第二十話『旗取り合戦(下)映像の向こうで』
天津猫です今回は旗取り合戦の下です。どうか最後まで読んでいただけると幸いです。
初の9000文字を超えました。ではどうぞ!!
第二十話『旗取り合戦(下)映像の向こうで』
――――フィールド側
雨宮命の開始の合図の少し前、陽太達は四人で考えた作戦の最終確認をしていた。
「そろそろ始まるから最後の確認をするね、まず最初の一点はかならず先制する、相手も最初は様子見で僕たちに譲ってくるはずだからね」
「「「あぁ」」」
アルメルトが確認している作戦はいたってシンプルである、最初の一点を先制するこれは相手の皇王チームが先制は必ず点を譲ることを調べての作戦であった、メリットとしては一点を取れるのは勿論そして皇王チームの陣地に行く最速の方法が分かったりする事である、だがデメリットとして陽太達の行動が感づかれやすくなるなどがある、これには流石に気づいている陽太達はもう一つの作戦を用意していた。
「最初の一戦目で二人ほど皇王チームを戦闘不能にする」
「この作戦は万が一、点を取られてもの保険だがな」
「まぁ作戦は戦闘中に色々と変えていきましょう」
「そうだね、そしてこの作戦の要になるのは春明君だ」
もう一つの作戦とは皇王チームのメンバー全員を戦闘不能にするものである、最初の一騎戦が終われば100%の確率で皇王チームのメンバーが動き出す、そうなれば流石の陽太達も骨が折れ何より最悪のケースでそのまま点を取られてしまう、その前に最初の一騎戦で二人ほど戦闘不能にして置かないといけないのである。
「この四人の中だと僕が最適だね」
「あぁ春明は俺たちの中だとサポートできる唯一の仲間だからな、皇王のチームも点を先に譲るとはいえサポートを出来る春明を潰しに来るだろう」
「そこで一気にカタを付ける」
「その為、春明君は開始したら僕たちと別行動と言うわけだね」
皇王のチームも陽太達のチームの弱点である、四人中三人がサポート出来ないとなると、真っ先にサポーターを潰しにかかるだろう、それを読んでいた陽太達は春明の実力を信じて 皇王チームの二人の戦闘不能にするのを任せたのである。
「じゃあ話は纏まった事だし、そろそろフィールドに出ようか!」
「「「了解!」」」
作戦の最終確認が終わったことでアルメルトは三人にフィールドに出るように促した、そしてフィールドに出ると最初に目に入ったのは森であった、そして自分たちの陣地と思われる所に移動した、そこには地面が土とは違い鉄で出来ており真ん中にポツンっと旗が建てられていた
「凄いね……フィールドは森と言ったとこだだね」
「旗の所も本当に旗しか置かれていないな」
自分の陣地に移動した陽太達はそれぞれに色々な事を思いながら開始の合図を待つ、そして待つこと数分雨宮命の開始の合図の声がスタートし四人は頷いて最後に春明に言葉の残した。
「それじゃあ作戦を決行するよ!」
「「「了解!」」」
「春明!気を付けろよ!」
「油断するなよ」
「頑張って!」
「任せてよ三人とも!」
陽太と牛丸とアルメルトが残した言葉は全て春明を信じた言葉であった、春明はそんな三人に笑いながら頷き一人で別方向に移動していった、そして移動をしている春明は木と木を飛びながら移動していた、身体能力を陰陽術で強化している春明には造作もない事であったが今は別の事を考えていた。
「(来ているな二人ほど……読み通りだ、皇王チームも本気で僕の事を潰しに来ているみたいだね……もうすぐ平地に出るそこで一気に潰す!)」
春明は既に自分の事を追ってきている皇王チームの二人に感づいていた、だが相手の二人も気配を消すのが上手くこれは毎日精神統一を日課にしていいる春明だからこそ出来る方法であった、そして春明はブレザーから四枚の形代を出した、これが春明の精神世界に居る式神たちを現実世界に持ってくる扉の様なものである。そして春明は平地に着くと立ち止まり後ろを向かずに声を掛けた。
