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【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

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84/300

セリスティア、ラップで朝を救う

ラップバトル回、ここに極まる。

パンVS米というバカすぎるテーマに真剣に取り組んだ、焼きそばソウル炸裂の物語です。

ホワイトガーデンの朝は静かだった。

鳥のさえずり。湯気の立つカップ。テーブルの上には──パンが一個。


「……え? 今日、これだけ?」

カグラが焼きそばパンを見下ろす。まるで孤独に戦場へ赴く勇者を見るようなまなざし。


「ええ、今月の食材費が尽きたの」

セリスティアが、さらっと言った。


「朝飯部の会計、私がやってるんだけど……どうやら焼きそば代が原因みたい」


「全部俺のせいかよ!!」


 


アロマが資料を差し出す。

「このままだと、来週には“食パン生活”に移行せざるを得ません」

「それほぼ絶食じゃね!?」


シオンがぼそりと呟いた。

「……世界が崩壊する前に、朝食が崩壊するとは……」

「いや、崩壊の順番逆だよな!?」


 


「そんなことより、見てちょうだい!」

セリスティアがぴょんと立ち上がり、テーブルに一枚のチラシをばさり。


『第7回・王都RAP杯〜韻を踏め! 優勝賞金10万G〜』

“我こそはと名乗りを上げよ! 新星よ、今ここにリリックを刻め!”


「優勝すれば、朝飯部の未来が救えるのよ!だから──」

「えっ、出るの!? 君が!?」


「もちろん!」

セリスティアは胸を張る。

「この日のために、“ソースの滲むリリック帳”を書き溜めてきたんだから!」


 


全員「そんなん書いてたの!?」


「というわけで、特訓を始めましょう!」


セリスティアが腕をぐるぐる回す。

その手には、なぜかマイクと焼きそばパンが一体化した謎のアイテムが。


「なにその武器!? てか使い方ちがくね!?」


「これは“フライ・マイク=パンシルヴァーナ”。ソースと共鳴するとラップが上手くなるって、ラドリウスが言ってたのよ!」


「またあいつかよ!! 信用ならねぇ!!」


 


──その日から、朝飯部の訓練が始まった。


・セリスティア → ひたすら鏡の前で「yo! yo! ソースYO!」と叫ぶ

・アロマ → AIフローチェックモードを起動、「語尾が甘い」と淡々とダメ出し

・シオン → 哲学的なライムをひたすら吐く(例:「無とは、パンの欠片である」)

・カグラ → 「もうやだ……普通に焼きそばパン食べたい……」と床に転がる


 


「うーん……リズムはいいんだけど、“落ち”が弱いわね……」

セリスティアが真剣な顔でリリック帳を見返していた。


「“落ち”?ラップってそんなオチ重視だったっけ……」


「だって笑いもないと勝てないじゃない。ラップは戦争、でもバトルじゃない。心を奪う一撃が必要なのよ!」


「何言ってるかだんだんわかんなくなってきた……」


 


そのとき、アロマが手元の端末に反応を見せた。


「──敵、発見。ラップ大会の出場者情報を分析……強豪揃いです」


「たとえば誰だよ?」


「“異世界転生してもビートに乗る男”ギルバード・M・マイクスミス。“韻の神託を継ぐ者”タリム。“皿とビートの融合”DJヨーグル。」


「もうなんのジャンルなんだよこれ!!」


「だが、我々には希望がある」

シオンが静かに言った。


「──この世界に、唯一“パンを愛した者”がいる。その者の魂こそが、ビートを超える」


「お前もなんかバグってんな!?」


 


セリスティアは、笑った。


「……勝つわよ、朝飯部の未来のために」



──王都・セントグルメアリーナ。

中央のリングには、無数の観客。パンもライスも、うどんもギョーザも、朝食界の住人たちがひしめいていた。


司会「さあ始まりました、第7回RAP杯! 本日もMCヴァミーとDJジャムでお届けしまーす!」


DJジャム「Yo yo! 朝食たちの運命がここで決まるぜぇ!」


 


エントリーNo.4──

「焼きそばパンを愛し、朝飯部を救うために立ち上がった少女!

