第十話『作戦開始』
天津猫です今回は長く書くつもりでしたが、少し急な予定が出来てしまい普段通りの文字数になってしまいましたが、是非最後まで読んで頂けると幸いです。
ではどうぞ!!
第十話『作戦開始』
陽太はなぬいとアルメルトに自信の作戦を伝える。それは、‟オーラを使わせ続けると言うもの”である、陽太の戦闘中のみ引き出される頭脳と観察眼により、今の消滅の捕食者はオーラが何十倍にもなる代わりに、右目の付いた大剣がその何十倍にも増えたオーラの殆どを攻撃に変えてしまう。そして、オーラの使い過ぎにより息切れなどの弱体化をする。なら、オーラを休ませずに使わせて大幅な弱体化を消滅の捕食者に与える、その為菊とマレナ達がその後弱体化した消滅の捕食者に無敵状態を無くさせるというのが理想的である。だが、弱体化をもたらせる半分耐えもなく一撃であの世行きの攻撃が3人に襲い掛かる。一発アウトの作戦である。
「————ってのが俺の考えた作戦のメリットとデメリットだ」
「……陽太君って…何故か知らないけど戦闘中になると頭が良くなるよね……」
「だな…………まぁ…陽太の作戦が一番出来そうだな」
「えぇ」
「…………本当に良いんだな…一撃であの世行きになるかも知れないんだぞ?」
「まぁ…アイツと戦ってる時点で今更な気がしますが…………勝てる可能性がある作戦の方が全力で戦えますし!」
「だな!…………と、言うわけで…陽太!、アルメルト!、ここからは自分たちも全力で行くぞ!!」
「「はい(おう)!!」」
なぬいの掛け声と共に…バッ!、固まっていた3人が一斉に消滅の捕食者に向う、それに対応するように雄叫びを上げながら肩に掛けていた大剣を無尽蔵に振り回し斬撃を飛ばす、斬撃もまた変化しており右目が付く前の大剣は白色の何の効果もない斬撃であった。だが、右目の付いた大剣が飛ばした斬撃の色は黒であり、なぬい達は避けたが斬撃は消えずにそのまま建物などを腐り落ちるかのように切り伏せた。
「おいおい……斬撃にも即死が付いてんのかよ……」
「右目の付いた大剣から放たれる全てに即死が付与されるっと言った所だね……」
「どうやらあの大剣には即死だけじゃないみたいだ……」
「「!!」」
圧倒的な理不尽。絶対勝利程では内にしろ、大剣に触れれば即死、斬撃にかすりでもしたら即死、あの大技のオーラや余波を浴びても即死、まさしくあの右目の付いた大剣は死の権化であった。そして、なぬいの一言で陽太とアルメルトの目先は斬撃ではなく消滅の捕食者に向った。そう、消滅の捕食者の持っている右目の付いた大剣は分裂したのだ、いや分裂したのではなく形が変化したといった所である。
「双剣になった!」
「どうやら戦闘に応じて形を変える事が出来るようだな」
「もはや万能機じゃねぇか!!」
右目の付いた大剣は形を大剣を双剣へと変えた、その様子に冷静に分析するなぬいとあまりの万能っぷりにツッコミを入れる陽太。そんな様子をお構いなしに左手は右目の付いていない漆黒の剣、右手には右目の付いた漆黒の剣の双剣で二振りの即死の付いた斬撃を繰り出す。
「陽太は右!アルメルは左に飛べ!」
「なぬいは!」
「真ん中」
「「は?」」
なぬいの一言は納得した陽太とアルメルトだが二言めに困惑した、あれ程3人で触れてはいけないと言っていたのに斬撃に当たりに行こうといのだから。
「(<絶対勝利の一部発動……自動能力無効を発動…対象即死の斬撃……完全成功>)」
【ガキン】音が鳴った。同時になぬいの目の前にあった斬撃は跡形もなく消えていた、その光景になぬいの指示通りに右へと飛んだ陽太と左に飛んだアルメルト。そして、斬撃を飛ばした張本人である消滅の捕食者の三名の目は見開いていた。
「(今のは……いったい?……何だかんだ入学式から一緒に学園で居るけど…なぬいの能力を詳しく聞いたこと無かった……調べても『幸運強化』って言う能力だし……けど、今のは幸運で済む話か?)」
「(なぬい君……君はいったいどんな能力を隠しているんだ?……即死の斬撃も簡単に無効化?の様にしてしまう……いや、今はそれどころで無い!……今の光景で消滅の捕食者の動きだ止まった!…今がチャンス!)」