「いい加減出てきなよ……気づいてないとでも思っているのか?」
「「…………」」
「まぁ流石と言った所でしょうか、気配の消し方が上手いようですね」
「凄いねお姉ちゃん!この子私たちの気配に気づいてたよ!」
「えぇえそうね、少し残念だけどさっさとあのサポーターを潰しましょう」
現れたのは二人の姉妹であった、妹と思われる女子生徒は身長は154~155cmほどの小柄なピンク髪のショートであり、姉と思われる女子生徒は妹よりも少し高い157~158cmほどの淡水色髪の右の目が隠れたショートヘアである、春明の身長が175なので以外に身長差がある。
「君たちが僕を倒しに来た子たちだね」
「正解~!皇王様に今回も勝ってもらう為に貴方を潰しま~す!あ!私の名前は桐野春香ねぇ~どうせ今回が最後だし覚えなくて良いよ~!」
「一応名乗っておきます桐野波留です、では」
「「戦闘不能になりなさい(なっちゃえ)!」」
「!!」
桐野春香と桐野波留と名乗った姉妹は自己紹介が終わると妹は鎌を出し姉は槍を出し、一気に春明の近くに急接近した、この姉妹の強さは完璧に合ったコンビネーションである、普段ならこれで終わりである普段なら。
「!へえ凄いね!それが陰陽術かな?」
「大量の形代で私たちの攻撃を守る場所を作りましたか」
桐野姉妹の連携攻撃を春明は術で呼び出した形代で桐野姉妹の攻撃を守る盾を作り出した、だが桐野姉妹はそれが想定内かの様に次の攻撃を食らわすと今度は春明の体を貫いた。
「やりましかね?」
「いえ、多分違う現にさっきの男には刺した感じ感触がなかった」
「お姉ちゃん!見て男の子が居なくなってるよ」
「!!」
桐野姉妹が春明を刺したかと思うと感触が無く、そこに在ったのは一枚の形代であった、すると桐野姉妹の後ろに気配を感じた後ろを振り向くと何十枚の形代が宙を舞い円柱を作っていた、そして形代が作った円柱の中から春明の姿が現れた。
「いきなり攻撃とは穏やかじゃないね……?あぁこれかいこれは身代わりの術と言ってね、名前通り形代を身代わりとしてダメージを無くす術さ」
「ちょっと反則過ぎませんか、それ?」
「いやそうでもないよ形代にも数が有るからね、あんまり使えないんだよ、あっと僕も名乗っていなかったね、僕の名前は安倍晴明だ」
「えぇ存じてます、あの安倍晴明の子孫だとか」
「そうだよ、お喋りはこの程度にして……特別に二人には陰陽術を見せてあげるよ」
春明はそう言うと四枚の形代を取り出した、形代にはそれぞれに東、西、南、北の文字が刻まれていた、春明はそれを空に投げると左手だけで印刀を結び右手は下に手を下した、そして呪文と言霊を口にする。
「汝らは東西南北を守護する神獣、今形代により姿を現さん、<降臨>おいで青龍、白虎、朱雀、玄武」
春明の言葉に連動するように形代は激しく空で揺れ光を放った、光が収まると空に居るのは古い伝承と同じ姿をした四神獣であった。
「へ、へぇ~その子たちが私たちの相手をするんですか~」
「いやそれは違うよ」
妹の桐野春香が強気の態度で春明に問うと春明は首を横に振る。
「君たちの相手をするのはこの子達を使って呼び出すだよ」
「呼び出す?」
「この子達は出て来たばかりだと余り強くなくてね……だから一旦<退却>」
春明の精神世界に居る式神は現実世界に現れても最初は強くないのである、だから春明いつも式神を使って呼び出すのである守護神を、春明の式神は十二体居るが守護神は六人しかいないがが、守護神は一体一体が最強格である。
「<退却式>四神獣を依り代に召喚するのに一体しか出せないって効率悪いよね……まぁいいや、<降臨>須佐之男命」
