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【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

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99/300

ふわふわの歌声で、宇宙が泣いた日

宇宙、それは焼きそばパンの最終フロンティア。

今回の物語は、まさかの銀河戦争に発展したパンの争奪戦──かと思いきや、歌とソースで全てを解決するミルミ主役のギャグ回です。


歌って、戦って、焼きそばパンで泣いて。

──銀河、騒然。


“ディストパン軍”による急襲によって、各惑星のパン文化が危機に陥っていた。

彼らの兵器は、音そのものをノイズで“上書き”し、

ふわふわもサクサクもすべてを「無味無感動」に塗り替える最凶の存在。


 


そして今、次なる標的は──


ホワイトガーデン星《セレスティア星》。


 


 


セリスティア「状況は?」


シオン「近傍星系のパン、全滅。味覚喪失、ソース濃度ゼロ」


カグラ「だからそれ何基準!? あと“パン味覚”って何!?」


 


そこへ突如、庭の上空に巨大な光の球体が現れる。

中から現れたのは、キラキラの衣装に身を包んだ──


 


???「あなたです……あなたの“声”が必要なのです……!」


ミルミ「へっ? 誰このキラキラ!」


 


光の球体から現れたのは、かつて宇宙アイドルとして名を馳せた、

**伝説のトースター型プロデューサー《ヤキマエルP》**であった。


 


ヤキマエルP「銀河は今、歌を失いかけています。

──だから、あなたにお願いしたい。新たな“ふわふわの星の歌姫”に……!」


 


ミルミ「え、えっ!? あたしが!? 歌姫!?

──パンを食べながら歌えばいいの!? それとも歌ってからパン焼くの!?」


 


カグラ「なぁ、なんで毎回こうなるんだろうな俺たち……」


セリスティア「でも──これは、戦争を止めるチャンスかもしれない」


 


──こうして、パンを救う銀河アイドルプロジェクトが始動する。


果たしてミルミは、宇宙の平和と焼きそばパンの味を守れるのか──!


──宇宙船ホワイトガーデン号、特設ステージ。

ミルミはピカピカの衣装に着替え、スポットライトの下に立っていた。


 


ミルミ「うう……なんか緊張してきたかも……!」


ヤキマエルP「大丈夫!君の中にある“ふわふわ”を、銀河に届けるんだッ!」


 


一方その頃──

敵艦「ディストパン母艦」から、不気味なノイズが宇宙に響いていた。


 


ディストパン司令「この宇宙に、余計な感情も、味も、要らぬ……沈め、すべてを」


シオン「ヤバい!“聴覚撹乱波”がホワイトガーデンにも届き始めた!」


セリスティア「それが広がれば……全ての焼きそばパンから“香り”が消える……!」


カグラ「いやそれは一番困る!!」


 


──そのとき、ミルミがマイクを手に取った。


ミルミ「いっくよー!! 銀河のどこかで、焼きそばパンが泣いてる気がするの!!」


 


♪「フワッフワ〜 モッチモチ〜 キミと出会った奇跡のソース〜♪」

♪「焼かれてこんがり、今日もエモい味〜♪」


 


──空間が、揺れる。


ノイズが消え始め、敵艦の動きが止まる。


 


敵兵A「う、動けない……この旋律は……」

敵兵B「……うまそう……焼きそばパン食べたい……」

ディストパン司令「ば、馬鹿な……我らの“味覚拒絶核”が……!」


 


セリスティア「……すごいわ、ミルミ。本当に……届いてる」

カグラ「いや、なんか知らんが“歌とソース”で全部解決しそうな流れ来てる!?」


 


──宇宙に、パンの香りが舞う。


ミルミの歌声が宇宙に響くたび、ノイズの波が少しずつ後退していった。

しかし──


 


「逆周波数反応確認!ノイズエンジン、再始動します!」


 


──敵の母艦、再起動。


ディストパン司令「感情に訴えるなど愚行。ソースの記憶ごと、消去してやろう」


 


彼は胸元のボタンを押すと、

巨大な音響兵器《ディストーソライザーΩ》が展開される。


 


ディストパン司令「滅びよ、“ふわふわ”ども──!」


 


\ ブウゥゥゥゥン……!!! /

宇宙全域に轟く“超低音ノイズ”──焼きそばパンの生地が“しぼむ”音まで聞こえる。


 


カグラ「やべえ!パンが……しぼんだ!?何が起きてんの!?」


シオン「共鳴振動で、小麦グルテンが……共鳴崩壊したらしい」


カグラ「そこだけ妙に科学っぽいなおい!」


 


ミルミ「ううん……こんなんじゃ、負けられない……!」


──そのとき、ミルミの胸のブローチが光りだした。


 


ヤキマエルP「今こそ、“真の歌”を──!あの時、君がパンを食べながら作ったメロディ……!」


ミルミ「うんっ!」


 


「ソースは 心の エネルギー……」

「焼きそばの香りは 誰かの涙を拭う魔法……!」


 


光が広がる。


ミルミの歌声が、ノイズを包み込むように変調し──逆位相で打ち消していく。


 


ディストパン司令「ぐ……がああああッ……これは……記憶……!

