26.流れ星を見てみたかった
「遂にこの日が来たか!」
「今日は何が起きるんですか?」
ティオとお約束の会話が始まる。
「ああ、流れ星が今夜見られる」
「祐一様、街でもその話聞きました」
「天気も良さそうですし見れそうですね」
その夜
祐一とティオは自宅の屋上から空を眺めていた。
雲もなく確実に見れるロケーションだ。
「前に聞きましたが、祐一様の世界では流れ星に願いをすると叶うんですよね?」
「願い事どころか、その流れ星が当たったけどね」
あの時は本当に世界の終わりって感じだったな。
映画であるようにミサイルで破壊とか軌道を変える。
最後は地球上すべての核を使っても駄目だった。
僅かな人々が地下のシェルターに逃げ込んだ情報もあったけどたぶん駄目だろう。
そんな前世を振り返っていると・・・
「!」
「すいません祐一様、嫌な事を・・・」
ティオが失言をしたと思い顔を伏せる。
「いやいやそれは気にしていないよ」
「それにおかげでこの世界にこれてティオとも一緒になれたし」
落ち込むティオをフォローする。
「私は祐一様と一緒になれて幸せです」
その時、流れ星が二人の目に映った。
「流星群かぁ、これはきれいだ」
「はい、とてもきれいです」
それから断続的に流れ星が夜空を彩った。
「きれいでしたね、見とれて願い事忘れていました」
「次はオーロラでも見に行くかな」
「祐一様、 おーろら って何ですか?」
興味深々のティオが食いついてくる。
「それは見てのお楽しみかな。今度行こう」
「はい!」
表情は相変わらずだが、以前よりは愛想は良くなったと思う。
ちょっとだけどね。




