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相棒は単発ガチャも回す

3/17)「ネット通販」⇒「通販生活」

 1時間にわたる執拗な取調べと、証拠品の提出により次のような事が解った。

 ちなみにガチャアイテム混じっていた小森ちゃんの私物は、返却済みなので悪しからず。



 まずは小森ちゃんの取得可能なスキルだが、案の定有用そうなスキルが有った。

 そのうちの二つを紹介していこう。


 一つ目は『内助の功』だ。

 最も小森ちゃんに似つかわしくない名称のスキルであるが、効果のほどは素晴らしい。

 拠点領域内で魔物を倒したときに限り、取得経験値が倍になるのだという。

 ただしこの効果は、スキル所持者が拠点内にいる時に限るのだそうな。

 つまりは今日のように、小森ちゃんが家の中を守ってる間に、俺が家の周囲の魔物を殲滅すればいいわけだ。

 俺だけ働かなくちゃいけないみたいで、なんとも納得いかない物が有るがまあ良いだろう。

 どうせ小森ちゃんが外で働くとも思えないし……。


 二つ目は『収納上手』だ。

 拠点領域内ならどこにでも出し入れできる、アイテムストレージみたいな効果のスキルらしい。

 レベル毎に収納可能な容量が増えていくらしいのだが、使用可能なのが小森ちゃんだけというのが少々玉に瑕だ。

 ちなみに、ここまでで拠点内と拠点領域内と出てきたが、要は拠点内が建物の中のみで、拠点領域内は建物だけでなく庭も含むということだ。


 スキルは他にもいくつか有るようだが、どうやら取得にレベル制限が有るらしく、今のところは取得できないようだった。

 スキル取得のレベル制限については、よく見たら俺のスキルにも有ったようで、現在取得済みの3種類のスキル以外は制限に引っかかっていた。

 後で取ろうと思ってたスキルが、レベル11からってなってたから残念でならない……。



 次に『部屋着ガチャ』に関してだが、以下の事が分かっている。


 一つはガチャの種類。

 ガチャには3種類存在し、ブロンズガチャが1回10ジェム、シルバーガチャが1回100ジェム、ゴールドガチャが1回1000ジェムとなっている。

 それぞれ11連ガチャが存在し、10回分の値段で11回分となるようだ。

 小森ちゃんはシルバー11連ガチャを1回と、ブロンズ11連ガチャを3回、ブロンズ単発を2回とジェムが切れるまで回したらしい。

 なんというか少し勿体ない気がするな……。


 もう一つはガチャで出るアイテムのレア度。

 ガチャで出現するアイテムには★1~★5のレア度が有り、ブロンズガチャで★1~★3、シルバーガチャで★2~★4、ゴールドガチャで★3~★5となっている。

 各レア度の排出割合はレア度が高い順で、4%⇒16%⇒80%となっているらしい。

 そして11連の場合は、1つだけは最低レア度が出なくなっているそうだ。


 まとめるとだいたいこんな感じか。


・ブロンズガチャ:10ジェム(★3:4%、★2:16%、★1:80%)

・シルバーガチャ:100ジェム(★4:4%、★3:16%、★2:80%)

・ゴールドガチャ:1000ジェム(★5:4%、★4:16%、★3:80%)

・ブロンズ11連:100ジェム(★2以上が1つ確定)

・シルバー11連:1000ジェム(★3以上が1つ確定)

・ゴールド11連:10000ジェム(★4以上が1つ確定)


 11連を回した方が断然お得なわけだが、単発を回したくなる気持ちも分からなくは無いので、これ以上は責めないでおいてやろうと思う。


 ちなみに俺の『警備用品ガチャ』も見てみたが、出るアイテムが異なるだけで、ガチャの種類やレア度に排出割合、各料金については同じであった。



 最後に『部屋着ガチャ』で獲得したアイテムについてレア度毎にまとめている。

 なお、スキル付きのアイテムには括弧書きで記載している。

 また、下記一覧の[M]が紳士用で[F]が婦人用となっており、服のサイズはご丁寧に俺と小森ちゃんに合わせたサイズとなっていた。

 

★4:1個

・ウサ耳パーカー[F](聴覚強化)


★3:4個

・働いたら負けTシャツ[F](消臭)

・魔力のウサパン[F](魔力強化[小])

・敏捷の猫パン[F](敏捷強化[小])

・自宅警備員Tシャツ[M](消臭)


★2:14個

・デニムホットパンツ[F]

・無地Tシャツ[F]x2

・スポーツ用下着上[F]

・縞々下着上[F]

・縞々下着下[F]x3

・無地Tシャツ[M]

・トランクス[M]x2

・ボクサーブリーフ[M]

・バスタオルx2


★1:27個

・ソック[M]x3

・ソック[F]

・二―ソック[F]x3

・白ブリーフ[M]x2

・トイレットペーパーx4

・ポケットティッシュx2

・箱ティッシュx3

・ハンドタオルx3

・ハンカチx2

・軍手x2

・ヘアゴムx2


 とまあ合計46個だ。

 ぶっちゃけ★2までのアイテムは『通販生活』で購入できるし、そのほうが費用は掛からない。

 ★3以降で特殊効果付きのアイテムが出るようだった。


 そして出たアイテムを見ていくと色々ツッコミどころが有る。


 ウサ耳パーカーに働いたら負けTシャツ、これはみれば分かる。

 今現在、小森ちゃんが着ている装備だ。

 その次の魔力のウサパンに敏捷の猫パン……何なの? シリーズ装備なの?

