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亡国の皇女は旅をする  作者: astry
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2/17

国は滅び、そして・・・

 私は元の世界に戻ってきた。

戻ってきた場所はどことなく見覚えがある場所だった。

たぶん誘拐されそうになった場所からあまり離れていなかったのだろう。

私は剣を取りに城に向かおうとするが・・・、自分が今いる位置が分からない。

あの時初めて城の外に出たのだから道なんてわかるわけがない。

適当に歩きながら城に行く方法を考える。

すぐにピンときた思いつきも出なかった。

そこで“白の師”に教えてもらった“裸になって歩き回る”または同じく“裸で「ヘウレーカ!」と叫び走り回る”とよい考えが浮かぶと聞いたが、実際にやろうとしてもいつも“黒の師”に止められていた。

だが、今は私しかいないならだれも止める人物がいないのでやってみようと思ったその時人の声が聞こえてきた。

人がいるならば城への道を聞けばいいので意気揚々と声をかけた。だが、この時は時期が悪かったとしかいいきれなかった。

 何もかもが終わった後に聞いた話では、この時すでに予言でこの国の終わりが予言されており、その予言も周辺諸国にも予言されていたため、王が先導して自国の全国民(・・・)を周辺諸国に逃がしてこの国はもぬけの殻になっていた。

今、この国にいるのは予言で現れる国を亡ぼす存在を倒すために集まった人々しかいなかった。

さらにここにいるのはこの国の騎士団で全員男で編成されているので女の私が突如現れたらそりゃ騒動になるよ。


 この時何も知らない私は人に声をかけた城への道を聞こうと声をかけたら警戒されて捕まりそうになったため逃げだした。

この時、騎士は空に向かって合図を送っていた。

それを見た私は閃いた。地上を進んで城に向かうより空をから行けばいいと思った。

私はすぐにグランニューレを呼び出し装着して建物の壁を蹴って天井へと昇る。

天井へと上った時、少しだけ見覚えがある景色が見えた。

それは、城から見た城下町の姿だ。

私は周りを見ましてどこに城があるのか見まわした。

外から城を見たことがないから外壁がどんな形をしているのかわからなかった。

だけど内部を歩き回ったことがあるからなんとなく予想はついていた。


 今いる場所から東の方に離れにあるとっきんとっきんとした建物が多分城だ。

そこを目指してグランニューレに搭載されているオーバードブースト使い城へと飛んでいく。

飛んでいる最中、魔法で対空砲火を浴びるが、今の私はだれにも止められない!


