植木算で、上刻む
「たまにこんがらがるのよね」
中学受験などでよく見る問題である。篁学園にも中等部がある。
「でもこれって、日常生活でよく直面するよね」
光道の言う通りである。
「ポール状のものをスペースに均等配置するときに何本必要か、とかね」
ここでも植木の法則が発動だ。
「無駄に用意して余らせたくないしなあ」
他に使い道がない。
100メートルの範囲に、5メートル間隔で樹を植えるとする。20本!と即答したいところだが、これは間の数である。そして、0メートル地点と100メートル地点にも植樹した場合は+1で21本となり、0メートル地点と100メートル地点には植樹しなかった場合、-1で19本となる。
「池の周りに樹を植えるパターンもあったわね」
これは間の数と樹の本数が一致するので分かりやすい。周囲30メートルの池に5メートル間隔で植樹するなら、合計6本となる。
「これって誕生日ケーキにも応用出来るよね」
ホールケーキを8等分するなら、ローソクを8本立てれば目安になる。集まる人数が分かっていれば、ケーキ屋さんにイチゴの数を調整してもらってもいいだろう。
「出来るわ。均等に割るって登場頻度が高いもの」
ノートに等間隔で線を引く場合はそうでもないが、壁一面に棚をしつらえる場合、棚の段数と棚板の枚数が植木算の関係になる。
「あとさ、通し番号39から45番までの人って限定したときに、単純に引いて6人ってする間違いがすごく多いんだけど、これは7人なんだよね」
0.1刻みの数直線にすると理解の助けとなる。45から39を引いてしまうと、39以上40未満の範囲も消すことになるので、相応しくないと絵面から分かる。
「歳に置き換えても一緒ね」
10歳から15歳までは5学年ではなく、6学年、あるいは7学年である。
「夏に生い茂った樹木からここまで考えさせられたら、自由研究にしてもいいかな」
高校生の研究としてはちょっと物足りない。
「電信柱も植木算でイケるし、悪くないわね」
電線に樹木が絡んでいると危ないので、電力会社に連絡しよう。
(緑の服を好んで着るのに、緑の樹は切り倒す。そんな人には任せておけないな)