“セリスティア・アルマ=レーヴェ”!!」


\フゥゥーー!!!/

\パンの妖精ぃーー!!/


観客の一部が“焼きそばパンヘッドギア”を装着していて怖い。


「……この雰囲気、なんかおかしくない?」


カグラはリングの外で真顔。


 


セリスティアは、すっとマイクを握った。


「……Yo。」


一瞬の静寂。そして──


 


「焼きそば、アゲてく気温とテンション

 ソース滴る、これが私のエモーション

 朝に響け、麺の革命

 パンの中で、私は女王──焼き姫の運命!」


\フゥウウウウーーーー!!!/

\パン!パン!パン!パン!/


「うっわ、すげぇ……」

カグラが驚いて目を見開いた。


「さっきまで“yo!ソースyo!”って言ってただけのやつが、急にプロみたいになってる……」


 


対戦相手の“DJヨーグル”はラップが甘すぎて敗北。

セリスティアは1回戦を完全勝利で突破した。


 


だが、背後で何かが光った。


「この波動……セリスティアのマイクに、パンの神の加護が宿っている……!」


シオンが意味深な顔でつぶやく。


「つまり……この大会、**“神々の代理戦争”**だ」


「またそういうの始まったーーー!!」


司会「セミファイナル! 焼きそばパン代表・セリスティア VS ライス陣営の巫女“白米の舞”こと、シラユキィィ!!」


\パン!/ \米!/ \パン!/ \米!/


──会場は完全に真っ二つ。

それぞれの信仰が、音と言葉に乗せてぶつかり合う。


 


シラユキ(先攻)

「真っ白に炊き上げる魂、白米──

 4000年の歴史、キミにゃ足りない

 “主食”ってのは、国の礎

 サンドじゃ無理よ、文明の柱!


 腹を満たす? 見た目で誤魔化す?

 小麦の愛は一時のガス

 蒸気で語る、この香りの奥義

 焼きそばパンよ、神棚に拝しな!」


\米ええええ!!!!!/

\五穀豊穣じゃあああ!!/


観客席がぐらつくほどのライス信者たちの声援。


だが──


 


セリスティア(後攻)

「Yo…悪いけど、私、朝の支配者──

 寝癖のまんまで起きたらパンだわ

 スリットのソース、麺の奏者

 キミの蒸気? 私の湯気はエモさ倍加!


 歴史じゃ勝てない、今を見なよ

 弁当の片隅、黙った白の影法師

 パンは叫ぶ、愛と炭水化物

 腹だけじゃなく、心を満たす!」


\セリスティアぁああああ!!!/

\パン!パン!パン!パン!/


 


そして──ラスト8小節は即興バースバトル。


 


シラユキ

「キレイ事ラップじゃ米は揺るがん」

セリスティア

「揺れるのは米、炊飯器の中な!」

シラユキ

「箸が折れるぞ、お前のパン生地」

セリスティア

「けど箸より、指で掴める勝利!」

シラユキ

「腹にたまらぬ、愛なんて飾り」

セリスティア

「でもその飾りで、戦争も止まるかもね?」


──静寂。

一瞬だけ世界が止まったかのような“間”のあと──


\うおおおおおおおお!!!!!!/

\焼きそば! 焼きそば! 焼きそばああああ!!!/


観客の大多数が立ち上がり、セリスティアに拳を突き上げた。


 


司会「勝者ァァァ!! セリスティアーー!!!」


DJジャム「ライス信仰にソースで一撃!魂の焼き姫ここに降臨ッ!!」


 


──だがその裏で、

「……このバトル、“第三の神”が干渉してる」

哲学者シオンの言葉が、次なる神戦を予感させるのだった──。


セリスティア「……はぁっ、はぁっ……やった……勝った……!」


汗ばんだ額に、ほんのりソースの香りが混じる。

焼きそばパンの“魂”を背負った戦い、ギリギリで勝ち取った歓声。


カグラ「……いや、ちょっとすげぇぞ、お前。

 なんで即興で“主食神話”ぶっ壊してんだよ……!」


セリスティア「……私も、なんでこんな本気でラップしてるのか、わかんない……けど……パンを、信じてるからっ!」


カグラ「(いや何その名言!?)」


 


