第三話『塔の中には……』
天津猫です今回で要約、塔について掛けました。その為今回も最後まで読んでいただけると幸いです。
ではどうぞ!!
第三話『塔の中には……』
ウィーチアにある二つの塔に見とれてしまっていたなぬい達は我に返った、そして今後の予定について話し合うことにした、本来ならあの水路を降りてカーニバルを見る筈だったのだが、色々な事が起きたことでカーニバルどころではなかったのだ。
「……で?どうするんこれから」
「参ったな~本当ならとっくにカーニバルを見ている筈だったんだが……」
「仕方ないですよ、それに予定何て狂うのが常識ですし」
「アルメルト君は面白いこと言うね~」
「「「「「「「ハハハハ!」」」」」」」
菊とアルメルトの会話が面白かったのかその場には笑いが包まれた、そんな中マレナが顎に指を置き考え事をしていた、それに気づいた菊がマレナに声を掛けようとすると。
「これよ!」
「どわ!如何したんだよいきなり大声上げて?」
「菊、あなた最後に此処に来る予定だったのよね?」
「え……まぁそうだけど」
「なら塔の中を見学させるのはどうでしょうか?」
「ダメだろそれ!この塔の中を見ていいのは長老とマレナとかだけだろ!」
「そのマレナが許すんですから大丈夫です」
「…………」
マレナが菊に向ってこの塔の中を見せれば良いと言い出しますが、本来なら音の塔リルギナと水の塔ラナは関係者以外立ち入り禁止なのである、様々な理由があると言われている、そして関係者と言っても塔に入れるのはウィーチアの長老と塔を作った人物の子孫であるマ……レナなどだけである、その為何らかの理由が無い場合は塔に入るのはウィーチアの住民でさえ許していないのである。
「……はぁ…分かったよ見学させればいいんだろ?ただし!どんな事を言われようと俺はお前のせいにするからな!」
「うん、別に良いよ」
「…と言うわけだから今から塔の中を見学するわけだが、俺から何個か約束をしてもらう」
コク、なぬい達は無言で頷いた。
「一つ目は今回の事を黙っている事……バレたら色々とめんどくさい事になるからな、二つ明に決して塔から私物を取る事はダメだ……まぁこれは人として当たり前か……以上!」
「あの、約束は分かったんですがどうやってこの塔に入るんですか…見たところは入り口が見えないんですが?」
「あぁそれは簡単……マレナ頼む」
「分かった」
約束事を理解したなぬい達からレイナが質問をした、音の塔リルギナと水の塔ラナには入り口と言う入り口が見当たらなかったのである、それに対して菊はマレナに目で合図を送るとマレナは持っている本を閉じ、塔に近づきそして呪文を唱え始めた。
「<この本は閉ざされた扉を開ける鍵となる>」
マレナが呪文を言い終われると本は光だし宙に浮き始めたのである、本が浮くとは思っておらず陽太の口があきっぱなしであった、そして光が収まると宙に浮いていた本は無くなっており、その代わりに本が合った場所には水色の光を放つカギが宙に浮いていたのである、そしてマレナの体の下に魔法陣が現れると菊が全員に聞こえる声を出した。
「準備が出来たみたいだし魔法陣の上に乗れ」
「…………皆さん全員乗りましたね?では行きますよ、それ!」
なぬい達全員が魔法陣に乗るのを確認するとマレナは魔法陣を踏みつけた、すると、シュン……一瞬にして魔法陣も乗っていたなぬい達の姿がそこから消えるた、そして、シュン……瞬間移動をしたなぬい達は塔の中に入ったのであるが、その姿になぬいでさえも目を見開いた。
「これは……」
「凄く綺麗……」
「なんて数の金と宝石なんだ……」
「確かにこれは一般的に見せる物じゃないね……」
その姿とは辺り一面に広がる壁画とそれを輝かせる黄金に様々な宝石であった、なぬい達は菊の約束を思い出し納得してしまったのである、確かにこの塔の中を一般公開した場合、金や宝石が取られたりしてしまうだろう。
「皆さん、まだまだこの塔には仕掛けが残っていますよ」
「え……いったいどんな仕掛けが残ってるんだ?」
「こちらに付いてきてください」
陽太がマレナに質問を向けるとマレナはこの場に居る皆に対して、自分に付いてくるようにお願いし歩き出した、向かった先には二つとも開いている大きい扉があった、そこに着くとマレナは後ろを振り返ると笑みを浮かべながら陽太に言葉を向けた。
「陽太さんでしたよね……左の扉に入ろうとして下さい」
「?別に良いけど…………うわあっ!」
マレナの言う通りに左の扉に入ろうとすると、陽太の体がいきなり後ろに飛ばされたのである。
「大丈夫か陽太?」
「あ、あぁ、ありがとう有馬……」
「……これはいったいどう言うことなんだマレナ?」