 対空砲火にあいながらも無事に城へと到着した。

後は急ぎ地下にある封印間に向かい封印の剣を引き抜くだけだ。

囁いてくる声も変わりつつある。

修行中は“引き抜け”と聞こえていたが、今では“早く、引き抜け、ノロマ!”と聞こえてくる。

最後の言葉で抜いた瞬間、へし折ってやろうかと思ってしまう。


 城の中にも人がおり、私を探していた。

今では空気扱いされていた時の経験が今になって役に立っている。

無駄な戦闘を避けるため隠し通路を使い封印の間へとつながる謁見の間の王の椅子へと向かう。

時々、騎士に見つかり慌てて隠れることあったが何とか謁見の間に到着した。

だが、そこにすでに先客がいた。


 先客には見覚えがあった。

一人はこの国の騎士団長、もう一人はこの国の筆頭宮廷魔術師だった。

二人は私がここに向かっていることに気がついて先回りしてここにいるのだっと思った。

しかし、それは勘違いだった。

ただ二人はここに詰めて外にいる兵や騎士、魔導士に指示を出していた。

ここの騎士たちや魔術師たちが騒がしくしていることも気にも留めずに、というよりはすぐに捕まると思って気にしていなかった。


 二人と対峙して時間を食う訳に行かず、これまでの修行の日々と身にまとっているグランニューレを信じて強行突破する。

二人は迎撃態勢を整えていたが、初めて見る私の動きについていけず突破を許してしまう。

動きに驚いているうちに威嚇して二人を突破して王の椅子のもとへとたどり着き、私は椅子を二人の方へと蹴飛ばしてこちらに近づけないようにする。

王の椅子を破壊したことにより二人は激昂し魔法弾をたくさん撃ち込んでくるが、それまでに私は地下へと降りる。

私が地下に降りたと同時に魔法弾がさっきいたところに当たり誇りを巻き上げる。

今のうち素早く地下へと降りていく。そして、ついにたどり着く封印の間へ。


 久々に見た封印の間は変わり映えなく巨大な魔法陣の中心に剣が鎮座している。

ここまで来て剣から聞こえてくるささやきが変わった。

さっきまで私をノロマ扱いしてきた。今では“さぁ!引き抜くのだ!世界を守るため!国を亡ぼすために!”に変わった。

ゆっくりと剣へと近づき、剣に手をかける。そして・・・、


「世界を守り救うためこの国を亡ぼす!アーザンブルグよ。私は帰ってきた!!!」


 そう言い私は剣を引き抜いた。

それと同時に剣からささやきが聞こえた。


『何時に声をかけるのこれで最後になるだろう。我が銘は“天魔剣エタニティフォースセイバー”である。もし必要な時になったら我が銘を呼べ』


それからはこれまで悩まされていたささやきがきれいさっぱり聞こえなくなったと同時に剣は光の粒子となって消えてしまった。


 引き抜かれてから少ししてから上からさっきの二人が封印の間へと入ってきた。

二人が入ってきたと同時に魔法陣が効果を失い消えてしまった。

二人が私に何か言おうとしたが、いきなり地響きが聞こえてきて封印の間の壁や地面に亀裂がいる。

慌てて二人を地上へと追いやり、今何が起ころうとしているのかを確かめる。

この時の私はある程度予想はついていた。

封印されているうちに誕生した“何か”が目を覚ましたのだと。


 何とか城から脱出できたと同時に城が崩れ落ちてしまった。

私が生まれ育った城はなくなり地下から世界に仇をなす何か出てくる。

私が初めてそれを見た時の感想はただでかいと思った。

まさに巨人と呼ぶにふさわしい姿態だった。


 これが今の私が倒すべき敵!こいつを倒すために師たちの下でこれまで修行してきたんだ絶対に倒す!

倒さなければこの世界が亡ぶ可能性がある!絶対に倒す。


 巨人は咆哮を上げると大地に亀裂が入りそこから黒い蒸気が出てくる。

私に対しそれは意味をなさないが、周りにいる騎士団長たちには効果はてきめんだった。

これはまさかと思い賢者の石を使って黒い蒸気をしらべる。

私が思った通り、黒い蒸気は触れたもの魔力を吸収または拡散させる効果がある。

騎士団長たちは黒い蒸気を今も浴びているために急激に体内魔力が急速になくなっていったせいで脱力感が起きて動けなくなってしまった。

このままでここにいる人たちは足手まといだと言わざるえない。


 巨人をここから遠ざけるために突撃する。

巨人を押し戻していく。最初はすんなりと押し戻すことができたが、途中から巨人は力を入れて抵抗しようとする。

態勢がうまくない為に巨人は踏ん張ることができず、郊外へと押すことに成功し巨人はあおむけに倒れる。

その隙をつき、“ヴァリアブル・ライフル”を出し、弾をビームからマイクロブラックホール弾に換えて撃ちまくりながら一気に接近する。

巨人はマイクロブラックホール弾を食らいいたるところに小さい穴を開け、ビームサーベルで目を切り裂き突き立てる。

そして、“ヴァリアブル・ランチャー”に変えてゼロ距離でブラックホール弾を打ち込む。

まじかで小型のブラックホールが発生するが、私はそれに耐える。


 ゼロ距離でブラックホール弾を撃った時、自分も食らうなんて思ってもみなかった。

グランニューレの特性ならゼロ距離でブラックホール弾を撃ち込んでも私へのダメージをなくせると思っていた。

実際はそんなことなく私もダメージを受けてしまった。

今思えばグランニューレと同じ特性を持つであろう巨人がライフル弾で傷ついているのだから私も食らう可能性を考慮していなかった。

私は自滅に近い形でダメージを受けてしまったが、巨人の頭を吹き飛ばすことに成功した。


 巨人討伐があっけなく行き過ぎて物足りなく感じていた。

これで世界を守れたとこの時は油断していた。

実際この巨人はさなぎ見たいなもので中には成体が存在した。

そして、ゼロ距離でブラックホール弾を受けたことにより巨人が倒れしまったため、成体が目覚めていしまった。

それに気がつかなかった私は背中から攻撃に気づくことができても、防御に間に合わず受けてしまった。


 成体は魔の王、魔王と名乗りを上げた。

私自身、勇者なんて柄ではないが、魔王と名乗った以上は倒す。

これまでの修行とグランニューレの防御力がなければさっきの攻撃魔法でやられていたかもしれない。

油断大敵、敵を完全に倒すまで戦いは終わりではない。

魔王の魔法は私のライフル/ランチャーと同じでグランニューレの特性では無効化できない。

なら高機動戦闘で翻弄するしかない。

そして、私は魔王に対して高機動戦闘を挑むものの相手も私より少し遅いが高機動戦闘をすることができた。

こんなに早く高機動戦闘ができるとは思っていなかった。

それどころか魔王はグランニューレを身にまとっていて、魔王のグランニューレと私のグランニューレとは形が少し違うだけでかなり似ている。顔なんて私とうり二つ違うのは目の色と髪の色ぐらいだ。

