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【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

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78/300

異次元朝飯部(モーニング・パラレル)〜並行世界はごはん派でした〜

今回の話は、「パンvsごはん」という定番テーマから、

気づけば宇宙戦争→朝飯哲学バトルにまで発展しました。

毎回バグとギャグが増していきますが、

そのぶん“なんでもアリ”の自由度も高まってきてますね。

その朝、ホワイトガーデンの庭に“異物”があった。


 


「……おい、なんか変なのあるんだけど」


カグラが焼きそばパンを片手に指さす先。

そこには、巨大なふすま扉が立っていた。いや、和風の引き戸である。

どう見てもホワイトガーデンの雰囲気とミスマッチだった。


 


セリスティアがのんびり近づき、トントンと扉を叩く。


「こんにちはー……あれ、誰もいないの?」


「いやいや、“誰かの家”ってノリじゃねえだろコレ! なんで朝からふすまなんだよ!!」


 


ミルミは扉の前でぴょんぴょん跳ねている。


「ねーねー! 開けちゃおうよ! 向こうにはきっと黄金のメロンパン畑が……!」


「メロンパンが育つわけねーだろ!!!」


 


そんなこんなで、

結局──開けた。


 


──ゴォォォォ……


開いた扉の向こうには、ほのかに炊きたてごはんの湯気が漂う世界が広がっていた。


 


「……なんか、あったかい」


アロマがぽつりと呟く。

ミルミは勢いよく飛び込む。


「わーい! ごはんの匂いだー!! あ、でもあたしパン派なんだけどなー」


 


そして、みんながその扉をくぐると同時に──

扉が、バタンと閉じた。


 


「……って閉まってるし!? またこれか!?」


「もしかして……閉じ込められた?」


カグラは焼きそばパンをギュッと握りしめる。


「やべえ……こいつ(パン)が……この世界に怯えてる……」


 


扉の向こうは、

ふしぎなほど整然とした庭。竹垣。縁側。そして──


「朝飯部」の立て札。


ただし、そこにこう書かれていた。


【朝飯部(ごはん絶対主義)】


 


──嫌な予感が、口の中で米粒のように広がっていく。


「お待ちしておりました、我らが“ごはんの国”へようこそ」


そう言って現れたのは──

もうひとりのセリスティアだった。


 


……ただし、

髪は結ばれ、落ち着いた黒の袴姿。

表情はいつものほんわか天然とは正反対、冷静沈着。

口調も、どこかビジネス丁寧寄りだった。


 


「……セリスティア……さん?」


カグラが首をかしげた瞬間、


「いえ、私は“セレス”とお呼びください。こちらの世界の朝飯部部長です」


「いや誰だよ!!」


 


そして背後には──

“ごはん派”のメンバーたちがぞろぞろと現れる。


 


・ミルミ(こちらの世界) → 着物姿でおしとやか。「パン? そんな……庶民の……」

・アロマ(こちらの世界) → 超おしゃべりで、食レポがうるさい。「ツヤツヤッ!モチモチッ!」

・シオン(こちらの世界) → 満面の笑顔で、米に人生の意味を見出す。「炊き立てこそが存在の真理だよ」


 


「いや全員、人格が逆ゥーーーー!!」


 


戸惑うホワイトガーデン側のメンバーたち。

なぜか“並行世界の朝飯部”はごはん絶対主義で、

パンという概念すら異端らしい。


 


「ごはん以外の主食を許すと、宇宙の均衡が乱れるのです……」

「わかる。パンは“混沌”の匂いがする」

「米は魂。麦は──雑音。」


 


「お前らなんなんだよ!? パンの存在を否定する哲学者って何!?」


 


──だが、並行世界の“セレス”は続けた。


 


「我々は、あなた方の存在に興味があります。

 “パン”とは何なのか。なぜあなたたちはそれを愛するのか」


「……え、なんか議論の流れになってる!?」


 


その瞬間、パン次郎が急に立ち上がる(物理的に)。


「聞き捨てならぬ!! パンに謝れ!!」


「お前も来てたのかよパン次郎!!」


 