──そのとき、会場に奇妙な気配が流れた。


観客の中で一人、フードをかぶった人物がゆっくり立ち上がる。


 


???「……干渉確認。“神性領域”に変動。パンのソウル、許容値を超過。」


DJジャム「なんだあのやべぇの……音圧が……逆に無音……!?」


 


シオン(哲学者)も眉をひそめる。


シオン「“意味”が……重なっている。焼きそばパンの象徴性が、神域に食い込み始めた……!」


カグラ「ええ!? パンって、そんなポテンシャルあったの!?」


セリスティア「パンは──自由なの……!」


 


その瞬間、会場上空に「焼きそばパン型の神殿」が浮かび上がる。


 


ナレーション(たぶん哲学者)

「今、焼きそばパンは“主食”を超えて、象徴となりつつある。

 人は何を食べ、何を信じ、何を“主”と呼ぶのか。

 その問いが、世界律さえも侵し始めた……」


 


──パン VS 米 の争いが、神の領域へ達しようとしている。

その裏で、ラドリウスは空を見上げ、静かに呟いた。


ラドリウス「“焼き神”の胎動……いよいよか……」



決勝戦。

舞台は、空に浮かぶ“神殿パン”。

焼きそばパンの具とバンズが巨大なアリーナを形づくり、空間そのものがリズムを刻んでいる。


 


DJジャム「Yo!ファイナルステージだ!

 米の巫女ライスシスター・コメリアVS!

 焼きそばパンの守護者《セリスティア・アルマ=レーヴェ》!」


 


――そして、二人の主食神が空間の縁に現れた。


・ごはん神《白米の御霊:シラハ》

・焼きそばパン神《パン神・焼一やきいち


二神の眼光が交錯する。


 


カグラ(ツッコミ担当)

「なんだよこのラップ神決戦!?

 空中でパンと米がにらみ合ってるの、マジで狂ってるからな!?」


 


――ビートが落ちた。


ブン、チッ、ブンブン、チッ……!


 


コメリア(米サイド)


Yo!主食の王、言わずと知れた!

腹の底からホッカホカ、白き魂、こめられた!


七変化の炊き方、塩むすびで語るいくさ

お前んとこのパン、焼きそばだけって飽きるわ!


 


セリスティア(パンサイド)


Ahh?そっちは真っ白、私は多彩!

ソースにキャベツ、マヨでFly high!


ポケットサイズで夢を運ぶ、食感リズムで時を刻む!

パンが主役?そりゃ当然、心に焼きつく炭水戦!


 


\WOHHHHHHH!!!/


観客の“主食信仰心”が揺れる。


パン派は涙を流し、米派は震える箸を掲げる。


 


コメリア


米は祈り、文化の象徴!

棚田の光、未来の装束!


オマエのソース、人工甘味!

一膳で語れ、愛と魂!


 


セリスティア


パンは自由、国境フリー!

小麦の風が、この空にBlow me!


つまめる幸せ、持ち歩ける情熱!

焼きそばパン、これぞ主食の革命!


 


\YO!YO!YO!YO!/


 


──その瞬間、天から降り注ぐは“パンの雨”。

焼きそばパンの香りが世界を包み、空に巨大な文字が浮かび上がる。


 


《主食決定戦――パン、勝利!》


 


コメリア「……ふふっ。負けたわ……でも、いい戦いだった。おにぎりの具でも考え直そうかな」


セリスティア「おいしいなら、なんでもいいよね♪」


 


 


──こうして、パンと米は争いを超えた。


世界に再び、朝食の平和が戻ったのだった。


 


\Fin!/


今回のラップは完全オリジナル韻、楽しんでもらえたら幸いです。

次回は日常回に戻る予定!それともまた暴走するかは君次第!?

君の「パンの声」を聞かせてくれッ!!

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