第十七話『温泉でのひと時』
天津猫です。久しぶりの投稿ですが楽しんで頂けると幸いです。
それではどうぞ!!
第十七話『温泉でのひと時』
カポ~ン
ひと悶着あった後は全員で仲良く温泉に入っていた。
「今日はアルメルト君が大活躍でしたね!」
「まさか桜が負けるなんて……」
レイナは今日のアルメルトの活躍について話し、アリスは友達である桜が負けたことにショックを受けていた。2人は最初はお互いの悪口を言い合い、今にも殴り合いを始めようとしていたが。
「あなた達…温泉で殴り合いをするつもり?」
本来。温かいはずの温泉では冷気が流れた。湯気も霜へと変わり、温泉の温水も凍っていた。
「「あ、あ、あ」」
「答えなさい?」
シルビアの能力による効果であった。
女王の威圧。
レイナとアリスはあまりの覇気に、温泉の隅っこで抱き合い、怯えていた。
「仲良く……ね?」
「「は、はい!」」
そんな事がありながら、今は大人しく温泉に浸かっていた。
「でも、頭脳王&心理女王は剣遊が優勝するは!」
「何を言ってるの? 頭脳王&心理女王を優勝するのは、なぬいさんに決まってるは!」
「「何よ~!」」
「やめなさい」
「「はい……」」
アリスが話を変えた。その話に乗って、レイナもまた頭脳王&心理女王が優勝するのは、なぬいと大きく主張し。アリスは壮馬だと主張する。
「(騒ぐ姉妹と、それを叱る母親みたい)」
それをまた叱るシルビアの図。それは完全に子を叱る親の図であった。
「なぬいさんはソムニウム学園で負けたことが無いんですよ!」
「こっちだて、壮馬は無能力者でありながら、エレクトゥス学園でのテストでは私を差し置いて満点! ゲームやギャンブルでは無敗なのよ!!」
「え、あの生徒、無能力者なの!?」
無能力者。それは差別を最もされている者達である。
文字通り、能力を持たない人間であり、仕事は両手で数える程度しか存在しない。学園は無能力者のみしか通えない学園しか存在せず。差別されるのが当たり前とされる程であった。
「そうよ、壮馬は頭を使う事に関しては最強よ、この前の100桁までの円周率を答える授業では————」
【3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679です】
「————って、間も入れずに余裕の表情で答えたのよ」
「そ、それは素直に凄い」
「あいつとゲームをすると、大抵はいつの間に負けてるし、頭脳王&心理女王は壮馬の為にある競技と言っても過言では無いのよ!」
「(確かに壮馬っていう生徒は強いかもしれない………けど。なぬいさんは絶対に勝って来てくれます!)」
レイナは心の中でなぬいの勝利を祈った。
そろ~り、そろ~り
「今だ!」
「キャッ! サヤカ!?」
「いや~、レイナはボンキュッボンを体現したような体ですな~」
「胸を触りながら言うな!」
サヤカがいきなりレイナの胸を揉みながら、恐ろしく冷静にレイナの体を解説していく。
「ぷぷぷ! そんな体だから標的になるんですよ!!」
「うるさい! この貧乳!!」
「な! これはただ成長が遅れているだけよ!!」
アリスはその光景を見て、レイナに対して煽ったが、逆にレイナの言葉にダメージが入る。
「明日が楽しみだなぁ~!」
「明日は確か、陽太さんが出る的神が目玉でしたよね」
「あの人、あの人が出る競技」
「貴方は?」
サヤカが明日の競技を楽しみだと、レイナの胸を揉むのをやめ、そう言う。そこで、アリスと一緒に温泉に浸かっていた、女の子が肩を震わせながら呟く。
女の子はホワイトシルバーよりも明かるい銀髪、ロングヘアの髪型(今は団子)、薄い紫色の瞳。美少女っという言葉が似あう女の子であった。
「私、三日月ミナって言います! 明日はテラさんが出る競技なんです!!」
「気にしないで、的神に出るこっちの生徒にミナはメロメロなの」
「強いの?」
「強い。これだけは言える、強い」
「…………」
アリスが真剣な顔をして答えた。
「ねぇ……好きな人…いる?」
「え?」
「いきなり話が飛び過ぎよ、サヤカ」
「ごめんなさ~い」
いきなりサヤカは好きな人がいるかを聞いてきた。
「全員で順番に言い合わない! 好きな人じゃなくてもタイプとかでも良いよ!! まずはミナからね!!!」
「私はですね、やっぱりテラさんです!」
「「「「だろうね」」」」
「テラさんはクールでかっこいいのに、好きなものはポッ〇ー何ですよ。この前お化け屋敷行った時なんか————」
【俺の後ろに隠れてろ】
「————って。言ってくれたんですよ!」
「ミナっていつもこんな感じなの?」
「エレクトゥス学園でテラといない時は、ちょっと天然な性格で、エレクトゥス学園の五大美少女に数えられてるそうよ」
その後はアリスの好きなタイプが、壮馬そのままだったり。
「な、違うわよ!」
レイナの好きなタイプがなぬいだったりした。
「何でバレたんですぅ~!」
「「「「(そりゃそうでしょ)」」」」
温泉でのひと時を楽しんだ女子達であった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。この小説が少しでも面白いと思ったら、★★★★★とブックマークを付けて頂けると幸いです。
それではバイバイ!!




