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星を掴む少年  作者: 三重野 創


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ニュータイプとキュータイプ

「旧タイプでも優れたものは多いんだよ」

 現代に誕生するであろうニュータイプは、いささか古風な感性をお持ちだろう。


「昔の芸術作品なんかを見ると、とても太刀打ちできないなって思うわ」

 映画館より美術館な沙羅。


「遙か昔に究極の完成形があって、時代をくだるごとに劣化コピーと化してるんじゃないかな」

 そうでなければ説明のつかない歴史遺構が、世界各地で見つかっている。


「和菓子の歴史もねー。遡ると面白そうなんだけど」

 弥生時代から小豆料理は存在したとの伝承がある。


「温故知新じゃないけど、餡子知新だ!」

 ダジャレキャラが必ず一人は登場する。


「アイデアなんて、ローマ時代に出尽くしてるって言うものね」

(そのフレーズ、ウチのキャッチコピーに使わせてもらうわ)


「ローマの英雄が現代を見たら、嘆くだろうね」

 ギリシャ神話のように、眩しいクロスをまとわなければならない。


「どこもかしこも英雄がいた時代ね」

 祖父と話すと楽天的だと叱られる。


「現代人こそオールドタイプなんじゃないかなって思えるところがあるよ」

 世の中なんて簡単に変わる。精力的なリーダーを選べば、いままでの苦労が嘘のようにあっけなく変わる。


「確かに、色んな意見を言うのはいいんだけど、社会が空転してる感じなのよね」

 何をするに付けても、前進させない横槍が入る。


「その人の努力に応じてなされる客観的評価を、差別なんて言っちゃいけないよ」

 みんなが努力しなくなったら、これまたあっけなく世界は崩壊する。

 

「昭和の動画とか見てると、胸に来るものがあるわ」

 仮定の話より、家庭の結束が国の根幹だ。


「そうそう! 現代の過激動画とはまた違う方向性の魅力で満載だったよ」

 乱一世の時代は平和だった。


「このお話もあんたにかかってんのよ、光道」

「な、なんのこと?」


 それは、平和の時代には決して訪れない。

現代に救いがあるとしたら、乱世にしか、ニュータイプは誕生しないという福音である。











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