陽太とアルメルトはなぬいの能力に不信感を持ちながらも、今は目の前の消滅の捕食者を優先した。それにより、陽太とアルメルトと同じく目を見開いて動きを止めていた消滅の捕食者。そして、その動きが止まったことにチャンスと思ったアルメルトが攻撃を仕掛ける。
「グゴァ!?」
「最初の相手はまた僕だよ!……なぬい君!、陽太君!、僕がヘイトを稼ぐ2人は色々な方向から攻撃を!、僕もまた同じで真正面からオーラを使わせる!」
「「了解!!」」
ガキィィン!、ガキィィン!、ギギギ…!、双剣から片手剣へと変え『伝説の王が振るいし希望の聖剣』と鍔競り合いから始まり、ガキン!、さっきと同じで消滅の捕食者の剣を振り上げさせ、バシュッ!、バシュッ!、その内に消滅の捕食者さえも捉えることが出来ない二閃が消滅の捕食者の体に傷を付ける。
「グルガラァアアアアアァァ!!」
「同じ攻撃しか出来ないのかい?」
それに怒り振り上げさせられていた片手剣をそのまま振り下げる。だが、アルメルトは後ろに避けるのではなく、ガキィィン!、ガキィィン!、受け止めた。そして、それを好機になぬいと陽太が消滅の捕食者の両脇に対して、なぬいは『絶対勝利』により大地さえも砕く消滅の捕食者の拳を上回るようにした一撃、陽太は『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』の派生技である『|流星群となる一つの弾丸』と同じように、派生技である『|百の弾は一つの弾丸となる《ワンショット・バレッツ》』を至近距離で打ち込む、『|百の弾は一つの弾丸となる《ワンショット・バレッツ》』は陽太の『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』の真反対の技であり、その威力は『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』よりも格段に上がる。
「ガハァッ!!!」
「アルメルトの攻撃に怒って無駄にオーラを使っちまったなぁ!」
「そして自分たちの攻撃を治すためにさらにオーラを使う」
「…………ギャアゲレグルガラァアアアアアァァァァァァアアアアア!!!!!」
「「「!!!」」」
今までにない程の雄叫びを上げ、そのオーラの放出により体を吹き飛ばされてしまった3人。そして、顔を上げると右手に大剣にしては小さすぎ、片手剣にしては大きすぎるといった感じの中途半端な大きさの剣を持っていた。すると、その剣をアルメルトへと向ける。だが、3人は違和感を感じた…そう、オーラが無いのである、さっきまでは攻撃を受けててもあまり減らなかったオーラが消えているのである。
「僕との一騎打ちをお望みの様だね?」
「ま…まてよアルメルト!……一人で行くとねぇだろ!?」
「止めるな陽太…アルメルトも危険だと分かっているはずだ…なのに行くということは……騎士の誇りを持っているから」
「…………」
陽太は一人で行こうとしているアルメルトを止めようとするが、それをなぬいが静止した、アルメルトの騎士の誇りとして一騎打ちを挑まれたなら受けないといけない、そんな事しか今のアルメルトは考えていなかった。だから、なぬいはアルメルトの誇りを守るために静止したのだ。
「ずいぶんとさっきとは様子が違うね?」
「…………」
「獣ではなく戦士のような顔つきだ…………分かった、無駄口は無しで……本気で行くよ」
様子の変わった消滅の捕食者に軽口をたたきながらも、『伝説の王が振るいし希望の聖剣』を後ろにやり下段脇構えを取った、それに対して消滅の捕食者は霞の構えを取り…………ガキン!遂に始まった。ガキン!、もはや目で追うことが出来ない程の速さで戦闘は始まり、アルメルトは『伝説の王が振るいし希望の聖剣』を向かってくる消滅の捕食者に対して突きの構えを取った。
「<円卓の13の騎士><第二席、白光の騎士>!!」
「!!!」
アルメルトのアーサー王伝説の槍を使う騎士パーシヴァルの名を冠する強力な突きが消滅の捕食者の剣に突き当たる。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。ようやくアルメルト君の技を出せました!。そして、次回の更新は土曜日になります。
それではバイバイ!!