春明が降臨させたのは暴風雨を司る荒神と言われる側面、英雄と言われる神の須佐之男命であった。
「神?!何で何で!!!」
「落ち着きなさい!一旦様子とみ……」
そこからは戦いではなく蹂躙であった、春明はその様子を見て顔を暗くしたが勝つためにしょうがないと自分に言い聞かせた、数分するとそこに倒れている桐野姉妹は動かなくなっていた、気絶したようだった春明は取り合えず作戦が何とか成功したようだったので立ち去ろうとしていた、だが須佐之男命はそこから動こうとしなかった。
「須佐之男命?」
「まだよ、まだ終わってない!」
「流石に驚きましたが此処からですよ~!」
桐野姉妹が立ち上がったのだ須佐之男命に蹂躙されたのに、覚悟が決まっている二人の顔を見て春明は驚きを露わにしていた。そんな中桐野姉妹はあの時の事を思い出していた、そう皇王に会った時の事を、あの時は自分たちが虐められていた時であった。
【お姉ちゃん私もう限界だよ!学校に行けば虐められるし!お父さんたちは仕事でずっといないし!】
【大丈夫よ必ず私たちを助けてくれる人が現れるから!】
その頃は学校では虐められ、両親は仕事で海外に行っておりお金は毎月何十万も送られてくるか生活は出来ていた、だが学校に行けば虐のグループに囲まれる、そんなある日屋上に上がっていた、クラスに行っても虐められるので昼休みなどの時はいつも屋上に行っていた、だがその日は先客が居た。
【お前ら誰だ?王たる俺の縄張りに入るとは良い度胸だ】
【【え?】】
そこに居たのは皇王であった。学園に居る前の皇王も今と変わらず唯我独尊な正確であり、気分で屋上を自身の縄張りにしていたのである。
【えっと、いつも虐められるので屋上に来ているんです】
【ほう?そうかお前らがこの学校で有名な虐められ姉妹か!】
皇王の言葉に二人は俯いた、この男も一緒だと思った絶対に助けてくれない、そう思っていた。
【貴様ら名前は?】
【桐野波留とこっちが妹の桐野春香です】
【そうか……なら桐野姉妹よ!王たる俺をお前らを虐めらる平民たちの下に案内せよ!】
【【え!?】】
二人は皇王の言っていることが分からなかった、何故さっき会ったばかりの皇王が自分たちを虐める生徒達の所に案内するように命令してきたのだ、二人は困惑したが皇王に賭けてみることにした、もしかしたら自分たちを助けてくれるのでないかと、そんな事で二人は自分たちの教室に皇王を案内した、すると皇王は何の躊躇もなく扉を蹴破った。
【!】
【初めましてと言った所だな平民たちよ、王たる俺が名乗ってやろう俺の名前は天烈皇王!生まれながらの王である!】
【何だ手前】
皇王の突然の行動にクラスは唖然としたがその中でガラが悪い男が立ち上がった、そう二人を虐められるグループの主犯格である、学校で二人に告白したが振られてしまいそれに逆ギレし虐めを始めたクズである。
【なに、王たる俺の配下がお世話にっているようでね】
【配下?】
【俺の後ろに居る二人だ】
【な!】
二人は皇王がいきなり自分たちの事を配下と呼んだことに驚いた。
【次、王たる俺の配下に手を出してみよ、その時は………………お前らを殺す】
【ひぃ】
皇王への恐怖を募らせ震えだした二人を虐めていたグループも見て見ぬふりをしていたクラス中の生徒が震えながら頷いていた、そして気が済んだのか皇王は教室を出て行った、その姿に二人はお互いの顔を見合わせ笑いながら頷き皇王に付いて行った。
「(あの日以来、私達は貴方に忠誠を誓った)」
「(だから、貴方の為に私達は命を賭けれる)」
「これが私たちの最後の一撃よ受け取ってくれるかしら?」
「…………」
春明は何も言わなかった、目を瞑り、二人の覚悟を感じ取った。
