第四話『一件落着』
復活の天津猫です
第四話『一件落着』
堀咲蓮と言う学園の現生徒会長が来たことで、A一騎戦ホールはまた静まり返っていた。誰もが生徒会長を前に困惑と恐怖を感じていた、堀咲蓮という人間は数少ない、堂々と愚か者クラスと賢者クラスとの差別をなくそうとする人間である。そんな彼にさっきまでの発言を聞かれていた場合、生徒会長権限で、停学、最悪の場合退学を言い渡される可能性があるからである。そんな、緊張が走っているホールの中でなぬいの発言が決して大きいわけでも小さいわけでもない、声がホールに響いた。
「ふ~ん、その生徒会長様が何しに来たのかな、さっきまでの騒動を止めるには少し遅すぎないかなぁ?」
ホールに居る生徒の誰もがなぬいの発言に驚いた、当たり前だろう、一年生であるなぬいが、ましてや愚か者クラスであるなぬいが、生徒会長に煽るような言葉をを発したのだから、だが。
「フム、確かに、さっきまで合ったであろう騒動を止めるには、生徒会長としても、一人の生徒としても、遅かっただろう」
「へ~流石生徒会長様、分かってるじゃん、でもさ生徒会長様あんた、本当は最初から見ていたんだろう?」
「え?」
なぬいの発言に皆の心を代弁して、レイナが疑問の声を漏らす、それはそうだろう、真正面から差別を反対している生徒会長が、さっきの騒動に最初からいて、さらには止めなかった、さすがの冷静沈着な堀咲でも少し目を開いた、そしてホールに居る生徒の視線が堀咲に集まっていた、周りの視線を感じたのかなぬいの質問に堀咲は答えた。
「……なるほど、正解だ、では、何故私が止めなか、そして、最初から居たと分かった?」
「まず、最初から居るって分かったのは、入学式初日に一騎戦をやるってのに、教師の誰もが動こうとしてなかった、普通は何人かの大人が見るもっだろう、だが、このホール居る大人は審判の人だけ、でも、さっきの騒動で審判は何も言わなかった……それって、教師が見なくても大丈夫だと、騒動を一瞬で解決できるレベルの誰かが居る……どうかな自分の推理、当たってる?」
「…………フ、正解だ、よく分かったな、君の言う通りだ、今回の一騎戦は私が監視役を務めるように教師からお願いされたのでね」
眼鏡を光らせながら、なぬいの推理に答えると同時に、まるで、遂に見つけたと言わんばかりの目でなぬいを見ていた。そんな事を知らんとばかりになぬいは推理の続きを始めた。
「そして、あんたが止めなかった理由は……見定めてたんだろう、自分たち1年生を?」
「その答えになった理由を聞いても?」
「あぁ、まず、あんたは自分たちの一騎戦を何個かの項目で審査をしていた、まず一つ目、一騎戦での態度、戦う相手を舐めてたりしていなか、例え一騎戦であっても相手を舐めるようなことをしてはいけない、本番の戦いで相手を舐めてたらどうなるか、二つ目、自分の能力をちゃんと使いこなしているかどうか、これは陽太に負けた奴や黒波と戦ってた奴みたいに、自分の能力を過信しずきてないかとか、これでは能力を使いこなしているとは言えない、その分、陽太や黒波そして牛丸みたいな、自分の能力だけではなく、自分自身の力で戦っていた奴はちゃんと能力を使いこなしていると言える、まぁ、他にも色々見てたみたいだけど」
「素晴らしい、まさかそこまで当てるとは、君が言った通り、私は今年の一年生を生徒会に誘う為に見ていたわけだ」
なぬいの推理が終わったのち、堀咲は満足したかのように、自分の目的を語りだす、そして、周りに向けて、恐ろしいほどの冷たい目線を向けて呟く。
「まぁ、今年は有料物件が少ないようだがね、ところで、君名前は?」
「荒波なぬい、どこにでもいる一年生っさ」
