第十三話『逆鱗に触れた者の末路』
天津猫です、今回は結構長いですが最後まで読んでくださることを祈ります
ではどうぞ!
第十三話『逆鱗に触れた者の末路』
関ケ原浩介と名乗る先輩は手に大量の本を持っていたようで、なぬいとぶつかった事により周りに本が散らばっていた。
「あぁ…!すまへんこの本なおすは」
「手伝います、自分がぶつかって落としましたから」
「えぇのおおきに!」
浩介となぬいは散らばっている本を片付けるていると、なぬいは浩介が持っていた本がある共通点を見つけてた、それは、全ての本が歴史や神話に関する本ばかりであった、例えば――世界の偉人達大百科事典、世界の能力図鑑、有名な家系典、世界の神話、などであった。
「歴史や神話が好きなんですね」
「…!そうやねん、うち昔から歴史や神話にまつわる事を調べるのがめっちゃ好きやねん!」
なぬいの質問が嬉しかったのか笑顔で答えた浩介だが、後ろから声がするのを聞き一気に顔を俯かせた。
「よぉ歴史バカ、お前の研究会もうすぐ廃部になるって噂があるぜぇ、そこんとこどうなんだよボッチ研究会部長さん」
「…………」
浩介の後ろから三人組の男子生徒が歩いてきた、口を開くと浩介の悪口や浩介が入っているであろう研究会をヘラヘラ笑いながら廃部になると平気で聞いてきた、リーダー格であろう男子生徒の言葉を聞いてい無言で俯く浩介だったが、浩介が反論しないと分かっているのか男子生徒は喋るのを辞めなかった。
「しかも、今年の新人が研究会に入らなかったら今度ある発表会で廃部が確定するんだって?まぁ長い間あの研究会は妙にいい場所にあって鬱陶しかったが廃部してせいせいするな」
「…………」
喋っている男子生徒の後ろで残りの二人もクスクスと笑っているのが見えた、流石の言動にキレた陽太が反論をし始めた。
「お前さっきから黙って聞いてれば好き勝手言いやがって!」
「あん…?誰だお前」
「新入生の上内陽太だ!」
「あぁ入学初日に一騎戦を申し込んでた奴か」
陽太の言葉にまるで興味がなさそうに返す男子生徒が陽太の後ろを見た瞬間急に目を見開いた、男子生徒の目線の先にはレイナが居たのである、陽太を押しのけレイナに話しかけに行った。
「君もしかしてソムニウム学園三大美女のレイナちゃんでしょ?」
「え、え、確かに私の名前はレイナですけど」
「始めまして、僕の名前は近衛伸太郎です良かったら自分が入っている研究会でお茶をしないかい?」
あろうことかナンパをし始めたのである、流石のレイナも呆れ顔である。
「えっとごめんなさい、今日は忙しく」
「…………チッ、仕方ありません今日は下がりましょう、じゃあの歴史バカ精々入部者が来ると良いな、まぁ無理だと思うけど、ハハハハハハ――」
レイナに断られた後舌打ちをしたと思ったら、また標的を浩介に戻しバカにしたような笑い方をしながら後ろの二人を連れて来た道を戻っていった、三人が帰った後その場は重い空気を漂わせていた、当たり前であった目の前でさっき会ったとはいえ優しいと分かる先輩をバカにされたのだから、しかもあの感じだと何回も言われていると分かる、だが浩介は笑いながらなぬい達に話しかけた。
「すまへんな、あんなみっともないとこ見せてもて……」
「あんなの気にしないで下さい、あっち側が完全に悪いので」
「そう言ってくれて嬉しいは、そうだ気分転換にうちの入っている研究会でお茶だすは」
浩介の提案に断る理由が無かったので五人は笑いながら頷いた。浩介の研究会は確かに立地がいい場所に建てられていた、誰も通らない通路にあるなら通路でも研究し放題であるからである、そして通路の奥にある他と少し違う扉を開けながら浩介は笑いながら扉を開けた