──そして始まる、

並行世界の“ごはん派”と、我ら“パン派”の朝飯を巡る全面バトル。


「パンで世界は変えられる!!」

「米でしか救えない未来がある!!」

「ツナマヨおにぎりには勝てない……って言いたいのか!? 焼きそばパンを前にして!?」


 


──事態は、思った以上にめんどくさい方向へ動き始めていた。


「──というわけで、“朝飯バトル”を開催します」


並行世界セレスが優雅に言い放つと、

目の前に巨大な朝食スタジアムが出現した。


「えっ!? バトル!? ガチ!? 朝飯で戦うの!?」


 


ステージの中央には、黄金の食卓。


掲げられた旗には、


【ごはん派 vs パン派】

〜この宇宙にふさわしい主食はどちらか〜


 


「スケールでかすぎるわ!!」


 


解説席には、なぜか第三勢力のシオンが座っていた。


「ふふ……主食とは、“存在の根源”だ。

 この闘いはすなわち、宇宙の意味を問うセッション。私はただ、見届けよう──パンか、米か」


「解説向いてねぇよ! 哲学すんな!」


 


対戦形式はこうだ。

•第一試合:スピード対決(どちらが早く完食されるか)

•第二試合:創作性対決(どれだけ自由な具材を受け入れるか)

•第三試合:宇宙的調和(もはや意味不明)


 


先鋒として、ミルミ vs ミルミ(ごはんVer)。


 


ミルミA「よーし!うちの“ピザパン with ドリア焼き”をくらえ〜っ!!」

ミルミB「ふふ……こちらは“たまごかけ納豆ごはん with うめぼし銀河”です!」


「“うめぼし銀河”ってなに!?」


 


──バチバチと火花が散る中、


セリスティア(オリジナル)はうずうずしていた。


「ねぇ……あたしもやっていい……?」


「いや、お前どうせまたバグるからやめとけって!」


「えっ? ……やっていいってこと?」


「違うっ!! そうは言ってな──」


 


そして彼女が繰り出したのは、


「“魔導式ホイップあんぱん with たくあんパルフェ”!!」


 


「世界観が崩壊してるゥーーー!!!」


 


観客の宇宙人たちもざわつき始めた。


「ワレワレ、理解デキナイ……」

「ゴハンハ……ナンダッタノカ……?」


 


シオンはボソリと呟く。


「混沌の果てには、すべてがパン……」


「意味わかるように言って!!」


 


混迷する“朝飯宇宙”の未来。

バトルの行方は、果たしてどっちだ!?


「──第二試合、開始!!」


司会のアロマが冷静な声で告げると、ステージが回転し、**“創作性対決”**のフィールドが出現した。


 


そこには、巨大な朝食クラフトマシンがうなりを上げていた。


「参加者は、ありとあらゆる具材を使って“もっとも主食にふさわしい奇跡の一皿”を生み出してください」


「奇跡ってなんだよ!」


 


ミルミは真っ先に駆け出す。


「任せて! あたしのセンスで世界救っちゃうよ!!」


シュルシュルと回転するクラフトマシンに、

彼女が放り込んだ具材は──


・チョコチップ

・たくあん

・バター

・スライム(!)

・希望


 


「なんで最後、概念混ぜた!?」


 


一方、セリスティア(バグり中)はというと、

魔法陣を展開しながら叫ぶ。


「これが私の最終奥義──“パンバビロン・ラブシュート”!」


ボーン!!!!


爆発音とともに現れたのは、

**愛と爆発物とマーマレードで包まれたカレーパン(泣いてる)**だった。


 


カグラ「……泣いてるよこのパン!? なにがあった!?」


 


審査員のシオンがスプーンを構える。


「“食とは何か”──哲学に答えはない。だが……この“マーマレードと哀しみ”には、何かが宿っている……気がする」


「宿ってるのはバグと後悔だよ!!」


 


そのとき──


ステージの上空が光に包まれ、

巨大な茶碗を背負った謎の老人が降臨した。


「ふむ……騒がしいのう。朝飯とは、静けさと共にあるものじゃ……」


「誰ぇぇぇぇぇ!?!?」


 