「…………<退却式>須佐之男命<再臨>四神獣」
「ありがとう、じゃあ行くよお姉ちゃん……」
「えぇ行きましょう!」
「「<|王の為に命を賭ける姉妹>!」」
「四神獣の属性を持ち敵を討つ<四輪転生>」
桐野姉妹は自分たちの全力の技を春明にぶつけた、だが届かなった最後は心の中で負けたことに皇王に謝りながら、青、白、赤、緑の四色の渦巻きに飲まれながら。
「…………お見事です」
空を見上げながら春明は気を失っている姉妹を称賛しながら仲間たちが無事に作戦を成功させる事を信じて春明は自信の陣地に帰っていった。
――――数十分後
「おやおやお仲間の二人は僕の人形と戦う為にどこかに消えてしまったようですね?」
「…………」
現在、和傘銀と陽太はお互いを見つめ合っていた、先に口を開いたのは和傘銀の方であった、何も答えない陽太に対して目を細めた和傘銀は陽太に対して煽り文句を言った。
「まさかとは思いますが愚か者クラスが本気で僕に勝とうなんて思ってないですよね?まぁ三人がやられてのは予想外でしたが……」
「…………フ」
「何が可笑しい?」
「お前今、勝とうなんてっと言ったか?それは少し違うぜ、勝とうなんてじゃ無くて勝つんだよ!!」
笑いながら陽太は和傘銀とのラストバトルを開始した、お互いに能力の名を口にする。
「『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』!」
「『贋作者の人形劇』!」
和傘銀が作った人形を陽太のリボルバーの弾丸で破壊する、だが近づこうにも人形が邪魔で本体の和傘銀に近づくことは出来ないのに対して和傘銀もまた、人形を何体も作ろうと全て陽太の弾丸で破壊され埒が明かない、双方は苦戦を強いられていた。
「チッ仕方ありません<巨人人形の腕>」
「!」
和傘銀は人型の人形を作るのをやめ、代わりに<巨人人形の腕>で巨大な人形の腕を何十本も作り陽太に攻撃、だが陽太も負けじと腕を避ける、空中に追いやられれるが巨大な人形の腕の一つに飛び乗り攻撃を紙一重で避けていく、まさに今の陽太にはどんな攻撃も避けれるほどであった。
「(そうかあの男は耳が良いのか!僕の<巨人人形の腕>が何処から来るかを360°自分の耳で聞き取り避けているんだ!だがそこまでの実力があって何故あの男は愚か者クラスなどに居るのだ!能力も完全に使いこなし戦闘面でも相当な実力を持っている、確か今年の入学式で少し聞いた実技で満点を取って置きながら筆記で平均点以下の生徒が居ると!まさかあの男が?)」
和傘銀の考えは合っていた、だが少し違う点があるとすれば陽太は戦闘中になると急激に普段よりも頭の回転と頭の良さが上がるようになっている、いや、なるようにされたが正しいが、そして要約和傘銀は<巨人人形の腕>で陽太を何十本の腕で閉じ込めた、流石の和傘銀も脱出は不可能と考えた。しかしそんな考えを壊すかのように陽太はリボルバーの弾丸で<巨人人形の腕>の腕に巨大な風穴を開けた。
「な!どうやって!!」
「簡単だぜ和傘先輩、俺の『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』は弾丸を増やすだけの能力じゃない」
「何だと!?」
「『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』は弾丸を増やすだけじゃなく、弾丸の大きさを変える事が出来るこれが<勝手気ままな弾丸>だ」
陽太の持つ『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』は弾丸を増やす効果が目玉だがもう一つだけある、それがさっき陽太の言っていた<勝手気ままな弾丸>である、ついでに言うとこの技は陽太が遊んでたら出来た小さな弾丸から作られていたりする。
