第十九話『陽太vs??』
天津猫です。今回も最後まで読んで頂けると幸いです。
それではどうぞ!!
第十九話『陽太vs??』
陽太は的神がスタートしたことを確認し、的神のフィールド全体を確認するために、移動していた。勿論見つけた的は打ち抜くが、今はフィールド全体を把握するため、見逃している的も多々ある。
「(それにしても、……フィールド、世紀末すぎねぇか?)」
全体を確認し終わった陽太が一番最初に思った事である。
周りは荒廃したビルや家、地盤が崩れる道路は半壊、電柱は斜めに倒れかけ、電線は至る所に結びついている。
そして、何よりも陽太が世紀末だと思ったのは————。
「何で砂漠があるの? ここの制作陣絶対、北〇の拳をモチーフにしたよね!」
砂漠があり、バイクのエンジンを鳴らしながら、モヒカン頭の顔がキマッてる奴が来そうな砂漠が広がっていた。
的神のフィールドは広く、全部で四つのエリアに分かれている。
①砂漠エリア
何処かの漫画に出てきそうな、一面砂だけの砂漠ある。
砂漠エリアに出る的は他の区域とは違い、人型の動く的が出現する。得られるポイントは多く、的神に出場する選手の殆どは、まず一番最初に砂漠エリアに行く。
しかし、障害物は殆どない為、打ち合いになった場合、純粋な実力が試される。
②廃墟の町エリア
名前の通りに町が完全に廃墟となっている。
的は丸の形であり、大きかったり、小さかったりする。得られるポイントは的の形に左右される。的神の出場する選手たちは終盤になると、廃墟の町でポイントの奪い合いを始めることが多い。
障害物が大量に在り、自身の銃の腕前と頭の回転速度が重要とされるエリア。
③ジャングルエリア
こちらも名前の通り、エリアの全てがジャングルになっている。
的は打ち抜くっというよりも、宝探しの様にエリア全体に、ヒントが隠されていて、それを見つける。と言うのがジャングルエリアでのポイント獲得方法である。
このエリアでは、世界レベルの射撃技術が無くてはまともに、相手に当たらず、純粋な頭脳でポイントを見つけるエリア。
④橋エリア
一直線の長い橋が一本立っているだけのエリア。
ポイントを得るための的が存在せず、一騎打ち専用エリア。
この四つが的神のフィールドエリアである。
「砂漠は何故か知らんが熱くないのが、唯一の救いだな……それにしても、此処に居ると幻聴でもバイクのエンジン音が聞こえてきそうだな」
ブロロロン!
「……あれ?」
幻聴だろうか、バイクのエンジン音が聞こえてくる。
「ヒャッハァー!」
「最高だぜー!」
幻聴だろうか、何かヤバイ奴の声が聞こえてくる。
「あそこにガキが居るぜ!」
「野郎! ぶっ殺してやる!」
幻聴では無かった。と言うかネタが少し違う奴が混じっていた。
「よう! 俺様達はモブモブライダーズ!」
「持ち物全部置いてけや!」
「…………」
陽太は目を瞑っていた。こいつらとは絶っっっ対に目を合わせてはいけないと。
「野郎ども! やれい!」
「「「「「おぉおお!!」」」」」
10秒後。
「こいつら全員的かよ!」
「「「「「「や、やられた」」」」」」
安定の処理をされ、しかも全員が砂漠エリアの的であった。光になってそのまま消えていった。哀れ(笑)モブモブライダーズ。
「砂漠エリアに居ると、色々と疲れてるな。別エリアに移動するか……」
こうして、陽太は砂漠エリアから移動することになった。移動の間では。
「みつけ…「バンッ!」…ガハッ」
「数でやれ…「バンッ!」…ガッハッ!」
「リボルバーで何でこの距離を撃ち抜けるんだよ!」
大量の選手とあったが全て、目も合わせず打ち抜いた。
この競技で陽太は確信していた。
「(化け物が居るな、しかもとっびきりの強さを持った)」
陽太が今向かっているのはジャングルエリアである。陽太の戦闘の時のみ、頭脳の良さが大幅に強化される。その頭脳で考えると、陽太の思う化け物はジャングルエリアで陽太を待ち構えている。と考えた、何故? 簡単だ————。
————ジャングルエリアでも、余裕で相手を狙撃することが可能だと、陽太は考えたからである。
遂にジャングルエリアに着いた陽太。陽太が真っ先にした行動は——ジャングルの木に登る事。
「(地上を歩くよりも、こっちの方が安全だ。そして、何処から狙撃されたか分かる)」
陽太は警戒度をMaxまで引き上げ、集中をする。ゾクッ、バッ一瞬にして上っていた木から離れた。その判断速度は驚異の0.1秒、しかし陽太のこの判断速度のおかげで、さっきまで陽太が上っていた木は——ドッカン! 音を立て倒れた。
「やっっっば、一本の矢の威力じゃねぇ」
矢。矢である。陽太が上っていたのは木でも、巨木に分類される木だ。それを、矢、で倒したのだ。
「だが、俺を一撃で仕留めなかったのは、お前が負ける可能性を作り出しだした、証拠だぜ? 移動して位置を特定させないようにしてるのも良い、が! 俺は音で見えてんだよ!」
リボルバーを抜き、何の迷いもなく、バンッ! 引き金を引いた。
◇
「! 早い……音でオレの場所と動きを把握したのか、…………これは、本気でやらないとな」
そう言った男子生徒は、持っている弓で陽太が放った弾を、弓の弦の部分で受け止めた。
そして、すぐさま次の矢を放った。
◇
「近づきながら、矢を撃って来てんな。木の上とはいえ、ここまで正確に撃って来るとは、なっ!」
両手でリボルバーを持ち、移動は足のみで行い、さっきからずっと撃ち合い続けていた。
「? いつの間にか廃墟の町エリアに来てたのか、!」
廃墟の町エリアにいつの間にか移動していた陽太、と矢を撃つ男子生徒。s
そして陽太はすぐさま気配を察知し、飛んできた矢から避けた。
「いるんだろ? 出て来いよ」
「…………」
「意外と素直だな?」
廃墟と化した家の屋根から姿を現した。
その男子生徒は——薄い茶色、ブラックブルー色のグラデーションに銀色の模様、全体的に少しうねった髪型、服装も現代的なカジュアルとストリート感のある洋服をして、エレクトゥス学園の生徒が着るブレザーを腰に巻いていて、弓のみを持った男子生徒が居た。
「俺の名前は上内陽太。この的神で優勝する男の名だ」
「そうか、オレの名はテラ。お前を追い抜き優勝する男の名前だ」
この瞬間。的神史上最も盛り上がった。試合が始まる鐘がなったような気がした。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。陽太vsテラが遂に開幕しました。戦闘構図も大体完成しているので、お楽しみに。そして、この小説が少しでも面白いと思ったら、★★★★★とブックマークを付けて頂けるとモチベになります。
それではバイバイ!!




