第七話『爆弾投下とナンパ』
天津猫です、今回はなぬいとレイナちゃんの関係をほんの少し書いてみました、それではどうぞ
第七話『一年生争奪戦』
入学してから、一週間近く程たった日、いつも通り学園での授業を終え、明日は休日と言うこともあり、教室では様々な空気が漂っており、そんな、帰りのホームルームをしている最中であった、雪先生が最後にとんでもない爆弾を落としていった。
「入学して、一週間たった、明日、明後日の休日を終えたら、“一年生争奪戦がある、ゴホ(激渋ボイス)」
「「「「(やっぱ、慣れねよ、先生の声)」」」」
学園に入学してから一週間以上経つが、未だに雪先生の声はなれず、教室は今日もまた、沈黙が支配してしまう、そんな考えを教室の生徒全員が心中で思っていると、一つの聞いたことが無い言葉を雪先生が言っていることに気づいた、それを気になったサヤカが質問の声を上げた。
「先生、一年生争奪戦って、何ですか?」
「一年生争奪戦は一年生を研究会、簡単に言えば、部活に誘う三日間の事だ、研究会の数は大量に在り、愚か者クラスも賢者クラスも研究会では、差別されず、羽を広げて作業できる(激渋ボイス)」
「へ~楽しそうですね!」
一年生争奪戦についての説明を受けた後、教室に居る生徒達は、ワクワクとした空気が教室に漂っていた、愚か者クラスでも賢者クラスでも、関係無く楽しめると言う、言葉は愚か者クラスの生徒にとっては魅力的なものであった、だが、その空気を一瞬にしてぶち壊す言葉が聞こえてきた。
「………………まぁ、今年は何十人の一年生が病院に運ばれるんだろうか…………(激渋ボイス)」
「「「「(待って!今とんでもない事言わなかった!!)」」」」
雪先生の口から聞こえた小声が、一瞬にして教室に広まった、病院に運ばれる、つまり、運ばれるほどの怪我をするということである、さっきまでの空気が一瞬にして凍り付いた。
「せ、先生、病院に運ばれるって、ど、どういう事ですか?」
「ム、聞こえていたか、隠す気もなかったし言っておくが、毎年一年生争奪戦では、有能な新人を欲しがるため、とんでもないケンカ祭りだ、そのため100%の確率で怪我人が出る、まぁ大丈夫だろう、絶対……たぶん……もしかしたら……(激渋ボイス)」
段々と声が小さくなっていく雪先生の言葉に恐怖を感じてきた、そんなことをしていると、キーンコーンカーンコーン、帰りのチャイムが学園に鳴り響いた、雪先生はそのチャイムを聞き、話を切り上げるため、口を開いた。
「そんな訳で、休日を終えた後は一年生争奪戦があるため、休日の間に、遺書なり家族への最後の言葉を決めておくんだ、以上、ホームルームは終わり、良い休日を(激渋ボイス)」
「「「「「「「「出来るか!てか、恐ろしい事、言わないでください!!!」」」」」」」」
なぬい達の声は教室だけにとどまらず、学園全体に聞こえるほどの大声だったそうだ。
「お~い!なぬい、お前は何処の研究会に入るか決めたのか?」
ホームルームを終えた後、続々とクラスメイト達は帰っていったが、なぬいだけはまだ、帰りの準備を終えておらず、準備をしている中、陽太達三人がなぬいの方に歩いてきた。
「いや、まだだね、陽太達はもう決めたのか?」
「俺も実はまだなんだよ」
「僕とサヤカはもう決めているよ」
「え、そうなのか!それでいったい何処に入るんだ?」
「僕は生物研究会だよ、生き物の生態を観察したり、調べたりする研究会さ、僕の能力ともっと心を通じ合う為にはここしかないと思ってね」
「私は鉱石研究会か鍛冶研究会か迷ったんだけど、鍛冶の事は家で教えてもらえれるから、鉱石研究会にしたよ、世界中にある鉱石を見たり、調べたり出来るから、これにした」
春明とサヤカは既に自分に合った研究会を見つけていた、それを見た陽太は焦っていたが、なぬいだけは落ち着いて考えていた。
「(能力を隠すなら、やっぱり、余り知名度が低いのを選んだ方がいいのかな?)」
そんな事を考えながら、なぬいは陽太達と別れて帰ることにした、石造りで出来た町を歩いていると、少しの人だかりが出来ており、どうやら何人かの男がソムニウム学園の女子生徒にナンパをしていた。
「(ん?)」
なぬいはナンパされている女子生徒に見覚えがあった、それはレイナであった。