「普通の一年生は棒立ちしているだけで一騎戦を勝たないとは思うが、まぁ、今はいいでしょう…………ホールに居る諸君、賢者クラスで入学で来たことを嬉しいとは思うが、だからと言って、言いがかりは良くない、以後気をつけるように…………わかったな?」
最後のドスの聞いた声以外では、優しく今回の騒動を納めると。
「では、もう帰る時間ですので一年生の諸君は、速やかに帰るように」
堀咲の発言で一年生はオドオドしながらも、従うようにホールを出て行った。そして、また、なぬい達の方に向きなおすと。
「では、今日は失礼します、また、行くぞ」
「「「「はい!!」」」」
そう言って、堀咲はなぬい達の居るホールを後にしていった。少し、重い空気が流れる中、一つの声がその空気を断ち切った。
「やっと終わった……じゃあ陽太達、ハンバーガー食べにいかね?」
「「「はぁ~?」」」
なぬいの一言に陽太達は毒が抜けたような顔をしながら、呆れた声を出した。さっきまで、堀咲という大物が目の前に居て、尚且つその堀咲に、タメ口を言っていた、なぬいが突然さも当然のように皆をハンバーガーを食べに誘ったのだから。
「いやいやいやいや、なぬい、流石の俺でも分かる、お前普通じゃねえ」
「その意見に同感です、なぬいさん、あなた、生徒会長さんと話してなんでそんな態度で入れるんですか!?」
「レイナちゃんの言う通りだよ、なぬい君、君どんな頭をしているんだい?」
「最後のやつだけ、俺を少しディスってね」
三人の容赦ない言葉に流石のなぬいでも、少し焦ったように発言していた。
「…………まぁ、ハンバーガー食べに行くのは賛成だけどな!いっぱい食べたいし」
「君は見た目通り大食いだね」
「まぁ、いっぱいご飯を食べるのは良いことだと思います」
「そんじゃ、ハンバーガー屋にレッツゴー」
「「「ゴー」」」
「……の前に」
ズコー、なぬいの言葉と共にいざ行こうとした時、なぬいが何かを思い出したようで、何処に行くつもりか、陽太達はなぬいへ目線を向けた先に、なぬいと戦い、なぬい達を庇った、牛丸が帰ろうとしていた。
「おーい、牛丸」
「なんだ?悪いが今日はもう帰らせてもらう」
「それは見れば分かるよ」
「そうか、なら何故、俺に話しかけた?」
「自分を庇ってくれれありがとな!」
どうやら、なぬいは自分を庇った牛丸へお礼をしているようだった。なぬいの言葉に牛丸は驚きながらも笑いながら呟いた。
「勘違いするんな、俺は俺に勝ったお前が非難されるのが気に入らなかっただけだ」
「それでも、庇ってくれてありがとう」
「…………ッ、チ、お前と居ると調子が狂う」
そう言いながら、牛丸はまた背を向けながら、学園からでそうとすると、後ろを振り向き、なぬいに言い放った。
「俺の名前は牛丸豪、今の俺ではお前に勝てない、だが、いつか、お前を倒す男の名前だ、覚えておけ!!」
「あぁ、覚えるさ、自分を倒して見せろ!!」
入学初日はとても騒がしかった、だが、なぬい達が会ったのは、今後なぬい達を絶対に手を貸してくれる協力者であった、後のなぬいは語る。
「あの時、牛丸と出会ってよかったと思う」
牛丸はなぬいを必ず倒すことを宣言した後、また、後ろを向き帰っていった。その後、なぬい達は約束通りハンバーガーを食べに行き、仲を深めていった、だが、そんな帰っていったなぬい達を陰から見ていた者がいた。
「ハハハハハ、荒波なぬいっか、必ずや俺の前に膝まずかせてやる」
『絶対勝利』を持つなぬいがソムニウム学園に、入学したことにより、様々な陰謀の歯車が少しずつ回り始めていた、だが、なぬいなら大丈夫だろう、例えどんな奴が立ちふさがろうと必ず、なぬいが勝利するのだから。
ようやく復活できたので、これからも連載を続けていきます。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
では




