第十一話『太陽の一撃』
天津猫です。今回も何とか書けました。是非最後まで読んで頂けると幸いです。
ではどうぞ!!
第十一話『太陽の一撃』
雨宮の‟剣王への道”への開始宣言と共に‟剣王への道”に出るアルメルトを含めた選手たち、すると、風に攫われるよう足が地面から離れている。これこそが‟剣王への道”の開始の合図である。風によって足が浮いたと同時に近くにある、同じ空中に浮いてある地面へと着地していく。
「成程……これはまた随分高いね」
アルメルトは最初の地面に足を付けると、上を向きながら呟いた。ゴールは遥か上空にあり、それどころかアルメルトの視力でさえも薄っすらとしか見えない程である。アルメルトはそんな事を呟いては仕方ないと考え、少しずつ近くにある地面へと移動して行く。だが、アルメルトが足を付けた地面から、カチ、と音がした。ここで‟剣王への道”の恐ろしい仕掛けが動き始めた。
「あッぶない!」
ヒュンッ!、何かが飛んでくる音がした。剣だ、しかも1本だけではない。ヒュンッ!、ヒュンッ!、ヒュンッ!、シュウッ!、シュウッ!、シュウッ!、恐ろしい数の剣が大量に出現し、アルメルトへと飛んでくる。最初の1本目は避けたものの、後から飛んできた剣は避けれなかった。だが、アルメルトには傷が無い。簡単だ、伝説の王が振るいし希望の聖剣を手に持ち、全ての剣を捌けばいい。
「まぁこの程度で脱落したらなぬい達に顔が立ちませんからね」
アルメルトの立っている周りには大量の剣が突き刺さっており、それを見た観客席側は驚きの声を上げた。競技中の選手たちは巨大なスクリーンに映し出され、実際に競技中の様子を大勢が一気に見ることができる。
「すげぇ~!」
「かっこいい!!」
「すご~い!!!」
アルメルトの剣捌きに小さい子供たちは純粋な眼差しで興奮の声を上げる。
「優良物件ね」
「イケメンだし性格良さそうだし能力は強いみたいだし」
「アルメルト様~!」
少し年上のお姉さんやアルメルトと同じ年位の女の子たちはアルメルトの姿に、頬を赤く染めたり、ファンの様な歓声を上げた。
「アルメルト・ペンドラゴン君。かの騎士王であるアーサー王の血を受け継ぎ、聖騎士たちにも負けない剣技とは素晴らしい」
「私の娘の結婚相手になってくれないだろうか」
「この子は卒業しらた騎士にならないか勧誘をしてみよう」
一方王族や貴族たちはアルメルトの品定めの様なものをしたいた。この連合祭は最強の学園を決める祭りでもあるが、各国の王族や貴族たちが将来有望の人材を見る為のものでもある。やはりアルメルトはアーサー王の血筋であったり、強力な能力により各国の王族や貴族たちのお眼鏡にかなったらしい。だが、アルメルトはそんな事つゆ知らず。ゴールを目指していた。
「(ゴールへと向かう為に上へと進んでいくごとに罠の数が増えていくし、足場である地面も小さくなっていく。何より、このアスレチックから落ちていく選手の数が増えていっている……)」
アルメルトは段々小さくなっていく地面と数が増えていく罠を難なく進んでいった。しかし、ここでアルメルトは異変を感じた。明らかに最初の頃から下へと落ちていく選手の数が増えていく。ゴールに近づいてくごとに難易度は上がっていく事は分かる。だが、明らかに多すぎる。‟剣王への道”は連合祭の中でトップクラスで難しい、と言われる競技である。‟剣王への道”に出れるほどの実力がある選手たちが次々と落ちていく様子にアルメルトは違和感を禁じ得ない
「(何だあの他の足場の地面よりも3倍ほど大きい地面は?)」
アルメルトの感じた違和感は一瞬にして消え去ってしまった。あそこからだ、多くの選手たちが落ちていく様子が見られる。そして、何よりも濃い強者の気配が漂っていた。それを感じ取ったアルメルトは、ニヤリ、と笑みを浮かべ、強者の居る地面へと着地した。そこに居たのは————
「これは随分とまぁ…大きいロボットだこと」
————水色の装甲を施された巨大なロボットであった。両肩にはそれぞれキャノン砲が取り付けられ、体を覆う装甲は鋼鉄よりも硬く見え、赤く光る1本のみの目がアルメルトを見つめ、明確な殺意を持っていた。
「じゃぁそろそろ戦おうか?」
「敵。認識。排除します」
ロボットは声を上げると同時に両肩にあるキャノン砲を容赦なくアルメルトへと連射する。
「普通君の両肩に付いてるキャノン砲って連射出来ないのがお約束じゃないの!?」
「理解不能」
「あっそうですか!」
キョノン砲の連射速度は尋常ではなく、キャノン砲の嵐がアルメルトを襲う。だが、アルメルトも負けずとそのキャノン砲の嵐を避けまくる。それを見ていた観客たちは声を上げる。
「敵。消滅不可。キャノン砲増やします」
「嘘だろ!?」
ロボットは更にキャノン砲を増やしアルメルトへと連射する。速度も増す。だが、アルメルトはそれを難なく避け続ける。そして、ロボットにこう告げる。
「さて。ぼちぼち反撃と行こうか」
「?」
ロボットはキャノン砲だけでなく腕を伸ばしアルメルトを拘束しようとする。しかし、アルメルトはそれを待っていたかのようにロボットが伸ばした腕の上に立つ。そしてそのままロボットへと接近する。キャノン砲によって大量の煙がロボットの視界を奪う。
「体温認識。真正面」
「当たり!」
ロボットは確かにアルメルトの居場所を的確に突き止めた。だが、アルメルトは既にロボットの頭の上に居る。そして、アルメルトは、伝説の王が振るいし希望の聖剣を両手に持ち、日本の剣の技である兜割りの体制にはいる。しかし————
「行動。阻止」
「あ!?」
————ロボットはそれを見越してアルメルトの足を掴み投げ飛ばす。間一髪で地面に伝説の王が振るいし希望の聖剣を突き刺し、落ちることは阻止できた。そして、アルメルトは笑っていた。
「ねぇ今日はよく晴れてるよね?」
「?」
「言ったでしょ反撃だって……<円卓の13の騎士><太陽の聖騎士>!!」
よく晴れた日に落ちる、太陽の騎士の名を持つ一撃がロボットへと襲い掛かった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。アルメルトの最後の技ですが、番外編に出て様にしたかったのですが、調べたらガヴェインの席が分からなくて泣く泣く今回のように書きました。次回の更新は木曜日です。
それではバイバイ!!