「(いや、あれレイナじゃね)」
遠目から見ても分かるほどレイナであった、今更ながらレイナは学園でトップレベルの美少女であり、身長160cm、光が反射する程の綺麗な黒髪のロングヘアーで、パッチリとした二重で、黒曜石のように輝く瞳といった、高校生になったばかりの生徒達にとっては好みがドストライクである、というか、噂では入学して一週間で百人以上のソムニウム学園の生徒に告白されたとか。
「なあ、俺たちと遊ぼうよ」
「そうそう、楽しいよ」
「いや、だから用事がありまして」
ナンパしている方もまた、結構なイケメンであったが、そんなことよりもレイナの方は随分疲れ切った状況であったため、なぬいは自分でも分からずレイナを助けるため体が勝手に動いていた。
「レイナ、何してんの?」
「え、あ、なぬいさん!!」
なぬいがレイナに話しかけ瞬間、レイナの疲れ切った顔が一気に生気に満ちた顔になり、なぬいに会ってとても嬉しそうだった、それを見たイケメン集団がレイナを下がらせ一気になぬいの前に出てなぬいに声をかけた。
「君は誰だい?」
「あの子とどういう関係かな?」
「君もしかして、あの子の彼氏だったりする?」
まさしく、鬼の形相でなぬいの方に近づいてきた、イケメン集団は次々となぬいに質問する中で、なぬいがレイナの彼氏かを聞いた質問をしたイケメンがおり、その質問を聞いた時、なぬいは何言ってんだ此奴という顔をしており、レイナに関してはイケメン集団の後ろで赤面をしていた。
「いえ、彼氏ではありません、同じ学園の生徒です」
「それは、本当かい?」
「ハイ、嘘をつく理由がありませんから」
なぬいの質問への返答にイケメン集団は安堵の顔を浮かべ、レイナは後ろで少しがっかりしていた。
「レイナはそろそろ、家に帰らないと怒られるそうなので、今日は諦めてほしいそうです」
「家の事情があるなら仕方ない、今日は手を引くぞお前ら」
「チェ」
「仕方ありません」
「分かった今日は手を引くよ」
そう言って、イケメン集団は何処かに行ってしまった。
「ありがとうございます、なぬいさん、助けてもらって」
「別に良いよ、偶々通りかかっただけだから」
「それでも、ありがとうございます」
ポン、突如、なぬいはレイナの頭の上に手をのせそのまま撫でた、突然のなぬいの行動に、レイナは赤面になりながら、なぬいの言葉を聞いていた。
「多分、休日明けの一年生争奪戦はさっきのナンパと似たようなことが起きるから気を付けなよ」
「え、あ、ハイ//」
用事を言い終わったなぬいは手をレイナの頭から下ろし、帰っていった、ポツンと一人になった、レイナは撫でられた頭を自分の手で触りながら、一つの思いを思った。
「(なぬいさんと一緒に居るとドキドキします、なぬいさんと話しているとポカポカします、これはいったい何なんだろう)」
レイナは自分の感情に疑問を抱いていた、実はレイナは極度の天然であり、この感情が“恋”と知るまではまだ少し先の話。
後日
「レイナにナンパしていたのが実は人気アイドルグループだったとは」
レイナにナンパしていたのは、今世界中から大人気なアイドルグループとなぬいが知るのは、また、別の話。
講堂
休日が終わり、入学式に使われた講堂では、ニ年生と三年生が集まっていた、だが、その空気はとんでもない程の殺気に満ちていた、放課後である一年生争奪戦が始まる時間のため、毎年恒例の説明会が行われる。
「えー一年生争奪戦のルール一つ目、勧誘にあたり、くれぐれも他の研究会に迷惑を掛けないように、!二つ目は仲良く譲り合いをしましょう!、三つ目は優しく誘いましょう!、四つ目、安全にやりましょう!以上、では………………建前は以上!邪魔者は潰して潰して潰しまくれ!!一年生争奪戦開始!!」
「オォオオオオオオオ!!!!!」
ついに始まった、ニ年生と三年生による勧誘改め狩りである一年生争奪戦の結末はいったい?なぬい達は怪我無く終われるのか、一年生争奪戦開幕。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。自分の様な初心者の小説を読んでくれた人が170人ほどになりました。ありがとうございます、これからも投稿を頑張っていきます。
では、バイバイ