「なぁ和傘先輩?質問何だがどうしてそこまでして皇王に付いていくんだ?」
「…………簡単だ王に拾われた者達は全員、虐められていたり気持ち割るがられていたりする者達だからだ」
「…………」
「王はそういう者達を放っておけない性格で……なのに口調が有んなんだからよくドン引きされてたりするんだぜ!…………僕はそんな王に惚れたんだ…………だから王を勝たせる為にお前は邪魔だ!」
和傘銀はそう言うと自分の『贋作者の人形劇』で<巨人人形の腕>よりもデカい一本の手を作りだした、いや召喚したと言った方がいいだろう、地面の空間は削れその手には今までにはない程のエネルギーが込められていた。
「天高く飛んでいけぇええええ!!能力『|世界を支える物は大地を天高く持ち上げる《アトラス・ゲー・スタ・ウラーニア》』!!!」
「グゥウウウウ!!!ガハ!!」
『贋作者の人形劇』とは本来の名を隠すために副作用として使えた力にそう名付けただけであり、本来の能力は世界を今も支えると言われている巨神アトラスの腕だけだが呼び出すことの出来る能力『|世界を支える物は大地を天高く持ち上げる《アトラス・ゲー・スタ・ウラーニア》』である、陽太は諸にその攻撃を受け血反吐を吐きながら天高く打ち上げられてしまった。
「ハハ!そう来なくっちゃ、だが次能力を使ったら俺は倒れるだろう…………ならいっちょ賭けてみるか!!」
陽太はスカイダイビングなどでするアーチ姿勢になり、リボルバーを地面に向けて構えキスをした、そして自分が出せる最後の力を振り絞り『|一つの弾丸は百の弾となる《ワンハンドレット・バレッツ》』を発動させるが今回はひと味違う。
「『|流星群となる一つの弾丸』」
まさに流星群の様に降り注ぐ弾丸を、和傘銀はそれを『|世界を支える物は大地を天高く持ち上げる《アトラス・ゲー・スタ・ウラーニア》』ではなく『贋作者の人形劇』で防ぐ、連続して『|世界を支える物は大地を天高く持ち上げる《アトラス・ゲー・スタ・ウラーニア》』を使えば自分が壊れてしまうと分かっているからの行動であった。
「あの男は何処だ!?うっもう能力を使う力が残っていない、仕方ない一旦フィールドに散らばっている人形を集めて守りを作らなければ」
しかし和傘銀の考えは一瞬で砕かれた後ろに誰かいたのだ、いやもう此処までくれば誰かなど決まりきっていた。
「どうやって!?」
「危なかったぜ!直前で春明から渡されていた形代が無かったら死んじまってたかもな!」
「そうか!春香と波留を戦闘不能にした奴の術か!」
――――少し離れた森
「はぁはぁ、全く無茶なことを言ってくれるよね……陽太は」
晴明が仰向けで倒れながら手印を結んでいた、実は晴明は一騎戦が始まる少し前に陽太に一つお願いをしていた。
【なぁ晴明?】
【何だい陽太?】
【一つお願いがあるんだがお前の持ってる形代を一枚くれねえか?】
【別にそれは良いけど何で形代を?】
【実はよ多分だけど俺は戦ってる時に空に行くんだよ】
【は?何それどういう事?】
【最後まで聞け!で空に行った俺は技を出すからその時に戦っている相手の所に行くようにしてくれ!晴明なら出来るだろ!】
【まぁ出来るけど……】
【じゃあよろしくな!】
【はぁ~】
お願いの内容を思い出しながら晴明は全てを陽太に託す。
「じゃあ後はよろしく頼むよ陽太……」
陽太は自分の残っている力を右手に込めた、もし外したらきっと陽太は動けなくなってしまう、和傘銀の顔を体を全て捉え最後の力で倒そうとするが運命の女神は和傘銀に手を貸してしまった、和傘銀は陽太によって壊されていた人形を集め盾を持った人形を作り上げた。
「甘いんだよ!」
