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2.整魔士

この世界の魔法の概念には祐一も最初は驚いた。

必要な条件は3つ


①魔力を保有している事(いわゆるMPが有る事)

②整魔士が整備した媒体を所持している

③整備媒体に応じた魔力を供給できる


ここからが面白い所だが、媒体の整備によって魔法の効果が変わってくる。

火を放つ魔法に調整すれば火が出るし、空を飛べる調整をすれば空を飛べる。

整備媒体に応じた魔力を持っていれば、攻撃も回復も転移も何でもできてしまうって事だ。

逆に言えば整備が魔法のすべてといっても過言でない。そして整備というのが要は


「プログラミング」だ。


魔法の発動時間、距離、効果、すべてをプログラムするのだ。

それを行うのが整魔士である。


整魔士は整魔士協会に登録すれば誰でもなれる。

異世界ものでよくある冒険者組合や商業組合をイメージするとわかりやすい。


国や個人から整魔協会に媒体整備の依頼が入る。

依頼に合わせて整魔士がプログラミングする流れだ。

制度は良くできているが整魔士のプログラミング能力がすべての世界だ。


その中で祐一は唯一のチートとなりえる前世の知識を活用して、次々と高い要求をクリアしていった。

実際、この世界のプログラミング技能が低すぎるのも祐一にとっては都合がよかった。


ちょっとしたアレンジでもかなりの収益を出せた。

攻撃魔法なら誘導性を持たせたり、効率的なプログラミングでMP消費量を抑える。

生活魔法具なら照明の明るさを周囲に合わせて自動で調整するプログラミングなど。


その利益で平凡な生活を送っていくには十分な余裕が出来た。


「ちょっとだけ贅沢してもいいかな」


こうして、祐一のちょっとだけの贅沢が始まるのであった。


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