「さぁ入って入って!」
「「「「「お邪魔します!」」」」」
部屋に入るとそこには大量の本が塔のように積み上げられていた、部屋の大きさ的には広く部屋の奥にはデカい黒板がありそこには黒板を埋め尽くす程の文字が書かれていた、浩介は黒板の横にある畳に靴を脱ぐとなぬい達の方に手でこっちこっちと呼びかけた、なぬい達はは靴を脱ぎ畳に正座で座ると浩介は
「ほなうちはお茶を入れてくるは」
と言い奥の部屋に行ってしまった。
「スゲーなこの部屋、難しい本が大量に置かれてるぞ」
「そうだね、しかも全部歴史と神話の本ばかり、中には記事もあったりするみたいだね」
陽太は部屋のあまりにも多い本の数に驚愕していた、それに同意するよに有馬も周りにある落ちている本を拾い上げてた、レイナやアルメルトも部屋を見渡していた、そんな中、部屋に居る人分のお茶を持ってきた浩介はなぬい達に事の顛末を離し始めた。
「さっきも言った通り、うちは小さい頃から歴史や神話が好きでな、よく図書館に行っては本を読みあそっとた、でもこの学園に入ってからは好きなことをバカにされることが多くなったねん、でもこの研究会の卒業していった先輩達と顧問の先生だけは真正面からうちの好きなことを受け止めてくれたねん」
浩介が向けた目線の先には写真立てが置かれていた、写真の中には真ん中に座って笑っている先生と思われれ人と周りには浩介を含めた五人程の生徒が笑っている写真であった。
「良い先輩だったんですね」
「あぁそうやねんこの研究会は三年生の先輩と一年生だったうちだけが入っている研究会やったから」
その後、一年生は完全下校時間になり、なぬい達は浩介にお礼を言い帰っていった。
「良い子たちやったなぁ~…………さて、先輩達には申し訳なかったけど、廃部になるなら最後の最後まで歴史と神話について考察するか!」
浩介はいつものように一人で本を持ち上げ黒板に書かれている文字を消し黒板に書き始めていった。
「やってもうた!ついつい集中してたらすっかり夜になってもうた」
浩介は夜になっている事に焦り急いで校門から出ようとするとそこには、近衛伸太郎と後ろには二人の男子生徒が校門の前で立っていた、すると口を開き
「よぉ歴史バカ、遅かったな今日もくだらない事やってたんだろう」
「……ッ、まぁそうやね」
「やっぱりお前は塵だな、いい加減あのボロボロの研究会なんか捨てちまえば良いんだよ、お前みたいな塵が持ってるだけ邪魔だろう」
「…………ッ!」
いい加減すぎる相手の意見に浩介はつい手が出そうになった、だが、殴ってしまえば学園にほとんど味方がいない浩介は逆にやり返されるだろう。
「そう…やね……もうすぐ廃部になるしね」
「あぁそうだな、じゃあなお前を見てると昼に会ったあいつらを思い出すぜ、あのレイナちゃん以外お前と一緒のバカ顔だもんな!」
「……ッ!」
相手はあろうことか浩介だけでなく、なぬい達もバカにし始めた、その時、浩の中にある何かがプツンっと切れた音がした、実はなぬいは帰る寸前に浩介に言葉をのこしていた。
【先輩、自分は先輩をカッコいいと思っていますよ、だって好きなことに全力になれる人は誰よりも強いことを知っていますから】
その言葉は浩介にとって嬉しかった、散々バカにされていた自分の好きなことを認めてくれる人が居たことをそして、それをバカにした近衛伸太郎が許せなかった。
「……けせよ」
「あ?」
「取り消せって言ってんだよこのクズ野郎!」
ドカ、浩介が殴ったのである、近衛伸太郎は殴られたことに怒りを露わにした。
「手前いきなり何しやがるこの塵!」
「俺や研究会の事をバカするのは勝手だが……あの子たちをバカにすることだけは許さない!」
