表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/61

幹部選別闘技大会①

 闘技大会当日。俺は闘技場の観客席下にある控室で出番を待っていた。少し離れた長椅子には、対戦相手である、コウスケが座っていた。ナイフの刃を軽く磨いているようだ。そして、時折こっちをチラチラと見てくる。その目には、明らかな殺気が込められていた。そして、上の客席からヒロの司会が聞こえてくる。

「おぉっと! ここで勝敗が決したあぁぁーー!! 勝ったのは……シンジだぁーーー!! 見事な戦い振りでした! さあ、そしてそして。次なる対戦カードは……凛堂坂 李玖VS三間 康介ぇ!! コウスケは現在十眼に所属しており、契約八年目にしてこの大会で最も期待されている一人です! 対するリクは、な! な! 何とッ!! まだ契約して数ヶ月ぅ! しかし侮ってはいけない! 彼は幾度となくレスパリの幹部と戦い生き残ってきた男ォ! さて、全く結果が読めない試合ですが……開始は五分後となります! 皆さん、少々お待ち下さい!」

 それを合図に俺は刀を腰に付けて戦闘スペースに繋がる扉を開け、フィールドに降り立った。コウスケも後に続く。そこには、MDSを割られてぐったり倒れている契約者と、少し疲れた様子のシンジさんがいた。

「おぉ、おつかれさん。次の試合、頑張ってくださいね」

「シンジさん、ありがとうございます。というか、殺さなかったんですね」

「いやいや、俺を何だと思ってるんですか……さすがに仲間までバンバン殺してたら居心地悪くなっちまいますよ」

「はは、それもそうですね。じゃ、お疲れ様でーす」

「うい、おつかれさまー」

 そう言うとシンジさんは、倒れている対戦相手を担ぎ上げてさっさと戦闘スペースから出ていった。残された俺とコウスケは、互いに付かず離れずの位置で静かに睨み合い相手を探っていた。そうしてしばらくすると、再びヒロがマイクを持って話し出す。

「さてさてさてさて、間もなく試合が始まりますッ! 対戦カードは凛堂坂 李玖VS三間 康介ぇ!! さあ、果たして勝利するのは期待の新人か! 幹部候補か! それでは両者位置に着いてぇ……用意、スタートォ!!」

 俺はヒロが話し終えた瞬間に、床と手の間に濫線廻廊(らんせんかいろう)を生み出して反射するビームを放った。六本のビームが不規則な軌道でコウスケの頭へと飛んでいく。だが、ヒットする直前に軌道が曲げられてしまい、下方向へと急に曲げられたビームは、床に反射すると客席へと飛んでいった。

(やっべぇ……)

 そう思ったが、飛んでいったビームは観客に直撃することなく、何も無いように見える空間に弾かれた。

「ご安心くださいッ!! 戦闘スペースと観客席の間にはボスが直々に茜術による超強力なバリアが張られておりますッ!! 選手の皆さんは思う存分にぶっ放せぃッ!!!!」

 と、今度はコウスケが仕掛けてくる。急速に距離を詰めると、氷の粒子を纏わせた拳で俺の右腕を殴ってきた。俺はなんとかバックステップで距離を取ると、凍りかけた腕に軽い炎の術を当てて熱を取り戻した。

(コイツ異様に速い……いや、違うな。足に氷の粒子を纏わせて滑ってるんだ……)

 俺は廻翠刃(かいすいじん)を放ったが、再び軌道をズラされ後に凍らされて叩き割られた。俺の術を眼の前で叩き割る明らかな挑発……

「俺は仕事柄、多くの組織に潜入して多くの人間を見てきた。お前のように調子付いた新人もなぁ。そういう奴らは何の因果か、得てして短命だったぞ。お前もそういう奴らの仲間入りだな」

「おいおいおいおいおぃおぃ……何ボソボソ喋ってんだ? お前の所の隊長もそうだったなぁ、まぁなんだ……暗い仕事ばっかりやってると性格も路地裏の側溝のナメクジみてえにジメッとくて腐ったみてえな感じになるのか? ミミっちい奴らやな本当に」

 俺のストレートな物言いが随分と効いたようで、目元がピクピクしていた。俺は、凍傷を溶かすのに使った炎をそのまま床に当てると、出力を上げて一直線にコウスケの方へと伸ばした。

 これは軌道を逸らされず、冷気で相殺された。

(なるほどな……コイツの固有術のカラクリが分かってきたぜ)

 コウスケは、再び冷気を足元に纏わせて距離を詰めてこようとした。だが、俺が打った反射し続けるビームが、コウスケの背中を突き刺した。

「う゛ぅ……いってえぇなぁ! このド畜生が! ぶっ殺したるぁあ!!」

(冷静さを欠いたな、バカが。足元の術がブレまくってるぜ)

 俺はコウスケの足元を思いっきり蹴りつける。すると半端に氷の術が掛かった足が思いっきり滑り、コウスケが頭から床にぶっ倒れた。そこに俺が真上から廻翠刃(かいすいじん)を二枚叩き込む。すると、一つは凍らされて止められたが、もう一つは勢いが殺しきれなかったのか腕に刺さった。

「だぁ゛……クッソがッ!」

(やっぱりな……コイツの固有術のタネは解明できたぜ)

「さーてと……お前、殺す覚悟で来てただろ? なら殺されても文句は言えねえよなぁ」


十一時半に書いてた分がポンコツPCのフリーズで全部吹っ飛んで焦って一から書き直したんで、もしかしたら文章が少し変になっている所があるかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