表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/300

《激突!焼きそばパン具材持ち寄り編》 〜焼きそばパンに、さらなる高みを求めて〜

焼きそばパンを愛しすぎた結果──

ついにその「中身」に手を出してしまった我らが朝メシ部。

今回のテーマは、“焼きそばパンの可能性を探れ!”


哲学から虚無、ピエロサーカスまで飛び出す異常事態の中、

朝はやっぱりやってくる。しかも美味しく(?)


それぞれのこだわりが詰まった“持ち寄りバトル”、

どうぞ笑いながら召し上がれ

朝、ホワイトガーデン。

白いテーブルにパンくずが舞い、静かな陽光が差し込む。


カグラは、焼きそばパンを見つめていた。


「……そろそろ、こいつにも“進化”が必要だと思うんだ」


セリスティア「進化ってなに?超焼きそばパンになるの?」


ミルミ「中身が踊るとか!?踊る焼きそばパン!?カスタネット付き!?」


アロマ(リモート)『意味不明すぎて、朝から脳がバグる』


 


「いや、そういうのじゃなくて……こう、“新たな可能性”ってやつ?」


 


セリスティアは少し考え、紅茶を一口。


「……たしかに、“いつもの”って、飽きる時が来るものよね」


「でしょ?だからオレ考えたんだ。“具材持ち寄り朝メシ部”を開催しようって」


 


全員が息をのむ(ような気がした)。


 


ミルミ「えっ、それってつまり──」


シオン「各自が、“焼きそばパンの進化形”を持参し、哲学的に競い合うということか……」


カグラ「いや、そこまで深く考えてなかったけど、まぁそうだな」


アロマ『カロリー暴走の予感しかしない』


──翌朝。

ホワイトガーデンの広場に、ひとつずつ“パンの器”が並べられていた。


その上に、持ち寄り具材が披露される──

運命の、パン会議。


 


「まずはオレからだな……ドン!」


カグラが堂々とテーブルに置いたのは、たこ焼きだった。


「“粉モノ×粉モノ”の禁断融合!名付けて、“浪速の夜明けパン”!」


セリスティア「朝じゃない!夜じゃないそれ!しかもソースかぶってる!」


ミルミ「え、でもアリじゃない!?こってりしてて逆に目覚めそう!」


アロマ『糖質・脂質・炭水化物の三重奏。これはもはや兵器』


 


「じゃ、次は私ね〜♪」


ミルミがリボンを揺らして出したのは──わたあめ。


「ふわふわ×ふわふわ!“焼きそばパンクラウドVer.”だよ!」


全員「……ッッッ!!?」


セリスティア「炭水化物に、甘味が、のって……のって……?」


アロマ『味覚中枢、破壊完了』


シオン「パンの概念が、またひとつ壊されたな……」


 


「では、私が行きましょう」


セリスティアが出したのは、美しく炙られた──厚切りベーコン。


「これはね、ロイヤル・モーニングって呼ばれてるの。“香りで目覚める系パン”よ」


カグラ「王族じゃん……もはや焼きそばパンじゃなくて“ベーコンパン”じゃん……!」


 


そして。


「……私の番だ」


シオンが静かに差し出したのは──


空。


いや、正確には“何もない”。


 


「これは……“存在しない具材”だ」


「え?」


「パンとは、元来空虚なる器。そこに何を見いだすかは、己の内側。

──すなわち、これは“自分自身と向き合う具材”だ」


「それ具材じゃねえええええ!!」


ミルミ「でもちょっと感動したぁ……パンって深いね……」


アロマ『深くねぇよ、空っぽだよ』


 


全員のパンが出揃った。


テーブルには、4つの“進化系焼きそばパン”が並んでいた。

•カグラ:たこ焼き入り「浪速の夜明けパン」

•ミルミ:わたあめ融合「焼きそばパンクラウドVer.」

•セリスティア:厚切りベーコン「ロイヤル・モーニング」

•シオン:空(哲学)


 


「……まずは、俺のからいこうか」


カグラが自信満々に“たこ焼きパン”を差し出す。


パクリ。


 


ミルミ「んっ!?……アツゥッ!?アッッッッツ!!」


アロマ『爆発した!?』


セリスティア「……中のタコが……異常なほど熱い……これは、罠……!」


カグラ「“朝の目覚め”にぴったりだろ!? 熱で正気に戻る作戦!」


シオン「正気を失う味だったぞ」


 


「じゃあ次は、わたしのー!」


ふわっふわの綿菓子と焼きそばが融合した、未知の生命体を手渡すミルミ。


──パクリ。


 


