第三話『個性濃すぎな委員会議&氷の女王の裏』
天津猫です今回も最後まで読んで頂けると幸いです。
ではどうぞ!!
第三話『個性濃すぎな委員会議&氷の女王の裏』
「では全員が揃った所で早速始めさせて頂きます」
シルビアの言葉から始まった委員会議の今回の議題も、連合祭の出場選手とサポート選手決めである。今回は簡単に終わってほしいと堀咲はただ祈っていた。何故って?、各委員会の委員長がとんでもない問題児たちだからである。
「おい…桜花。いつもいってるが委員会議でスマホを使ってんじゃねェよ」
「いいじゃん別に~僕が何処で何しようと僕の勝手だよ」
会議が始まって数分した頃、最初は頑張って聞いてますよっと、無邪気でいたずらっ子な演技をしている欺であったが。飽きたのかスマホを取り出してゲームをし始める。そこに、イラついた雰囲気を出しながら注意したのは清掃委員会の委員長、石丸剛介であった。彼は汚いものが嫌いであり、ソムニウム学園が全世界綺麗な学園ランキングでこの三年間一位を取り続けているのは、彼が要因であり。今の欺の態度は全て汚いものと認知されたようだ。
「というか…あの眼鏡女は何処に行った!、コイツの世話はあの女だろ!!」
「ちょっと~!、清良ちゃんの事を悪く言うよ止めてくれない~?、これ以上言うなら…………殺すよ!」
ゾック!、余りにも自然でいて。そして、強い殺気が委員会議室全体を覆う。欺の地雷を踏んでしまった事に気づいた石丸はすぐさま黙り込んでしまった。はぁ~、ため息をつく堀咲にとっては見慣れた背景であった。
「2人とも、今は委員会議中だよ…一騎戦をしたいなら委員会議が終わってからやりたまえ」
「はぁ~い!」
「……善処する」
堀咲に指摘され殺気を消した欺と自分のしでかしたことの反省として黙ってしまった石丸。そんな感じで始まった委員会議は最初は真面目な連合祭の話から始まり。
「サポート選手のリーダーは去年と変わらず関ケ原浩介で決定とする」
「異議な~し!」
サポート選手のリーダーに浩介の名前が出たり。
「ソムニウム学園の応援団の一つソムアイ7のメンバーに去年引退した先輩方の代わりに、折夏レイナ、剣舞サヤカをソムアイ7に配属する」
「異議なしだぜ!」
ソムアイ7とはソムニウム学園三大美少女の一角、雀那朱織を中心としたソムニウム学園限定の三人組のアイドルグループであり、生徒だけでなく大人にも子供にも大人気で、グッズなどが数多く販売されており。外でライブもあったりなど、本当に生徒だけだよねっと思ってしまう事が多いアイドルグループである。そして、そのアイドルグループに去年引退した先輩の代わりにレイナとサヤカが入る事になったのだが、それに対して元気よく立ち上がったのは、金色の短髪に夏のバカンスの様な格好をした。飼育動物委員会の委員長、夏風朝日であった。彼は動物をこよなく愛するがそれと同じ程にソムアイ7を推す男であった。そんな感じで会議も終盤に差し掛かる所で堀咲が雰囲気を変えて全体に話し始めた。
「少し提案がある。連合祭の一年の男子の残り枠にあと三つ程空いていたはずだ、どうだシルビア?」
「堀咲生徒会長の言う通りです。確かに一年の男子で連合祭に選手として出れるのは6名です。そして、3名は既に決まっていて、1人目は今年の首席合格者のアルメルト・ペンドラゴン君、2人目は今年の次席合格者の牛丸豪君、3人目は今年の入学成績三位の黒波有馬君です」
「ありがとうシルビア。このように残り4名入る事が出来る」
「何が言いたいの?、中々決まらないからサイコロとかで決めるの?」
「そんなんじゃない……一つ生徒会長として提案を出したくてね」
「へぇ~あの生徒会長がね~」
「で?、どんな提案だ?」
「……残りの出場選手は————愚か者クラスである。荒波なぬい、上内陽太、安倍晴明、この3名を出すのはどうだ?」
ゾック!、委員会議室に居る委員長(一部を除く)全員の殺気が堀咲に向けられた。それはそうだ、今年の連合祭もソムニウム学園の優勝を目指すので必ず勝てるメンバーにしないといけないのに、賢者クラスからでは無く、愚か者クラスから3名出すと言うのだ。
「どういうことだァ堀咲?」
「何で愚か者クラスから3名も出すのか理由を聞こう」
「…………この3名はそれぞれ、安倍晴明は皇王の部下であるあの姉妹を1人で打ち倒し、上内陽太は皇王の右腕の和傘銀を打ち倒し。そして、荒波なぬいは皇王本人を真正面から打ち倒した、しかも無傷でだ。」