──かつて、我も……パンを、食べていた……? まさか……!」


 


──ソースとともに、敵の記憶が蘇る。


その涙が、静かに宇宙を濡らした。


──沈黙。


あれほど激しく鳴り響いていたノイズは、今や跡形もない。

ただ、静かに──宇宙に、ソースの香りが漂っていた。


 


ディストパン司令は、膝をついていた。


彼の瞳は、かつて見たことのないほど“優しく”、そして“空腹そう”だった。


 


ディストパン司令「……我は……かつて……

焼きそばパンを、愛していた……はずだった……」


 


その手には、ミルミの歌声から再構成された、

“ふわふわ”の焼きそばパンが握られていた。


 


ミルミ「思い出したんだね……!」


ディストパン司令「うむ……あの日、母と……学び舎の丘で食べた、あの味……

──あれこそが、真のパン……!」


 


カグラ「うおおお、超美談になっとる!!」

セリスティア「さっきまで滅ぼす気満々だったのに……」


 


ヤキマエルP「音は記憶。パンは絆。

歌とは、焼きたての心──それが“焼きそばパン交響曲”……」


 


カグラ「なんだその納得したような顔で詩的にまとめるのやめろ」


 


──そして。


宇宙にいたすべての“ノイズ戦艦”が、

ゆっくりと音を止め、主砲を降ろし始めた。


 


敵兵たちも、どこからともなく湧き出た“ふわふわのパン”を手に取り、

一口食べて──

「……うめぇ……」と涙を流す。


 


宇宙、終戦。


──いや、“ソース終戦協定”と呼ぶべきか。


 


セリスティア「……ミルミ、やったわね」

ミルミ「えへへっ、なんか……すっごく、ふわっとした気分〜♪」


 


シオン「……すべては、パンの香りが解決した」


──夜。セレスティア星の空には、

焼きそばパン型の人工衛星「ソース1号」が、やさしく光っていた。


 


ホワイトガーデン号のデッキでは、カグラたちが風に吹かれていた。


 


カグラ「……ふぅ。まさか宇宙で歌って、戦争が終わるとはな」

セリスティア「音楽とパンの力、侮れないわね」

シオン「観測外事象として記録しておく」

ミルミ「えへへ〜、ライブ楽しかった〜!次は火星でライブかな〜?」


 


パンの香りとともに、静かな平和が訪れた銀河。


 


そのとき──

パンの木の根元から、ひとつの焼きそばパンがぴょこっと顔を出した。


 


???「……パン次郎、です」


 


カグラ「なんでそんな神妙な出方なんだよ……」


 


パン次郎「次なる焼きそばの地平は、さらにその先にあります。

焼きそば銀河、第二章へ──またのご乗船、お待ちしております」


 


セリスティア「……なんで〆る気満々なの、このパン」


 


そして、ホワイトガーデン号は再び、宇宙を旅する。


パンとソースと、ちょっぴり歌を乗せて──


──銀河に、平和が訪れた。


ミルミの歌声は星を包み、焼きそばパンの香りが宇宙を癒やしていた。


セリスティアは指揮棒を掲げ、最後の合図を空に投げた。

そして、ホワイトガーデン号はふわふわと宇宙を漂って──


 


──ぱたん。


カグラは目を覚ました。


 


「……あ? 俺、ベッドで寝て……ん?」


 


そこは──パンの山だった。


 


「……またかよ!? なんで俺、焼きそばパンの木の根元で寝てんだ!?」


 


セリスティアの声が遠くから飛んでくる。


「カグラ! 朝ごはんまだよー。焼きそばパン、残ってるから早く来なさい!」


 


ミルミもぴょこんと顔を出す。


「カグラくーん、おはよっ♪ またパンまみれで寝てたのー?へんな夢でも見た?」


 


カグラは頭をかきながら、ぽつりと呟く。


 


「……いや、なんか……すっごい歌ってた気がするんだけど……

宇宙で……司令官が……ソース伯爵とかになって……」


 


パン次郎(横で転がってた)がボソリ。


「夢というのは、ソースの濃度次第です……」


 


カグラ「うるせぇよパンがしゃべんな!!」


 


──こうして、パンにまみれた平和な日常は、今日も続いていた。


現実か夢か、そんなことはどうだっていい。


大事なのは──焼きそばパンが、うまいってことだ。


読んでくれてありがとうございます!

銀河を巻き込んでも、オチはやっぱりパン。

夢でも現実でも、焼きそばパンは最強でした。


次回もよろしくお願いします!

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