第十四話『騎士vs侍③』
天津猫です。今回は短いのには訳があり、次回投稿する話を長く書くために今回の話が必要だった為、急いで書きました。それでも是非最後まで読んで頂けると幸いです。
第十四話『騎士vs侍③』
「<円卓の13の騎士><ドラゴン殺しの狩人>」
「<二天一流><阿修羅六輪>」
アルメルトの<ドラゴン殺しの狩人>と桜の<阿修羅六輪>。千を超える矢の雨を降らすアルメルトの<ドラゴン殺しの狩人>、それに対して桜はまるで全て見えているかのように、避けれる矢は避け、邪魔な矢は刀で切り伏せる。
「!?」
「驚いたか! そうだろうそうだろう、これが我が<二天一流><阿修羅六輪>である」
<ドラゴン殺しの狩人>から放たれた全ての矢を防ぎ切った桜、意外とある胸をエッヘン、と言わんばかりに張っていた。
その様子にはスクリーンから見ていた観客席も何故か、ほっこり、としていた。
「<ドラゴン殺しの狩人>を防ぐほどとは、しかも完璧に」
「其方はこの程度では無かろう?」
「そうだね……だから、本気で行くよ」
アルメルトはそう言うと一瞬にして姿を消した。
すると、今さっきまで距離があった桜の真後ろへと現れ、いきなり真後ろに現れるとは思わなかったのか、桜は一瞬だけ驚き身動きが出来なくなった。それを逃すまいとアルメルトは伝説の王が振るいし希望の聖剣を桜へと振る。
だが、ここで桜は本能として相手に後ろを取られてはいけないと感じた。桜はその時だけはアルメルトのスピードを上回り、すぐさま後ろを向き刀でガードをした。
「「!!」」
2人はお互いに険しい顔をすると距離を取ったと思ったら、息ぴったりに地面を蹴り、急接近した。
ギギギ…! 又もやどちらも引かない鍔迫り合い。鍔迫り合いを勢いよく終わらせると、アルメルトは右手で伝説の王が振るいし希望の聖剣を桜へと振ろうとした。ただ桜もまたアルメルトの分かりきった攻撃を左手に持つ、伝説の剣豪が拵えた刀で受け止めた。
「この程度では意味が無いぞ!」
「そんな事は分かってる……よ!」
「な!?」
しかしアルメルトはその更に先を読み、伝説の王が振るいし希望の聖剣から手を放し、そのまま低くしゃがみ、左手に伝説の王が振るいし希望の聖剣を持ち替え、桜へと振るのではなく突きを繰り出した。
「(ここまで臨機応変に立ち回ってくるとは!?)」
「(これも避けるのか)」
それでも避ける桜に内心驚くアルメルト、アルメルトの技術力に驚く桜。お互いに攻防一体が続く状態。
桜はさっきの仕返しだと言うように、伝説の剣豪が持った刀と伝説の剣豪が拵えた刀を後ろ向きへと持ち替え、そのまま十字斬りの斬撃を飛ばす。
「まだだよ!」
「む! この攻撃も駄目だとなるとますます難しいな」
アルメルトは左手に持ったままだった伝説の王が振るいし希望の聖剣を、右手に持ち替え斬撃を切り伏せる。
もはや2人の技術は大人顔負けレベルであった。ただ、2人とも一歩も引かない状態が続き、お互いの体力も徐々に減っていき、アルメルトも桜も汗を大量にかいていた。
「はぁ、はぁ、其方の体力は残り僅かなのではないか? はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ、そっちも大分汗をかいているみたいだけどね?」
「なに、そろそろ決着を着けようと思ってな」
「奇遇だね、僕もそう思ってたよ」
お互い息切れを起こしながら決着を着ける覚悟が出来た。
「全開『騎士王の伝説』!!!」
「全開『大剣豪の人生』!!!」
全開。それは、能力者が持つ能力を文字通りに全開放する技である。
しかし、全開は使いこなすのが難しく、全開出来る時間は僅か5分ほどであった。文字通りこれが最後の戦いであった。
アルメルトは赤いマントに胸元や手には最低限の甲冑が付いており、これはアルメルトの武器の内の一つがスピードの為、速く動き最低限防御が出来る姿である。そして、地面に突き刺す剣こそがアルメルトの能力の大本であり、正真正銘のエクスカリバーである。
桜は先ほどの服装に和風なマントを付け、マントには桜の花びらが舞う模様が描かれており、両手に持つ伝説の剣豪が持った刀と伝説の剣豪が拵えた刀以外にも、周りに刀が出現した。
お互いが正真正銘の決着を着ける準備が出来た。これにより剣王への道は終幕を告げようとしていた。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。次回の更新は木曜日です。
それではバイバイ!!




