第五話『自己紹介』
天津猫です、次の投稿は日曜日です。
第五話『自己紹介』
入学初日の騒動は生徒会長が色々としてくれたそうで、無事になぬい達は普通に学園に登校できるようになった、そして、クラスは運よくなぬいと陽太は同じクラスになる事ができた。
「いや~なぬいと同じクラスになれて良かったぜ!」
「ああ、本当に良かった、もしも別のクラスだったら生徒会長に喧嘩売ってた」
「いや、それはマジでやめろ」
クラスでそんなふざけた話をしていると、二人の男女がなぬい達の方に近づいていった、一人は爽やかな顔をしていて、綺麗な黒髪をした優しい目つきの男の子、もう一人は明るい茶髪をした、元気そうんな女の子だった。
「はじめまして、昨日はどうもお世話になりました」
「あれ、君達って確か……昨日のあいつらに絡まれてた」
「はい、昨日は幼馴染と帰ろうとしてたのを、賢者クラス達が当たってきて、喧嘩になっちゃいました、本当は自分たちが一騎戦をやるべきだったのに」
「いや、俺が吹っ掛けた一騎戦だったし、困ってる奴らを放ってはおけねえよ」
「そう言ってもらって嬉しいです、自己紹介がまだっだたですね、僕の名前は安倍晴明です、そしてこっちが……」
「幼馴染の、剣舞サヤカだよ!よろしくね!」
「おう!よろしくな二人とも、上内陽太だ!」
「ああ、よろしく二人とも、荒波なぬいだ」
二人は昨日の賢者クラスと口喧嘩になっていた愚か者クラスだったようだ、そして、助けたなぬいと陽太にお礼をしたかったようだ、剣舞サヤカと安倍晴明と名乗った二人は無事にお礼をできたようだ。
「それにしても、安倍晴明って、昔の陰陽師と同じような名前だな」
「あっはい、子孫です」
「…………え」
「まじもんの安倍晴明の子孫です」
「まじか!じゃあ陰陽術が使えんのか!」
「いや、陰陽術は使えませんが、能力でほぼ完璧に再現できます」
安倍晴明の本物の子孫である安倍晴明は、陰陽術は使えないものの、能力でほぼ完璧に再現できるようだ、そこに、さっきから会話に入れていないサヤカが声を上げた。
「さっきから、はるはるだけズルい!私も話したい!」
「はるはる?」
「勝手にサヤカが呼んでる僕の愛称です」
「へ~」
まるで、自分もかまって欲しいかのようにサヤカは声を上げていた、そのせいか、周囲からは仲が良さそうなグループを見る目線をこちらに向けていた、そんな雑談をしていると、教室のドアが開いた、なぬい達の居る教室は椅子が階段状に置かれており、後ろに行けばいくほど高くなっていく教室だ、教室に入っていたマスクをした女性の姿は真っ白な髪に綺麗な水色の目をした、教師特有の白衣を着ているがとても小柄で身長は150cmほどであった、そのため少女と言っても違和感がない程であった、教室の生徒たちは子動物を見るかのような目線を向けていた、教室は和やかな空気が流れたいたが、その空気は一瞬で壊れてしまった。
「諸君、ゴホ、入学おめでとう(激渋ボイス)」
「「「「(いや!声渋!!」」」」
いったいどんな可愛らしい声が聞こえてくるかと思ったら、聞こえてきた声はとんでもない程に絶対に声優に選ばれるほどの渋い声だった、流石になぬい達だけではなく、教室に居る生徒が心中で同じ事を思った、そんな事お構いなく彼女は続けた。
「私がこのクラスを担当することになった、吹川雪です、ゴホ(激渋ボイス)」
「「「「…………」」」」
教室は沈黙に支配され、生徒の顔を強張らせていた。
「うん?私の顔に何かついているのか?ゴホ(激渋ボイス)」
「「「「(いや!声がおかしいんだって!!)」」」」
生徒の考えが又もや同じになるほどに衝撃的であった、可愛らしい子動物のような姿からは考えられないほどの声を出すものだから、それは目の前でペンギンがさも当然のように空に羽ばたいていくの見たかのようだ、まあ何言ってるか分からなかったが、とんでもないほどに衝撃的であった、そこにサヤカが声を出す。
「え、えと……先生、その声は地声ですか?」
「…………?いや、地声ではない、ゴホ(激渋ボイス)」
「良かった、地声ではないんですね!」
「何故良かったかは知らないが?これは風だ、ゴホ(激渋ボイス)」
「「「「(良かった!…………って、いや!風でそうはならないだろ!!)」」」」
どうやら吹川雪先生の声は風によるものであった、ひと段落したと思ったらまた次の疑問が出てくる、風だけでそこまで声は変わるものだろうか、考えた結果、なぬい達を含む生徒達全員は考えるのを辞めた。
「私の担当教科は歴史です、今日だと二時間目なので、一時間目の子百合先生の授業の次になります、まだ入学して一日なので、今日は一年生は早めに帰ります、連絡は以上、では」
連絡事項を終えたのかすぐさま教室を出っていた、生徒達は未だに脳が追い付いておらず、教室は未だに沈黙に支配されていた、そこに一人の元気な声が教室に響いた。
「一年生の皆~!待ちに待った子百合ちゃんの授業だよ~!」
教室に入ってきたのは雪先生とうって変わり、元気な女性の声が聞こえてきた、生徒達の目線を一気に集めたその姿は、桜色の髪にレモン色の透き通るような目をした女性だった、そこにさっき雪先生が言っていた子百合先生とはこの人のことなのだろう、それにしても、さっきはとんでもない声をしたせいで、今の声が新鮮に聞こえ、何故か、涙を流す生徒も見えた。
「私は普段は保険の先生なんだけど、一年に一度、新入生が入ってきた時、授業をするんだ!」
「どんな授業をするんですか?」
「それはね……ズバリ、能力の色だよ!」
「能力の色?」
「そうだよ、能力には色が存在して、その色を見て、詳しい序列を付けるんだよ」
"序列を付ける”それは、この愚か者クラスにとって、嬉しいものであり、また逆に悲しいものであった、序列を付けたところで自分達は序列十二に決まっているからである、だが、そんな考えを持たない者達がいた、なぬい達である、彼らは自分たちの能力を信じているため、例え序列十二であっても繰り上げれる自信があった、こうして、なぬい達は初めての授業を受けることになった、だが、子百合先生はまだ生徒達に、教えていないことがあった、それは――――。
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