「…………」
「僕はこの愚か者クラスでありながら、規格外な戦力である3名を出したいと考えている。他に反論はあるかな?」
堀咲の言葉は正しい。なぬい、陽太、春明はそれぞれ規格外な戦闘力を持つ、なぬいはその中でも群を抜いてだ。これだけの実績があるなら堀咲が出そうと言うのに納得がいってしまう。だが、そこで石丸が口を開いた。
「……分かった。その3人を出す事にはもう反対しない。だが、もしその3人を出してソムニウム学園が優勝出来なかった場合……堀咲、お前はどんな落とし前を付ける?」
「…………」
石丸が言いたいのなぬい達を出して、ソムニウム学園が優勝出来なかった場合のケジメである。
「…………僕は————ソムニウム学園の生徒会長の座から降りる。そして、賢者クラスでは無く、愚か者クラスに降格してもらって構わない」
「「「!!!」」」
堀咲はソムニウム学園が優勝出来なかった場合、自身自らソムニウム学園の生徒会長の座から降り、賢者クラスから愚か者クラスになると言いたのだ。それには堀咲が言う事を知っていたシルビアでさえも、目を見開いた。
「これが僕の覚悟だ」
「……ニュ、ニュハハハハハハ!!!!!、良いね!、堀咲生徒会長様がそこまで言うなら僕も大賛成だよ!」
大笑いを上げた欺は堀咲の意見に賛同した。欺が賛同した事により堀咲の意見である。なぬい達を選手として出場させる案は決定したのであった。
————校門
「今日の委員会議、お疲れ様でした」
「ありがとうシルビア」
「でもまさか生徒会長の座から降りるなんて言い出すなんて思いませんでした」
「それぐらいしないとあいつ等は納得しないだろ?」
黄昏時になったソムニウム学園の校門前で堀咲とシルビアは話し合いをしていた。今日の出来事の反省や意外だったことを言い合いながら過ごしていると。キキッ!、高級そうな車が堀咲とシルビアの前に止まると、シルビアは堀咲に別れの挨拶を交わした。
「では私は今日これで…また明日」
「あぁまた明日」
「それと…妹さんと弟さんによろしくお願いします」
「あぁ……」
そう言ってシルビアは車に入っていき、車は発進していった。だが、そこで堀咲はある違和感を口にした。
「あれ?、僕…シルビアに妹と弟が居るなんて言ったけ?」
————アデュラリア家
シルビアは車から降り。自身の家族と一緒に夕食を食べながら話し合っていた。
「シルビア…最近欲しいものはないか?」
「はぁ~お父様、私には欲しいものはありませんと言っているでしょう?」
「こら!、シルビア!、お父さんはねシルビアに構ってもらえなくて寂しいのよ!」
アデュラリア家は金持ちでエリート家であるが、別に厳しい訳でもなく。ごく普通の家庭とほぼ変わらず、父は子供たちに甘く、母は厳しいが優しいっと言った。とても幸せな家系であった。その後、夕食を食べ終わったシルビアは決して家族にも使用人にも入らせない自身の部屋に入っていった。
「(お父様には嘘を付いてしまったは……本当は欲しい者は)ある……けど、私自身が手に入れないと愛では無いもの)」
家族にも使用人にも言っていない隠し部屋に入るとそこには————
「だって!、誰にもあげたくないもの!、堀君は」
————部屋一面に堀咲の写真が貼られており、デスクには様々な物が置かれており、パソコンには様々な所が映像で見え、病院で見るような計測器からは心拍数などが書かれたデータ、極めつけはファイルやタンスに保管されている————堀咲の髪などであった。
「あぁ//私は堀君を……世界で一番、愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛しているわ愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛し愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛しているわ、早く一緒になりたいなぁ//」
ただ何度も堀咲の写真に頬をくっつけ、頬を赤くしながら狂気を感じる瞳で一人言葉を繰り返しているのだった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。次回は土曜日更新になります。
それではバイバイ!!




