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古代①

すみません!!

眠すぎて昨日書いた分を出し忘れてました!これを投稿した後すぐに本日分も書き上げます。

「ショウタさん…こっからどうするんですか?」

「そりゃあ逃げるだろうよ。」

「それもそうですね…」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「なんだぁ?アイツら逃げ足速えな…まぁ、この俺の固有術『動再生(ツルギー)』の敵では無かったな。俺が追いかけるまでもない。アイツに追わせよう。」

そう言うとジェイキーは部屋の中へ戻っていった。そして、部下へ電話をかける。

「よう、チャーリィ。お前も十契のシマに潜入してたよな?ちょっと空見てみ?白黒のフクロウが飛んでるはずだから、それに乗ってる奴らをお前が始末しといてくれ。俺がちょっとチョンボした。お前の『古代(エンシェント)』を使えばイケるだろ?え?まだ二ヶ月なのに単独任務はキツいって?大丈夫大丈夫。お前ならヤれるって、俺より才能あるしよ。最悪死にそうになったら逃げていい。じゃ、頼んだぜ。」

ジェイキーは電話を切ると静かな部屋で一人、煙草に火を付けた。ソファに寝転がり天井を見つめて煙を吐く。

「あ、ヤッベ。潜入用の仮新居なのに、ヤニでまた退去費用掛かるやん。ま、別に良いか……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「もうすぐ街を抜ける、そしたら加速するぞ。俺のフクロウの腹は黒色だから大体はバレないが、速く動いたらさすがにバレちまうからな。」

ショウタさんはすごいな…あんな状況から俺を連れて抜け出せるなんて。そう思っていると、少し雨が振り始めた。俺はフクロウの下にいるから、雨は当たらない。良かった。

「そろそろ加速す━━━━」

ショウタさんがそう言った瞬間、ショウタさんが消えた。焦って周囲を見ると、大きな何か。昔図鑑で見た翼竜に似た生物が高速で飛んでいた。足にショウタさんが掴まれている。だが意識はあるようで、フクロウに司令を出した。

「オウルベルド!俺の事は気にせずコイツを叩き落とせッ!!!」

その言葉を確かに理解したフクロウは、姿勢を変えて翼竜に向かって急加速した。そして、俺を掴んでいない方の足で翼竜の首と翼を空中で掴んだ。その時、一瞬だけ翼竜の背中に人が乗っているのが見えた。

(やはりコイツも『守護獣(ガーディアン)』か!!)

制御を失った両者はそのまま廃墟かも分からないビルの屋上に墜落した。かなり広いスペースがあったおかげで、さらに下には落ちずに済んだようだ。俺は急いで立ち上がると武器を取り構えた。

「プテラノドンに追いつくとは…そのフクロウ、想像以上だ。」

翼竜は叩きつけられた影響か、なんとか立つもふらついている。フクロウはショウタさんを回収して、サッと戻ってきた。

「プテラ、戻っていいよ。」

翼竜の男は、なぜか『守護獣(ガーディアン)』を解除した。

(なぜだ?二対一で不利な状況なのは理解しているはずなのに……)

「おいで、トリケラトプス。」

翼竜の男がそう言うと、俺達と男の間約二十メートルの間に全長六メートル程のトリケラトプスが地中を突き破って出てきた。どう見ても天井が崩壊しているレベルの勢いで這い出てきたのに、トリケラトプスが出てきた後の床には特に目立った傷も無かった。ゲームで地中から敵が出てきたのに、地面は無事なあの感覚に似ている。

「僕の名前は、竜円寺 チャーリィ。あなた達が先程戦ったジェイキーさんと似た家庭環境ですね。情勢が揺れた影響に乗じてこの国に来た外国人と、日本人の間の子。直系の人間ではありませんが、下の名前は外人のようにする風習は世界各地でまだ残っているみたいですね。僕の固有術は『古代(エンシェント)』と名付けています。僕がイメージできる古代生物を再現する事ができる。つまり、自由に形や特性を変えられる『守護獣(ガーディアン)』なんですよ。」

そう言うとチャーリィはトリケラトプスの背中に乗った。

「決闘と行きましょう。あなた達を始末できれば、きっとジェイキーさんにも認めて貰える。」

「ベラベラ喋ってくれてありがとよぉ。おかげで茜力を回復できたぜ。」

そう言うと、ショウタさんはスッと立ち上がりフクロウを撫でた。

「……ショウタさん、頼みがあります。」

「ダメだ。どうせ自分をおいて拠点まで戻れって言うんだろ?絶対にダメだ。」

「何故です!?俺は死にませんよ、絶対に。」

「まだ茜術が覚醒して一週間弱とかだろ?無謀だ。それに、新人を置いて逃げる先輩がいるかよ。」

「コレは意地とか諦めとか、そういうチンケな事を言ってるんじゃぁないんですよ。二人とも助かるには、それが最善だと思うんです。俺じゃあここから全力で走っても拠点まで三十分は掛かります。ですが、ショウタさんなら五分も掛からないでしょう?それに、ショウタさんのフクロウは戦いにはあまり向いてない。相手があと何種類の生物を使えるか不明なうちは『守護獣(ガーディアン)』同士での戦いは避けた方が得策でしょう。誰か一人で良い。お強い方を連れてきてください。ヒロとか。マイカさんとか。」

「……でもよぉ…」

「俺を信じてください!絶対に生き延びてみせます!!」

「…分かった。じゃあ、頼んだぜ。」

ショウタさんはそう言うと、フクロウに飛び乗って夜の闇に消えていった。

「会話は全部聞こえてましたよ。僕を相手に往復で合計十分近く生き延びるって?無理だね。僕の手札はトリケラトプスとプテラノドンの他にも沢山あるんだ。」

そんなことだろうとは思っていた。俺は恐れを沈める覚悟と共に、ゆっくりと静かに、どっしりと丁寧に刀を握りしめて構えた。

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