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【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

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静かなる焼きそばパン、されど世界に影響アリ

こんにちは!今回は超日常回……に見せかけて、

焼きそばパンの湯気が世界を支配しかけるという“いつも通りの”異常展開です。

逆ソースってなんだよ。俺も知らん。

ギャグだけど、ちょっとだけ世界は広がった……気がします。

それでは、いってらっしゃい。


朝。

パン工房《せれす亭》──そこはカグラとセリスティアの生活拠点であり、世界のどこよりも香ばしい場所。


 


カグラ「ん〜……パンのにおい……」


寝ぼけまなこで、湯気に誘われるようにキッチンへ向かうカグラ。

セリスティアはすでにエプロン姿で、新作パンの試作に精を出していた。


 


セリスティア「おはよう。今日は“焼きそばパン・ふんわり増量タイプ”よ」

カグラ「起きた瞬間にテンション爆上がりさせんな」

セリスティア「カグラのテンションは焼きそばパンの含有量と比例してるから」

カグラ「何その栄養学的指摘」


 


ポメパン(謎のパン型生命体)は既に机の上でスタンバイ。

トーストにバターを塗るだけで「ポメッ(歓喜)」と鳴く謎仕様。


 


セリスティア「今日の予定は?」

カグラ「ない」

セリスティア「即答すぎない?」

カグラ「世界の命運がかかってない日って最高だよな……」


 


──だが、この時点で“すでに世界は干渉を受けていた”。


ほんのわずかに。


焼きそばパンの湯気によって。


 


セリスティア(心の声):「あれ……なんか……今日の湯気、拡散の仕方が……妙ね……?」


 


静かな日常のはずが、

このとき世界構造には**0.0000001mmの“ズレ”**が生じていた──


 


カグラ「……ん? なんか、俺の靴下、2枚ともある……?」

セリスティア「えっ!? 普段どっちか消えるのに!?」


カグラ「これは……重大事件……ッ!」


 


──はたして、“靴下両足揃った日”に、何が起きるのか!?


カグラ「……なぁ、セリスティア。マジで今日、靴下が2枚あるんだが」


セリスティア「それ、あなたの“日常のバグ”が修正されてる証拠かも……」


 


そのとき、バシャーン!とドアが開いて──

ミルミが部屋に転がり込んできた。


 


ミルミ「だぁーっ!たいへんだよー!!世界線がふよんふよんしてるー!!」

カグラ「お前の言語がふよんふよんしてんだよ!」


 


セリスティアは即座に《パン温度と湯気拡散率による世界干渉測定》を開始。

(※見た目はただのパンに温度計とストローが刺さってるだけ)


 


セリスティア「これは……“異常なし”の異常……!」

カグラ「それもう哲学じゃん」


 


ポメパンは机の上で不安げに回転しながら「ポメポメポメポメ」と高速連呼。

(※バグってるときの挙動)


 


ミルミ「つまりつまり! 今の世界、正しいけど正しくないって感じで〜、

たとえば“昨日食べたはずのアイス”が、今日冷凍庫から出てきたりして〜」


カグラ「……あ、それ俺さっき見たわ」

セリスティア「それ“湯気の干渉”が“記憶と現実の同期”に作用してるのかも」


カグラ「焼きそばパンのせいで俺のアイスが蘇ったの……?」


 


──日常の中で、確かに“ズレ”が生じている。

でもそれは、戦いでも陰謀でもなく、

“パンの湯気”によって起きる、ごく些細でどうでもいい奇跡だった。


 


セリスティア「……でも、このまま放っておくと、どんどん“現実のほつれ”が増えていくかも」


カグラ「最終的にどうなるんだ?」


セリスティア「例えば──“焼きそばパンが2本になる”とか」


カグラ「それ最高じゃん!!!」


 


ミルミ「でも!そのうち世界が焼きそばパンで埋まっちゃうよ!?」

カグラ「それもまた良し……」


カグラ「……セリスティア。さっきから外がずっと“ソースの匂い”するんだが」

セリスティア「私のせいじゃないわよ。パンは室内で焼いてるし」


 


ふと窓の外を見ると──


 


──空に、うっすら焼きそばパンの形をした雲が浮かんでいた。


 


カグラ「なんで雲までおかしくなってんだよ!!」

セリスティア「やっぱり湯気の影響が拡大してる……!」


 


ミルミ「えーと、最新の情報によると〜……

 “世界のエントロピーがパンに収束してる”って報告があるよ〜」

カグラ「それどこの機関だよ」


 


ポメパンは謎の緊急信号を発信中。

パンの表面がモールス信号みたいに焼き目でポンポン光ってる。


 


セリスティア「どうやら、“パンの湯気が一定閾値を超えると、

**“食の概念”そのものが再構成される”**らしいわ」


 


カグラ「つまり……?」


 


セリスティア「このままだと、“焼きそばパン以外の食べ物”がすべて、

焼きそばパンに“上書きされる”ってこと……」


 


──そのとき、ドアがバンッ!!