そして彼は、ごはんを一口食べると、

カグラのパンを見てこう呟いた。


「焼きそばパン──その身にすべてを巻き込みながら、なお焼きそばを支え続けるその覚悟……。儂は、好ましいと思うぞ」


 


──評価された。


 


パン陣営、大歓喜。


セリスティアはガッツポーズ。

カグラは頭を抱える。


「なんで勝ってんだよ!? 勝因がわからねぇよ!!」


──空が割れた。


最後の試合を前に、天を覆うように巨大な影が現れたのだ。


 


「な、なんだあれ……!? 空が……」


「いや、あれ“茶碗”じゃねえか!?」


 


現れたのは、超巨大ごはん型宇宙戦艦コシヒカリ・ネメシス

その姿はあまりにも堂々としていて、見た瞬間に“米粒の意志”を感じるレベル。


 


通信が入る。


「こちら、並行世界“白米主義連合”……これより、主食バランスの調停に入る!」


「調停ってレベルじゃねーぞ!! 兵器やないか!」


 


セリスティア(ギャグモード継続中)が叫ぶ。


「だったら、こっちは“トースト型迎撃システム”で応戦よ!!」


「迎撃システムなのにバターしみてる!!」


 


そこから始まったのは──宇宙朝飯戦争。


トースト型小型艇が飛び交い、

おにぎりミサイルとクロワッサンレーザーがぶつかる。


 


ミルミ「わーい! 朝ごはんが光ってるー!!」


アロマ「戦況、カリカリベーコン中隊壊滅……」


カグラ「何やってんだ俺たち朝から!!」


 


そのとき──哲学者シオンが立ち上がる。


 


「……食とは、空腹を満たすためのものではない」


みんなが静まりかえる。


「食とは、存在の共有。感情の再定義。意味と意味の間に生まれる、“温度”だ……!」


彼が手にしたのは、ふつうの、焼きそばパン。


「おれは……これが好きだ」


 


宇宙が、止まった。


 


ごはん派、パン派──全員が、手に持った朝食を見つめ直した。


ミルミ「……そっか……どっちでもいいんだ……!」


セリスティア(ギャグバグのまま)「トーストにごはんのせてもいいじゃない……!?」


カグラ「それはやめとけ」


 


そして──ネメシス撤退。


戦いは終わった。


──朝日が差し込むホワイトガーデン。


焼けた屋根、蒸気を吹くポット、爆発した冷蔵庫の残骸。

宇宙戦争の名残を残しつつ、朝は、何ごともなかったように始まっていた。


 


カグラは、あくびをしながら焼きそばパンにかぶりつく。


「……結局、なんだったんだ昨日の戦い……」


 


セリスティア(ギャグバグは自然治癒)も、スプーンを持ったまま悩んでいた。


「記憶の大半が焼きそばパンで上書きされてる……でも、なんだか楽しかった……」


「もう治ったならやめてくれよ!? パンバビロン砲だけはやめてくれよ!?」


 


ミルミは、おにぎりに焼きそばを詰めていた。


「パンとごはん、仲良くしちゃえーってことで、焼きそばライスボール完成〜!」


「いや、それほぼ炭水化物の暴力!」


 


アロマ「……観測結果:食文化とは、情報戦でも戦争でもなく、好みとノリで変化する現象と判明」


カグラ「まとめるな!」


 


そこへ、シオンがまた現れる。


「……哲学的に言えば、食の本質は選択だ。そして──“焼き加減”だ」


「またそれかよ!」


 


結局、その日も。


朝飯部の活動は混沌としつつ、

最後は全員で“なんでもあり焼きそばパン”を囲んで終わった。


 


──パンは自由だ。

──ごはんもまた、自由だ。


それが、今日という一日を作っていく。


 


──朝のひとときに、パンと笑いを添えて。


焼きそばパンは、たぶんもうパンでもごはんでもない“概念”になりつつあります。

カグラのツッコミもだんだん悟りに近づいてきてますし、

この調子で次回も、“朝から笑える、でもちょっと意味深”な話、またやってみましょう。


さて、次はどんな朝を迎えようか。

“朝飯部”、次回も登場するかも……!?

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