魔王の目の色は右が金、左が青である。私はの目の色は右が深紅、左が深緑といった感じだ。髪の色が完全に白。私も髪は白いけど先に行くにつれて桃色のグラデーションが入る。

魔王のグランニューレは胸元にあるはずのサテライト受信装置とバルカン全種類が取り外さているのと成長(・・)と進化(・・)の特性がないと見た。


 魔王との戦いは離れればライフルと魔法弾の撃ち合い、近づけばビームサーベルで切り合いを鍔迫り合いを繰り返していた。

どちらも決めきれない戦いは長期戦になりつつある。

ここで魔王の速さが少しずつだが上がり始めた。

速さが上がったために攻めに移れなくなり、後に魔王は私の速さを抜いてしまい防戦一方になる。


「貴様に選択をくれてやろう!このまま戦いを終わりにするか続けるか!」

「そんな決定権がお前にあるのか!?」

「あるのだよ。余だけに人を世界を裁く権利がなあ!」

「そんなことさせると思っているのか!」

「もう貴様は、余より弱い。仲間となるならば歓迎しよう。余がこの姿になれたのも貴様のおかげなのだから」


魔王が私に近い姿を取るのは私のせいのようだ。


「仲間にはならない。それにお前は私の力の一部を知っているだけで完全に私を超えたと思っている馬鹿野郎だ!見せてやる。これが私の力だ!」


サテライトシステム起動・・・、空から一筋の閃光が降り注ぎ、手でそれを受け止める。そして叫ぶ!


「サテライトチャージ!ソウルバースト!GO!グランニューレ・バースト!!!」

「何!?全身の装甲が開いて変身しただと、そんなことしたぐらいで何が変わる!」

「もうすでに変わっているのさ。これになった以上お前の負けだ!」


グランニューレの全砲門を開けて魔王にぶっ放す。

さっきと全然違う弾速で魔王はとっさに防御の態勢を取る。

そして今の私にはそれだけで十分、もう魔王には攻撃をさせない。終わりにする。

気づけば魔王との戦いは郊外から市街地へと戻ってきていた。

防御越しに蹴りつけ魔王を地面にたたき落としたところでライフルで追撃しながら接近、完全に接近したところでビームサーベルで何度も切りつける。

魔王もビームサーベルを何度も受けながら鍔迫り合いに持ち込み返そうとする。

しかし、バーストモードを起動した私の前ではそれは無意味だ!

鍔迫り合いをせいして魔王の腹に蹴りを入れ壁にたたきつけビームサーベル2本投げ、魔王を壁に縫い付ける。そしてここでとどめをさす。


「今こそここに顕現せよ。天使を倒し、悪魔すら殺す剣!」


私はここで封印の剣を抜き放ち、剣に光が収束していく。


「何ぃ!!!それは!!!」

「滅びよ魔王!!!“エタニティフォースセイバー”!!!」


切りつけると同時に収束された光が解き放たれる。それは物凄い光の本流、光が通った後はすべてが消滅していた。


「私の勝ちだ」


ただ一人つぶやき、たたずむ。

世界を守り救った勇者はここに誕生した。だが、それを知るものは本人のみ、他の人は気を失っているか、死んでいるのだから。


 魔王を倒した後、私は気を失っている人をかき集め開いている馬車を探し乗せて国を出ることにした。

他国に向かっている最中、“黒い蒸気”いやこの場合は“瘴気”と呼んだ方がいいか。

今のアーザンブルグのいたるところから瘴気があふれ出してきており、私以外住めるような場所ではなくなっていた。

私は瘴気を浄化または発生させないためにはどうしたらいいか賢者の石を使い調べる。

調べた結果、瘴気は自然にしか浄化されないよって時間をかけて勝手に浄化されるのを待つしかない。

そして、発生する理由だが、驚きの結果が出た。世界中からこの国かけて瘴気の基がおくられてきているという。

また時間をかけると魔王が復活する可能性があるとも出た。

なら次にやることは世界を回り、瘴気の基を送るシステムの停止させることだ。


 賢者の石を使いいろんなことことを調べていると冒険者の証があれば各国に入るための身分証明書になるとのことでまずは冒険者になることにした。

冒険者についてを調べると冒険者になるためには12才からしかなれないという。

修行やらなんやらやっていたとはいえ現在の私の年齢は10才すぐにはなれない。

まあすぐには魔王は復活しないと思うから気長にやっていこうと思った。

気を失った人たちを他国に送り届けた後、その国の人たちにつかまる前にとっとと逃げ出し、一時的世界の表舞台から姿を消す。

各国は必死に私のことを探しているようだが、誰も私を見つけることはできない。

私はそもそもずっとグランニューレを装備していて顔を見せなかったため世界各国は私の素顔を知らない。

追っ手をまくのは簡単だった。








それから2年が過ぎ・・・、私は・・・。

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