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めんどくさがり、拾う。

連れてこられたのは、殺風景で狭い部屋。


隣の部屋でいくつか魔法陣が起動している気配がある。状況から見るにろくでもないものだろうが、今は男たちに監視されている。後で見るとしよう。


しばらく待っていると、青年が入って来て、こう言った。


「君には今から殺しをしてもらう。まずは魚からだ。」


青年の腕には、人を殺すと死ぬ呪いがかかっていた。


…誰かを殺させたいのだろうか。


とりあえず、渡された刃物で、言われた通りに、魚、カエル、トカゲ、鳥、豚、猿と殺していった。


そして、次に出てきたのは、華奢な少女。


何らかの拷問や精神攻撃を受けた後なのか、虚な目をしている。半開きの口からは、死を望む言葉が微かに流れ出していた。


「ころ、して…」


そして何よりも異様なのは、少女が、神聖な魔力を持っていること。量からするに、下級天使。羽は、拷問か何かでもがれてしまったのだろうか。


「期待していますよ。」


そう言って、青年たちは去っていった。



さて、まずは壁を斬りまして。幻影で壁がそのままあるようにしまして。


魔法陣…


あーそういうことね。ずいぶんと狡猾だな。


流れのまま、殺せという指示無しに天使を殺させて、その魔力をこの、大規模魔法の魔法陣に蓄える。そうすれば、青年の呪いは発動しないまま、効率よく魔力を採れる。生体から魔力を吸うのは難しい上に効率がいまいちだからな。


とりあえずいじくって機能停止させればいいんだけど、あの子どうしようか。


殺した場合、天使を殺したってバレる可能性がなきにしもあらずだし、俺だって人並みの倫理観は持っている。不要な殺しは避けたい。証拠隠滅も面倒だし。


殺さない場合、精神状態のケアが必要で、その後も、恩とかいってついてくるにしろ、神界かどこかに帰るにしろ、説明が面倒になるのだ。


まあ、後者かな。万が一しかなくても大きなリスクは避けたい。



さて、治療の仕方だが、とりあえずもがれてる羽を治してと。これは回復魔法で楽勝。


問題は精神の方。どうやって壊したのかがわからないとどうにもならないが…


記憶を消せばいいか。人格に影響してしまっていても、余程ひどくなければおそらく復元がきく。


摘出手術のように、摘出すべき部分を見る魔法と摘出する魔法に分け、復元用にいろいろする魔法も作ってと。


少女を部屋にあったベッドに寝かせて、手術開始。


思ってたよりだいぶましかな。侵食された人格はごくわずか。復元がきかない部分もまっさらにすればそのうち元の人格が上書きして復元してくれるだろう。


終了。少女はすやすやと寝息を立てている。


あとは、全員潰すだけか。3秒あれば十分だ。


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