「ふふ、陽太さんが入ろうとした塔は水の塔ラナです、水の塔ラナは女性しか通る事が出来ないんです」
「なるほどね……陽太お前遊ばれたな」
「むっきゃあぁああ!!この野郎!」
「まぁまぁ落ち着いて陽太」
陽太が飛ばされた理由は水の塔ラナは女性しか通ることの出来ない塔らしく、つまり陽太はマレナに遊ばれたのである、それに怒った陽太がやり返そうとするのを有馬がなだめると言ういつも通りの光景であった。だがいつも通りではない菊とマレナは不思議そうな顔をしていた。
「あの二人はいつもあんな感じなのですか?」
「どうなのこうちゃん?」
「ウチはあんまり知らんのやけど、まぁ研究会の時はほとんど一緒やね」
「え……まさかあの二人……できてるの?」
「いや有馬君は男やで」
菊の言葉が聞こえた有馬は恥ずかしさのあまり顔を下に向けてしまった、運がいい事に有馬以外は奇跡的に聞こえていなかったのである、三人を除いてだが。
「それでは塔を登りましょう、菊…リルギナの案内は任せましたよ……」
「へいへい」
「…………」
そこで有馬が少し暗い顔をした、有馬は今の所は陽太以外に女だとバレていないのだが、この塔を登る時にリルギナに行こうとしたら体が飛ばされてしまう、つまり女だとバレてしまうだ……だが断ろうとするとかえって疑われしまう可能性があるのである、だがそんな時に有馬との約束を守るために陽太が声を上げた。
「あ~やっぱり俺と有馬はこの塔には登らないは」
「え……どうしてですか?」
「いや~実は俺と有馬って高い所が苦手なんだよな、そこまで高くない所ならいけるんだがこの塔はちょっと無理なんだよな」
「……そうですか、分かりましたでは残りの人たちで行きましょう」
有馬はいつも通りの声で話す陽太の顔を見つめていた、勿論陽太も有馬も高い所が苦手ではないが、陽太は有馬の性別バレを防ぐために嘘をついたのだ、それを信じたマレナは陽太と有馬を残して歩き出した、菊は右の扉に歩き出しなぬい達もそれに付いて行き、マレナは逆の左の扉に歩き後ろにレイナ達が付いて行った。
「……ありがとう」
「別に約束を守ってだけだぜ俺は……」
なぬい達が居なくなるのを確認すると有馬は陽太に感謝の言葉を贈った、それに対して陽太は当然だと言わんばかりにの言葉を出した、それに有馬は笑いながら陽太と地面に座った、だが、有馬の座り方は学園で見せる胡坐では無く、綺麗な横座りだった。
————音楽の塔
「凄いだろ中から見れば外の様子が見れる設計になってるんだ」
「でもまさか螺旋階段が此処まで長いのは初めてかもしれない」
音楽の塔リルギナではなぬい達が菊と話しながら地獄の様に続く螺旋階段を上がっていた、音楽の塔リルギナと水の塔ラナでは特別な技術で作られており、外から見れば壁画しか見れないが中から見ればそとの様子が丸見えと言う設計であった。
「もう15分以上この階段を上がっていますが、一向に終わりが見えないですね……」
「大丈夫大丈夫……あと少しで着くって」
「その言葉を聞くのはもう10回目だぞ菊君」
「いや本当着いたよだぞ」
終わりが見えない螺旋階段に春明と浩介とアルメルトに菊は既に疲れ切ってしまていた、普段ならこの程度は三人にとってはへでもないのだが、この螺旋階段は様々な仕掛けがあり、一段一段上がるごとに重力が重くなると言った仕掛けがあるのだ、あと少しで倒れそうになる三人になぬいは希望の言葉を言い螺旋階段を上り終えたのである。
「あ、遅いはよ春明!」
「遅かったですねなぬいさん!」
「菊、遅いよ」
上り終えるとそこには水の塔ラナに上っていた女子たちであった、ついでにこの塔は最初にそれぞれの塔の入り口が分れていて、上がり終わるとそれぞれの塔に上った人たちと合流できるようになっている。
「はぁはぁ、なんでそんなに、はぁはぁ、早いの?」
「何でって言われても上り始めたら水が一気に押し上げてくれた」
「なんでそんなにそっちは楽なの……」
どうやら水の塔ラナはゲームで言うイージーらしく、水が自動的に上っている人たちを押し上げると言う優遇がされていた。
「まぁそんな事はどうでもいいんだが、この装置は何だ?」
なぬいは真正面にある装置を見ていた、その装置には大量の古い機械で出来ており、歯車が一つ一つ丁寧に繋がれており、左右には同じぐらいデカい鐘が二つ置かれており、そして真ん中にはピアノとオルゴールが混ざったような物が置かれていた。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。次回は最後に出た機械についてとウィーチアの昔話の話です、そして次の投稿は来週の火曜日になります。
それではバイバイ!!




