手下は許しを請うも男は赦さなかった。無理やり手下を窓際まで引きずると窓から突き落とした。
「レックスの野郎! 許せねぇ! 必ず始末してやる!」
男はそうのたまうと爪を噛んだ。
「おい、メイド! こっちに来て窓の清掃をしろ!」
掃除用具を持って来たメイドが男のもとに近付くと男は女に襲い掛かった。
女をモノの様に扱って満足すると男はその場を去った。