カグラ「……あまあま……からの、しょっぱ……なにこれ……感情が迷子になる……!」


アロマ『これは……“口内混乱状態”……リセットを推奨』


セリスティア「なぜ、口の中でフェスが始まるの……?」


シオン「甘味と塩味が、パンの中で相互干渉を……哲学的には、共存と対立のカタチ……」


カグラ「黙ってろ哲学者!!!」


 


続いて、セリスティアの「ロイヤル・モーニング」。


香ばしい香りが広がる。見た目も美しい。


 


一口。


 


「……うまい。」


「……ふつうに、うまい。」


「いや、ていうか、これが“本来あるべき朝食”では……?」


ミルミ「反則じゃーん!ずるいよー!真面目に作っちゃった系ー!」


アロマ『ただの優勝者。ベーコンは強い』


 


そして──最後は。


シオンの“空”。


 


「食べて、ないよ!?」


「いや、食べてるのさ。“自分の空腹”という概念を、ね」


「いやいやいやいや!!」


ミルミ「わたし、おなかすいてたこと思い出した!!」


カグラ「それ、ただの腹ペコじゃねーか!!」


 


場は最高潮の混乱に包まれた。


だが、彼らの朝は、まだ終わっていない。


「……これはいかん。」


シオンが、焼きそばパンの残骸(という名の“綿菓子まみれのたこ焼きパン”)を見下ろしながらつぶやいた。


 


「このままじゃ終われないよね」


セリスティアが静かに立ち上がる。


「朝食とは、一日の始まりを彩る神聖な儀式。ならば……“もう一度”、作り直しましょう」


 


「第二ラウンド……開始ってことか!」


カグラがニヤリと笑い、トングを構えた。


 


──焼きそばパン、焼き直しバトル開始!!!!


 


制限時間10分、素材は自由。


テーマは**「パンの可能性」**。


 


まず動いたのはミルミ。


「今度はちゃんとやるもん!えっとえっと……目玉焼き、ハチミツ……あと謎のベリーソース!」


セリスティア「ちゃんとしてない!!!」


 


カグラは黙々とホットプレートでパンを焼き直し、こう言った。


「“バター醤油焼きそばパン”──これぞ日本の朝だ!!」


シオン「だが、バターは西洋文化では──」


「うるせぇ!!この香りが答えだ!!」


 


セリスティアは美しいレイアウトにこだわる。


「焼きトマトとチーズ、そしてバジルを乗せて……“朝のピザパン風”!」


アロマ『もうそれピザだよ』


 


そして最後、シオンは……


パンに手をかざし、静かに目を閉じた。


「……概念を焼いた。虚無を……香ばしく仕上げた」


 


カグラ「そんなもんオーブントースターに入るか!!」


 


そして10分後──


再び、パンが並べられた。


 


セリスティア「今度こそ、食べられる朝にしようね……!」


ミルミ「わたし、口の中がもう遊園地なんだけど~」


カグラ「胃薬、用意しとけよ」


テーブルに並べられた、4つの“再構築された焼きそばパン”。


そこに現れたのは──


「……審査員、呼んでおいたよ」


 


カグラが指さす先にいたのは、

•アロマ(オンライン参加)

•焼きそばパン(※意思を持っている)

•白いニワトリ(※どこから来たのか不明)


 


アロマ『よし。まずは見た目評価から。シオン、なにも見えない』


シオン「空を見よ……そこにパンがある」


アロマ『見えねぇっつってんだろ!!!』


 


続いて実食。


 


アロマ『ふむ……ミルミのは、うん、口内が……ピエロサーカス』


ミルミ「派手なのが好きって言ったじゃん!?」


アロマ『物理的に派手すぎる』


 


焼きそばパン本人は、トングを小さく上下に振りながら「うんうん」とうなずいている。

(※読唇術によると、「カグラのやつ、うまかったぜ」)


 


最後に、白いニワトリが、


セリスティアのパンを一口食べて、

──「コケッ!!(最高)」と鳴いた。


 


シオンの“虚無パン”は、誰にも食べられなかった。


 


そして──集計タイム。


アロマ『審査結果を発表する』


 


・味部門:セリスティア(満場一致)

・インパクト部門:ミルミ(食べたあとに笑いが止まらなかった)

・男の浪漫部門:カグラ(焼きたてバターの香り)

・謎部門:シオン(もはや概念)


 


総合優勝は──


「セリスティア!!」


「やったーっ!」


 


ミルミ「ぐぬぬ、これはリベンジだね!」


シオン「……だが、虚無はいつでも君たちの隣にある」


カグラ「こえーよ!!!」


 


こうして、

朝メシ部の**“具材持ち寄り編”**は、騒がしくも平和に幕を閉じた──




まさか焼きそばパンを進化させるために、

哲学者まで召喚するとは思ってなかった。


でもどこか、

“朝食とは、生きることそのもの”──

そんな命題が浮かびあがってきた気も、しなくもない(気のせい)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