「良いだろう、お前がどんな愚かな事をしたか教えてやる」
ドカ、バキ、ボキ、夜のソムニウム学園に殴る音と骨が折れる音が響いた。
――――次の日
「なぬい!大変だ!」
「どうした?陽太、そんなに慌てて?」
「実はよ……浩介先輩が病院に運ばれていったらしい!!」
「は?」
慌てた様子の陽太に聞いてみると意味わからない事を言われた、浩介先輩が病院に運ばれた?昨日まであんなに笑ってたのに。
「しかも、校門の目の前で仰向けで倒れて、顔はボコボコで最初は誰か分からなかったらしい!病院で診てもらったら、体中の骨が折れてるらしいく、意識はあるんだが、誰とも話さないらしい!」
――――放課後
放課後、昨日の五人で集まり、浩介の見舞いに来たのだ、病室に行くとそこには顔は何とか元通りになっている浩介が居た、浩介はなぬい達に昨日会ったことを話し始めた。
「ごめん、君たちの事をバカにされた事がどうしも許せなかった」
涙を流しながら決して浩介が悪いわけではないのに、浩介は謝ったのである、そんな中なぬいは病室から出ようと扉に手を掛けた、そして浩介に聞いた。
「あいつらは放課後にどこに行きますか?」
「え、えっと……たしか、ボロボロになった倉庫にいっつも行ってたよ」
「そうですか……ありがとうございます」
なぬいは浩介と陽太達に笑顔を向けると病室から出ていった。
――――ボロボロの倉庫
「なぁ聞いたか?あの塵病院に運ばれたって」
「あぁ聞いてる聞いてる、塵のクセに俺に逆らうからな」
ボロボロの倉庫では近衛伸太郎と周りに三十人近くの不良が居た、どうやら倉庫を拠点にしているらしい、昨日の事を反省する姿を見せずそれどころか、自分たちが正しいようにしていた、そんな時。
「誰だ?浩介先輩をボコボコにした野郎は?」
倉庫の入り口で灰色のブレザーを着て、ズボンに手を突っ込んでいるなぬいの姿であった、だがいつものなぬいとは違うところがあった、それは無表情なのである、なぬいは普段は笑顔をするなぬいがこの時だけはとても冷たい無表情なのである。
「質問に答えろ」
「手前は昨日の……」
「うるさい、さっさと質問に答えろ」
「先輩に向けてタメ口とは良い度胸だな?」
「群れる事しか頭にない猿が何言ってだ」
「…………やれ」
なぬいの煽り言葉が聞いたのか近衛伸太郎の言葉で三十人近くの不良がなぬいに襲い掛かった……だが、【ガキン】音がしたその瞬間、辺りにいた不良たちの姿が無くなっていた。
「な、何が起きた」
『絶対勝利』が発動した、それが今起きたことの正体だが、なぬいは今回自分の意思で『絶対勝利』の効果を発動させた、普段は世界が勝手に発動させるが今回はなぬいが自分で使ったのである、コツコツっとゆっくり近衛伸太郎の方に近づいて行った。
「く、来るなぁあああああああ!!!」
無言でなぬいは近づき、バコ、アッパーをかました、その後、倒れた近衛伸太郎に跨り、ドコ、バコ、と無言でひたすら近衛伸太郎の顔を殴り続けた、そして恐怖で意識を失いそうになった近衛伸太郎にドスの聞いた声で言い放った。
「意識を飛ばすことは許さん、お前自身がしたことを味わい、そして……償え」
ドコ、倉庫の中ではただ殴り続ける音が聞こえていた。彼らはなぬいの逆鱗に触れてしまったのだ、なぬいの逆鱗に触れるということは地獄よりも苦しい思いをすることだった。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。彼らは逆鱗に触れた、というわけで、いかがだったでしょうかなぬいがキレた話でした、後は浩介君の能力が今後のストーリーに関わるようですよ!
では次回は遂にあの時の人が参戦
バイバイ!




