契約試験②
本当は4/11の午後10時30分には投稿する予定だったのですが、完成して保存押したところでエラー起きて全文吹っ飛んだので、最初から書き直していて遅くなりました。
そのため契約試験②の本文は、超イラついて書いております。読んでくださっている皆様の想像の五倍はイラついてます。いつもよりもキャラの言動が乱暴になってしまったり、情景描写が雑になってしまっているかもしれません。申し訳ありませんが、ご容赦くださいお願いします!
強く壁に打ち付けた背中がジンジンと痛み、同時に脳震盪で意識が薄れていく。だが、絶対に試験に合格したいという強い意志が気絶を止めた。
「お前は覚悟が足りていないな。そうは思わないか? 自分の方が弱いと心の奥底で理解しておきながら、俺を殺しちゃ申し訳ないと思っているだろ? だから刀で思いっきり斬りつけて来ない。そんなんじゃお前は次の一撃で俺に殺されるか試験に不合格になるぞ。俺はリク、お前に敬意を払い本気で行くと決めた。」
ヒロは真剣な顔でそう言うと、大剣を大きく振りかぶりながら走ってくる。俺は守りから転じて積極的に攻めることにした。例えヒロを怪我させても知ったことじゃない。防御を捨てる証として、俺は鞘を走るヒロへ投げた。茜術による基礎身体能力の向上がかかった状態の肉体でブン投げたので、目にも止まらぬ速さでヒロの頭にヒットした。ヒロのスピードが落ちる。
その隙に俺はヒロの方へ走り斬りかかった。だが、斜め上から一撃は一瞬強く受け止められた後、スラリと受け流されてしまった。そして、体勢を崩したところにヒロは一撃を入れようとしてきた。だが、なんとか防いで見様見真似で受け流した。
「そうだ! それでいい! 良い面だ!! レベル上げてくぞ!!」
そう言うとヒロは、大剣の刃部を指で軽くなぞるように触った。触られた箇所からじわじわと、刃が赤熱していく。
「炎系汎用属性の応用だ。さぁ、お前もやってみな! じゃなきゃその四尺刀は俺の大剣で簡単に溶かされちまうぜ!」
俺は反論しなかった。なんとなく、どうすればいいのか分かる。俺は静かに目を閉じてゆっくりと呼吸をする。全身に巡る血液と解放力を感じ取って具現かさせるイメージ…そして俺はゆっくり目を開ける。
「へぇ……それがお前の汎用属性か」
俺の体を包むように、螺旋状に水が浮遊して一つの線を作っていた。触れると、確かに手が濡れた。本物の水なのか? コレは。
「なにボサッとしてるんだ!」
赤熱した刃を携える大剣を持って、ヒロが突進してきた。俺は水を刀に集中させ、アーマーのように外側を保護する塊を作った。効果はあったようで、シュゥゥ…という音を立てながら赤熱が解除されていく。
そのまま押し切ろうと刀に体重を乗せたが、ヒロは冷静に大剣を少し斜めに傾けた。すると、俺の刀はヒロの大剣の上を滑って床に突き立てられた。焦って抜いたが、その瞬間に剣に体を沿わせるようにして体当たりしてきたヒロに軽く飛ばされる。
さらにヒロは、大剣の刃部の根本を指で掴むと先端に向かってスライドさせた。まるで剣を研いでるみたいだ。より一層、ヒロの大剣は赤熱した。もはや神々しく光って見えた。俺はヒロと距離を取る方法を必死に考えた。
(奥の手を使うしかないか……)
俺はヒロが追撃の構えを取るのと同時に刀を空振りさせた。すると、先程の数回分の斬撃エネルギーが解放されてヒロの方へ飛んでいく。もちろん、水を多少帯びている。流石にこれにはヒロも予想外だったらしく、慌てて斬撃エネルギーを受け止める。申し訳程度に付与していた水は全て剣に接触する前に一瞬で蒸発してしまった。おそらく溶岩を超える温度を生み出しているんだろう。
俺はバックステップで距離を取りつつさっき投げた鞘を拾う。そして、水を付与してもう一度投げる。叩き落とそうと振り下ろされたヒロの剣と、鞘が触れた瞬間。
“ジジジジジジジュジュゥゥ……バァンッ!!”
鉄板で肉を焼いているような音がした後、水蒸気爆発が起こった。
「面白い……初めてだな。こんな現象は。」
ヒロは冷静にもう一度刃部の根本を掴む。今度は、かなり強い力で握られているのが目に見えてわかる。俺は冷静にもう一度深呼吸をして、水を生み出す。小さく波打つ螺旋が再び俺のもとに戻った。ヒロは刃を掴んだまま、姿勢を低くした。俺が斬りかかるのと同時に今まで以上の赤熱を作ってカウンターするつもりなのだろう。
俺は走りながら刀を構え、水を集中させる。ヒロも構えながら、走って来た。そして、腰にさした刀を抜くように剣を引いて赤熱を生み出した。少し離れているここまで熱気が伝わってくるレベルの温度だ。ヤバい。あんなのと俺の水が衝突すれば大爆発が起きるだろう……だが! ソレ以外に道は無い!! 最後の最後に敗北するのはどちらか!! 今ここで決まる!!
「うおぉぉぉぉ!!」
俺は下から斬り上げるように刀を振る。ヒロは上から叩きつけるように……そして両者が大爆発を確信した。俺は恐怖から目を閉じる。確かに俺の刀が固い何かに当たる感触が手首に伝わった。
(爆発するッ……!)
俺はより一層力を入れる……だが、爆発は起こらない。恐る恐る目を開けると、そこにはマイカさんがいた。
「五分経過しました。両者、武器を納めてください」
マイカさんは、腰にさしていた二本の小太刀を片手ずつに持ち、それぞれ俺達の斬撃を真顔で抑えていた。全く踏ん張る様子もなければ、汗一つ無い。しかも、さっきまで観客席にいたはずなのにどうやって……? そんなことを考えつつも、俺は鞘を拾って刀を納めた。
「試験結果は……合格です。おめでとう。早速ですが、契約手続きを行いたいと思いますので午後二時に四階のボスの部屋へ来てください。もし二時半までにボスの部屋へ来なかった場合は、棄権したとみなします。気を付けてくださいね。ではお二方、改めて本当にお疲れ様でした」
俺はその言葉を聞いて、急に疲れが回り倒れ込む。
気付いている方も多いと思いますが、実はちょくちょく自分で作品見返していて「ここ変だな……」と思った箇所を編集で直してます。ほぼ全部の話に(改)が付いてるのはそれです。投稿前に多少はチェックするのですが、書いた直後だと脳が勝手に補完してしまったり仕上げるのが毎回深夜なので、チェックする気力が無いんですよね……本当に申し訳ない。
それと、これからは気が向いたら後書きにストーリーのプチ制作裏話を入れようかなと思います。