 ちょっとコレクションしたくなっちゃうじゃないか、とかいう不穏な思考は打ち消す。

 おっさんが子供パンツを集める姿とか完全にアウトだよ。


 ちなみに「自宅警備中!」と全面にでかでかとプリントされた男物のTシャツが有った。

 これを俺が着るのかと思うと気が重くなる……。

 

 あとは★2のアイテムは基本的に下着類っぽい感じなんだが、ひとこと言わせてくれ。なんか縞パン多くね?

 ★3の動物パンツシリーズでも思ったけど、このランナップを考えた奴は一回病院行って来いやと思う。いやまじで。

 

 最後に★1はなぁ……。

 ソックって何? って思うかもしれんけど、二―ソックって見れば想像はつくかな?

 そう、ソックスとニーソックスの事だ。このクソガチャ、片っぽしか出ねーんだってよ……。

 小森ちゃんの履いてるニーソックスが左右で色が違うのはそういう理由らしい。

 そして白ブリーフ、テメーも駄目だ。俺は絶対に履かねーぞ。

 下着でこいつだけが★1なんだけど、俺への嫌がらせとしか思えない。


 あとはティッシュだったりハンカチだったり、まー便利ではあるが『通販生活』でいくらでも買える物ばかりだ。

 あ、軍手も片っぽずつ出たから2個でたって言っても実質1セットだよ、これもひどい……。


 結論。

 ★3以降備狙いでなければ『通販生活』を使った方がお得です。

 以上!




 これでなんとか状況の把握は完了したわけだが、早くも日が暮れそうになっている。


「さてと、そろそろ街へと帰ろうかと思うんだが……大きめのバッグとかって無いかな?」

「有りませんよー、見ればわかるじゃないですか」

「いや『通販生活』で買えないかって事なんだけど……」

「あ、そゆことですか。少し待ってくださいね。――――こんなのでどうです?」

「あー色違いは無いかな……出来れば目立たない色が良いんだ」


 小森ちゃんが指し示すタブレット画面には、派手派手しい色のリュックサックが表示されていた。

 さすがに蛍光ピンクは勘弁してくれ。


「うーん、ならこの茶色と紺色どっちが良いです?」

「両方かな? 俺と小森ちゃんで一つずつ必要だからね」


 彼女が「はーい」と答えて画面をタッチすると、目当ての品がテントの中心に現れる。

 あとは荷物を詰めないとな。


「俺は男物の服と雑貨類を詰めるから他は頼むな。あーあと、夕食と明日の朝食もてきとうに出しといてくれよ」

「はいはーい、夕食はオニギリセットで良いよね? 朝食は……菓子パンセットかなぁ日保ちしそうだし」


 紺色のリュックにまずは高枝切りバサミを突っ込み、その後で男物の下着やらを入れていく。

 最後にティッシュやらトイレットペーパーやらを詰めて完成だ。

 あ雑貨類は、小森ちゃん用に1つずつくらいは残しておこう。


 俺が詰め終わった頃には、小森ちゃんが2食分の食糧を買っておいてくれたので、先に夕食を取ってしまう。

 小森ちゃんは下着を詰めてるところだから、俺は手伝わないほうが良いだろうな。


 日本の食事はやっぱりうまいなぁ……これで、宿で不味い飯を食わずに済むよ。


「ふひぃ……これで完了です」

「お疲れ、忘れ物は無いな? 無ければテントの外で飯を食って待っててくれるか?」

「良いですよー。まだ何かするんですか?」

「ああ、ちょっとした確認と、後片付けをな」


 小森ちゃんが外に出たことを確認した俺は、テント内にトイレットペーパーを一つ置いて外に出る。

 テントの傍に立って『拠点設営』スキルを使用し、『拠点設置画面』を表示させる。

 

 画面には『撤去』ボタンが表示されている。

 やはりな、撤去もスキルで可能なのは実に便利だ。

 俺がそのボタンを押すと――。


――撤去には購入金額の10%の費用が掛かります。よろしいですか? YES or NO


 といった確認画面が出た。

 10%だと10ジェムか……まあ良いだろう。



 そう軽い気持ちでYESを選択した俺は、次の瞬間には激しい後悔に見舞われることになる。


「ぐえ! うえぇ……何ですかこれぇ……」


 後方からカエルの潰れるような声が聞こえて来たのだ。



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