三勢力、三すくみ、三ツ星カレー対決
こんにちは、作者です。
今回のテーマは「カレー」……だったはずが、気づけばパンと混沌の胃袋決戦になっていました。
魔王軍の鍋は時空を超え、王国の鍋は神を召喚し、カグラたちは鍋を壊しました(物理)。
本作は“全属性耐性ゼロ”というチートギャグ世界の中でも特に料理回=宇宙崩壊の予感という流れを貫いています。
「料理ってこんなに危険だったっけ?」と読者に思っていただけたら本望です。
場所:中立結界空間《胃界フィールド》
──ここは、三勢力が“争わずに殴り合える”唯一の場所。つまり、料理バトル用決闘空間である。
実況(※多分シオン)「さあ始まりました、第一回・胃界頂上決戦──“三ツ星カレー対決”!!」
観客席ではパンが応援してる(なぜ)
シオン「まずは紹介しましょう。エントリーナンバー1!」
\どぉん!/
セリスティア「こんにちはー!今日は“焼きそばパンカレー味”を作っていきまーす!」
カグラ「パンにカレー乗せただけだよねこれ。しかも冷えてるし」
セリスティア「愛情はホットだから!!(強引)」
シオン「エントリーナンバー2、魔王軍チーム!」
ラドリウス「我らが提供するのは……時空をねじ曲げるスパイス──《カルマスパイス・ver3.14159》」
ミルミ「鍋に入れたら周囲が燃え始めたよ!ワクワクするー!」
アロマ「審査員が残る保証はありません」
※カレーというか化学反応。
シオン「そして、エントリーナンバー3、王国陣営!」
メルゼス「王家のレガシーを継ぐ正統派レシピ。“神の鍋”にて神の具材を神の手で調理します」
セリスティア「え、それ反則では!?」
メルゼス「これぞ伝統。お嬢様の舌に合わせております」
リリィ「ウチが一番美味しいんやで〜!(謎の関西弁)」
──こうして、三勢力による胃袋の祭典が火蓋を切った!
火を使ったら空間が歪むのも気にせず、
各陣営が“カレー”の名のもとに、今日も世界を危機にさらしていく──!
実況シオン「では、三陣営、カレーづくりスタート!!」
──まずは【カグラ&セリスティア陣営】
セリスティア「よーし! 玉ねぎを炒め……って、なにこの爆発音!?」
カグラ「……たぶん、俺がフライパンに焼きそばパン丸ごと突っ込んだからじゃね?」
セリスティア「やめて!? それただのパン爆発!!」
\ドカーン!/
鍋「ボロッ…」
セリスティア「鍋が砕けた!?」
カグラ「パン、硬すぎたな……」
セリスティア「なんでうちだけ“災害”なん!?」
──次、【魔王軍陣営】
ミルミ「はーい、魔王特製“カルマスパイス”をちょっぴり♡」
アロマ「それ、時空に穴開けるから“ちょっぴり”じゃ足りないでしょ。ちゃんと蓋しなきゃ」
ラドリウス「フッ……蓋など不要。我らのカレーは運命を超える……」
\ギュオオオオオン……/(鍋がブラックホール化)
シオン(実況)「……魔王軍の鍋、今、自我を持ちました」
──最後に、【王国陣営】
メルゼス「この肉は“天界の祝福”を受けた神牛です」
リリィ「ルウは“聖なる水晶”から削ったカレーパウダーやで〜!」
ジルド(なぜか補佐)「ここまでくると宗教だな……」
鍋の中から光が漏れ、天使の讃美歌が聞こえてくる。
セリスティア「ちょっと待って!? 王国だけRPGのエンディングになってない!?」
カグラ「やべえ……俺らのカレー、物理的に焦げてるのに」
──そんな三陣営の地獄鍋が、今、同時に煮えたぎる!
でもまだ、味見すら誰もしていない。
この勝負、どうなる──!?
