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SENA  作者: 雅号丸
第1章 CTBT:Comprehensive Tactics Beta Test

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6話 ロジックロリコン

会議室に、ORCAの面々が揃った。

エメラルド「よし揃ったな、ではブリーフィングといこう。次に我々が参加するのは、第二次ノルマンディー上陸作戦。担当区画はもっとも抵抗が激しいとされる場所、ノルマンディー北部、ル・アーブルだ。ル・アーブルは港の規模において、大西洋側フランス第1位の規模の都市となっている。軍事・商業、あらゆる面においてイギリス側から攻める意味が最もある港のある都市となっている。よって叩き潰すこととなった。キサマらはDARPAとKACSTから送られてくる新兵器の実地試験と評価、回収が任務だ。イージス艦からドローンによる確認だけで良いとのことだそうで。まぁなんだ……映画鑑賞とかと変わりはない、ほぼ休憩だ」

那東「新兵器……」

マイロー「事前にカタログスペックを教えてもらわなければ、評価のしようもないと思いますが」

エメラルド「前情報は一切貰っていない、よほど情報漏洩が嫌な代物なのだろう。時代を変えるような兵器なのかもな」

ベネット「特殊部隊に配属される兵器ってことは、結構小型なものかもな。ドローンみないなガジェットとか」

マイロー「ドローンは、もういいです……」

ヴェロニク「ウクライナじゃドローンが活躍しっぱなしだったもんね。なんか電波飛ばしたりタバコ吹かすだけで感知されて、ドローンで爆撃か、ドローンから送信される座標に向かって砲弾がくる。ショットガンがドローン対策でめちゃくちゃ活躍したとか?」

マイロー「タバコやスマホの禁止命令が出た部隊も少なくはなかったです」

那東「そんな現代に通用する兵器……いったい何なのでござろう?電波を出さない、熱を持たない兵器……電子機器ではなさそうでござる」

エメラルド「まぁ当日になってみないと分からない。私は頭が痛いから、ブリーフィングはここまでだ」


エメラルドは退室した。


ヴェロニク「自由だねぇ~」

那東「気を抜いてノルマンディーに行くというのも、変な話でござる。しかし、7ヶ国合同の軍隊とあれば、確かに物量で勝てるが……兵士の命は消耗品ではないでござる」

ヴェロニク「ノルマンディー上陸作戦……第二次世界大戦のときは、とんでもない死者数だったらしいね」

ベネット「あの作戦だけで、何本もの映画が作られてるくらいだからな」

那東「空軍は機能していたが、思ったより海岸での戦車の運搬・運用ができなかったというのが、歩兵の損害を出した要因だとか。爆撃ができるならもっとやっとけと思ったでござる。貨物船を利用した作戦というからには、どうしたって荷卸しという隙が発生する。そこをやられては意味がない。爆撃されない空域の確保など、歩兵と物資をどう守るかが、鍵となるでござろう」

ヴェロニク「春翔くんって、結構頭いいの?私、頭良い男の人好きだなぁ~」

那東「簡単に男に好きと言う女性は、大抵はICBMクラスの化け物でござる」

ヴェロニク「んなぁぁ!!ヒっド~イ!!」

ベネット「HAHAHA、那東って結構言うんだな!」

那東「女人を甘やかそうなどとは到底思っていないでござるよ拙者。特にヴェロニク殿のような普段から男に優しくされていそうな女人は、仕事でもなければ関わらないのが人生を楽しく過ごす秘訣でござる。拙者は、自分が相手の一番ではない可能性が少しでもあると、落ち込んでしまうでござる。まぁでも、戦いは見事でござった」

ヴェロニク「Brrrrrrr、せっかくちょっといいなぁって思ったのに!」

那東「愛は熟成し、漏れ出た者から勝ち取るのでござる。細々と発散するような、例えば性欲などとは分けて考えるでござるな」

ベネット「ヴェロニク、まさか説教になるとは思ってなかったろ?」

マイロー(ついていけない)

ヴェロニク「もー!戦争終わっても寝てあげないからね!?ベネットも!」

ベネット「俺はいいよ」

那東「拙者も結構でござる」

ヴェロニク「……でもなんか、久しぶりに怒られたなぁ」

那東「持論ではござるが、怒られるうちは中身に期待されているということ、怒られないうちは、期待されていないか用事がないということ。身体目的の男性は大概何も否定せず全部を肯定してくるでござろう?そのままで良い、全てを愛する、と。つまり内面に用事がない、相手の人生に責任を取ろうなどとは、1mmも思っていないのでござる」

ヴェロニク「あぁ、確かにそうだったかも~……あれっ、じゃあ春翔くんって私に期待を……?」

那東「あぁ失敬、拙者ロリコンでござる」

ヴェロニク「えぇえ!?」

那東「先ほどの持論の応用でござる。幼女は人生経験が少ない、故に必然的に将来に期待が持てる、そういう理論でござる」

ヴェロニク「ロジックロリコン……!?」

那東「内面に用事のない恋など、無感情に等しいでござる。内面、いやむしろ生き様とも呼ぶべきもの、そこにさえ用事さえあれば、他のことなど全てどうでも良いでござる、

ヴェロニク殿はせっかく文明人なのだから、文明人らしく愛を育むでござるよ。欲のみでのツガイとの関係上など、動物でもできる。人は人らしくしなくては、でござる」

ヴェロニク「なんか、マトモじゃないけど面白いなぁ~」

ベネット「マイロー、お前は……」

マイローはただぼけッと会話を聞いていた。ベネットと視線が合う。

マイロー「……あっ、はい??」

ベネット「お前あれだろ、退室するタイミング逃しただろ」

マイロー「いえ、その……皆さん楽しそうだな、と」

ベネット「HAHAHA。兵士にだってな、ちゃんと人間っぽく生きる道はある。殺しをした人間として手は汚れても、人であることに間違いはなく、幸せになる権利もある。法治国家であることを生かせ、幸せも含めて、大体のものは勝ち取るものだ。お前も女の一人くらい……いや、この多様性の時代にそれはあれなのか?」

ヴェロニク「ふふーん。内面に用事があれば、他はどうでも良いでござろう」

那東「そういうことでござる」

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