その一言に陽太は絶望する、既に避ける力を残していない陽太は攻撃を食らってしまう、そして陽太達の傷は大きすぎる為一騎戦を続行することは出来ない、負けた、その事だけが陽太の心を埋め尽くしてしまった、だが、パキンっと人形から音が鳴る陽太が目を見開くとそこに在ったのは剣である、そうただの変哲もない剣であった、後ろから声が聞こえて来た。
「いい加減やられたまえ!」
「な!」
アルメルトが投げた剣であった、幸運にも和傘銀の頑丈な人形を作る力を残っていなかったので一発で壊れてしまった。どうやら運命の女神が本当に手を差し伸べたのは陽太の方だったようだ。
「(これは人形のラムナ・ペルキが持っていた剣!クソ!一発で壊れると知ってか知らずか!っは!マズいマズいマズいマズい!人形という盾を失ってしまったらあの男の拳が!)」
「本当に最高の仲間だぜ!!」
「!!」
陽太は和傘銀に最後の言葉を言い、殴る事に全神経を乗せた、陽太の頭の中に映ったのは笑ったている有馬の姿があった。
【…………ありがとう、ずっと私の秘密を守ってくれて……そして貴方の秘密を喋ってくれて、だから約束して…………勝って来てね……】
あの言葉が今の陽太を突き動かしていた。
「(ありがとな有馬、そして俺と一緒に戦ってくれた春明、牛丸、アルメルト…………今此処で決着を着ける!!)」
そして同じように和傘銀は初めて皇王に会った時の事を思い出して、あの時の言葉が陽太と同様に和傘銀を動かしていた。
「和傘先輩!先輩の背負ってるものも大きいが俺の背負ってものも同じくらいデカいんだよ!だから今回は俺のいや俺たちの勝ちだ!!!!」
「(王よ申し訳ございません、僕は如何やら負けるようです……どうか勝手ながら応援させていただきます、勝って来てください……」
和傘銀は走馬灯の様なものが見えていた、そこには自分の使える王と一緒に使える仲間が現れていた。
【王たる俺の為に尽くしてくれて感謝する、銀お前にはいつも感謝している】
【銀君!私たちの中で銀君が皇王様の次に強いから!もし私たちが負けた時は頼むね!】
【銀、貴方が私たちの頭脳よ頼むわよ】
【銀よ我らは四人で王に使えるものだが……もし一人でも居なくなれば王は悲しむだろう、四人で一緒に王を喜ばせようではないか】
「(ごめんよ皆、約束は果たせそうにないや……お詫びで帰りに焼き肉を奢ってやるよ)、皆で食べよう」
バタ、和傘銀は陽太の渾身の一撃を食らい、仰向けに倒れていたがその顔は幼い子供の様な顔で幸せそうな顔だった。
「全く……いい顔して倒れやがって……」
ビー!!試合終了の音が鳴るが陽太には既に聞こえていない、陽太もまた和傘銀の倒れた反対方向に仰向けに倒れてしまった。
「陽太!」
「グガー!グガー!」
「寝てる……はぁ~全く君も無茶するよね……」
寝ている陽太を見てアルメルトは安堵のため息を出す、そして残りの大将戦を託すことにした。
――――VIPルーム
「さてさて陽太達が頑張ってくれた事だし、自分も本気を出そうかね……」
「銀、春香、波留、蛍よ王たる俺の為によく頑張ってくれた…………あとは王たる俺に任せておけ」
部屋は違えどお互いのボルテージはMAX、二人の顔は笑っており、そして口にした言葉も全く同じであった。
「「どっちが上か分からせてやる!」」
最後の一騎戦である大将戦が始まる、勝つのは『王の命令』か?『絶対勝利』か?チート能力同士の戦いが今始まる!!!!
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。次回が第一章『王の命令と反逆の絶対勝利』 の最終話になりますので作るのに時間がかかるかもしれませんが、楽しみに待っていただけると幸いです。
それではバイバイ!!!