シオン(実況)「さぁ、お待ちかね! それぞれのチームが完成させた“自称・三ツ星カレー”を、厳正なる審査員が味見します!」
\登場!審査員たち!/
・王国側代表:老練な美食家【ガストン卿】
・魔王軍側代表:胃袋に強いだけの魔獣【モギャ=グルグル】
・中立枠:なぜか選ばれた“観測者”シオン
シオン「え、俺食うの? てかパン以外を?」
──【1. カグラ&セリスティア陣営の試食】
セリスティア「愛を込めて作りました♡」
カグラ「(焼きそばパンぶち込んだだけだけどな)」
\パクッ/
ガストン卿「……これは……うむ、何かが……何かが……っ!」
\ボンッ!!/(口から湯気)
ガストン卿「これは料理ではない、兵器だッ!!!」
モギャ=グルグル「モギャ(無言で気絶)」
シオン「俺たちの味覚もバグった」
──【2. 魔王軍陣営の試食】
ミルミ「はいっ♡ カルマスパイス全開ですっ!」
アロマ「召し上がれ(生還保証はありません)」
\ずるっ/
ガストン卿「……(消えた)」
シオン「え!? 審査員が消えた!!」
ミルミ「胃のブラックホールに飲まれました!」
アロマ「成功ですね」
ラドリウス「合格だ(何が)」
──【3. 王国陣営の試食】
メルゼス「神聖なる味、口にした瞬間、魂まで洗われることでしょう」
\ぱく/
シオン「……」
\ポワワ〜ン/(天使の輪が浮かぶ)
シオン「なんだこれ……味というより、救済だ……」
モギャ(復活)「モギャ……(拝む)」
セリスティア「なんかズルくない!?」
──というわけで、三つ巴の試食対決は審査員全滅(※一人天界へ)という前代未聞の展開に!
だが勝負はまだついていない……!
シオン(実況)「審査員が壊滅したので、急遽!“プレゼン評価”に切り替えまーす!!」
セリスティア「え、そんなの聞いてない!」
ラドリウス「ふ……言葉で世界を捻じ曲げる、それもまた力」
メルゼス「“伝える”とは“魅せる”こと。王国の格式を見せてやろう」
カグラ「よし、じゃあパン投げとくか(※全力)」
\どすっ/
観客の誰か「うわっ! 顔面パン直撃!」
──【プレゼン:カグラ&セリスティア陣営】
セリスティア「このカレーは、“あたたかい愛”と“焼きそばパン”の奇跡の融合です!」
カグラ「冷えてるけどな」
セリスティア「愛がホットなら問題なし!!(力技)」
モギャ(※なんか帰ってきた)「モギャ!(語感で納得)」
──【プレゼン:魔王軍陣営】
ラドリウス「このカレーは、“時空を削った味”……すなわち宇宙の記憶そのもの」
アロマ「一口で輪廻を3周します」
ミルミ「胃が回る〜!」
観客「うわ、説得力はあるけど怖ッ!!」
──【プレゼン:王国陣営】
メルゼス「これは、口にすれば誰でも貴族。身分・言語・思想すら越えた神の一皿」
ジルド「主語がデカすぎて草」
リリィ「でもホンマにうまいんやで〜!」
会場「うまい(宗教的納得)」
──投票の行方は──!?
シオン「よし、投票してもらいます! 審査員いないけどな!」
観客全員「それ、どうやって決めるの?」
シオン「一番インパクトがあったパンを空高く掲げよ!」
(なぜパンで判定するかは不明)
シオン(実況)「さぁ、投票タイム!!」
「一番インパクトがあった陣営に票を投じたい者は──空高く、“そのパン”を掲げろッ!!」
観客「いや、なぜパン」
──しかし、空を埋め尽くすように掲げられた無数の焼きそばパン。
カグラ「うおおお!? なんかすげぇことになってない!?」
セリスティア「な、なんで!? これ私たちのパンだよね!?」
アロマ「拡散されてました。空間結界内に、パンの自動販売機」
ミルミ「しかも全部カレー味♡」
ラドリウス「貴様……勝負前にそんな布石を……!」
──投票は、99.9%のパンが**“焼きそばカレー味パン”**に集中!!
メルゼス「これは……不正では……?」
ジルド「不正というか、発想の勝利というか……」
リリィ「パン、強すぎやろ……」
シオン「というわけで、カグラ陣営、優勝です!!」
\わああああ!!(※パンが爆発する音)/
ラドリウス「……フッ、負けたか」
ミルミ「おめでとう♡」
メルゼス「納得はいかんが……これはこれで」
シオン「今回の戦いでわかったのは──味もプレゼンも全部パンに負けるという事実でした」
カグラ「俺、なにもしなかったけど?」
セリスティア「私がやった♡」
カグラ「いやむしろお前がやらかした♡」
──こうして世界は、パンによって救われた。
戦火なき料理戦争の終焉──だが、
この焼きそばカレー味パンが、次なる混沌の引き金になるとは、
このとき誰も──いや、パンすら知らなかった。(続けません)
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ついにやってしまいました──パンで世界を制する展開。
今回の勝利の鍵は、まさかの“焼きそばパン量産”という布石。
味、戦略、プレゼンすべてを焼きそばパンが押し流す、まさに「パンチが効いた」展開だったかと思います。
そして「焼きそばパンって何なんだよ……」と思った方、安心してください。作者も思ってます。
けれど、この世界ではその疑問こそが、すべての始まりなのかもしれません。
次回は日常回に戻るか、それともさらなるバグ世界に飛び込むか──また、お腹を空かせてお待ちください
それではまた、次のバグ世界で。