ラドリウス(魔王軍の使者)がやってきた。


 


ラドリウス「まずいことになった……

 我が軍の前線補給所にあった“カレー”が、すべて“焼きそばパン味”になった……」


カグラ「なんでお前らも被害受けてんだよ!?」


 


ミルミ「うちの地下倉庫のプリンも、焼きそばパン味だったよ〜」

セリスティア「このままでは、焼きそばパン“しかない”世界になってしまう……」


 


カグラ「それって……世界が、焼きそばパンで“満たされてしまう”ってことか……」


 


ポメパン「ポメ……(それは、もはや幸福の終着点……)」


 


セリスティア「いえ、違うわ。

これはただの“同一化”……“個性”がなくなる。すべてが“パンの湯気”に溶けるだけ……!」


 


──世界の静かな危機が、焼きそばパンの湯気とともに広がっていく。


このままでは、

全宇宙が“パンの味しかしない”世界になってしまう!!



セリスティア「……焼きそばパンの湯気によって、食の多様性が消えつつある……」

ミルミ「プリンまでソース味だよ!最悪!!」

カグラ「いや、それ意外とアリじゃね?」


 


──しかし、事態はさらに深刻化。


セレス亭の奥から、**“焼きそばパンの花”**が咲き始めた。


そう、花びらがふんわり湯気をまき散らす、

謎の“パン植物”である。


 


カグラ「ちょっ!? なにこれ!? バイオテロ!?」

セリスティア「どうやらパンの湯気が物質変換を起こしてる……このままだと家も全部“焼きそばパン”になるわ!」

ミルミ「床がもちもちしてきた〜!!」


 


ラドリウス「……どうやら、古文書に記されていた“逆ソース”の出番のようだな」

カグラ「は?なにそのファンタジーアイテム」

セリスティア「“逆ソース”とは、伝説の調味料。“焼きそばパンの湯気を逆流させる唯一の存在”よ……!」


 


──その名も、《グリーンペパーミントソース》。


だが、材料は激レア。


 


・ポメパンの涙(1滴)

・宇宙の端でしか取れない緑のミント草

・なぜか冷蔵庫にある消費期限不明のヨーグルト

・あと謎の愛情


 


カグラ「ラストなんだよ!愛情って!」

ミルミ「カグラくんの“焼きそばパン愛”があれば……きっと……!」

カグラ「自分の推しに殺されかけてるんだぞ、俺は!!」


 


──とにかく材料を揃えるため、即席調合が始まる。


セリスティア「ポメパン、泣いて!!」

ポメパン「ポ……メェッ!(即泣き)」

カグラ「ヨーグルト発掘完了!」

ミルミ「愛情注入完了!(※ハグ)」

カグラ「くっそ照れるわ!!」


 


──そして、完成。


逆ソース《グリーンペパーミントソース》。

色が完全に信号無視。


 


セリスティア「これを“焼きそばパンの湯気核”に塗布すれば……パンの暴走が止まる!!」


カグラ「よし、やるか……! パンのために、パンを止める!!」



世界は、すでに“ふわふわ”していた。

空も、地も、パンの湯気に包まれ、

目に映るものすべてが“焼きそばパン風”に変質していた。


 


カグラ「うおぉぉぉい!! さっきから鳥が“焼きそばパンの羽ばたき”してんぞ!!」

セリスティア「見て、カグラ……あれが“湯気の中心核”……!」


 


見上げる先に浮かんでいたのは――


空にぽっかり開いた巨大な焼きそばパン。


“湯気の渦”がうねりながら、周囲の現実をじわじわと“焼き直して”いた。


 


ミルミ「早くしてー! うちの冷蔵庫の中、全部“パン”になっちゃったよー!!」

カグラ「一人暮らしの夢がぁ……!」


 


セリスティア「行くよカグラ、“逆ソース”を核の“切れ目”に……ッ!」


 


──カグラ、ダイブ!


彼はパンの渦の中へと飛び込む。


渦中では、過去に食べたパンの記憶がフラッシュバックする謎演出。


 


「……あのとき食べた、焼きそばパン。

 部室で食べた。放課後だった。誰もいなかったけど、あの味は、覚えてる」


「……そうだ、俺は……ただ、焼きそばパンが……」


 


──カグラ「好きなんだよぉぉぉぉ!!」


 


叫びと共に、“逆ソース”が核にぶちまけられる!!


 


ズギャアアァァァン!!!!!!


 


世界に広がる衝撃波――

パンの湯気が逆流し、空が、地が、少しずつ元に戻っていく。


 


ポメパン「ポメ……(リセット完了)」

ラドリウス「カレー味が……戻っている……!!」

ミルミ「プリンも元通りだよ〜〜!!」


 


セリスティア「……やったわ。これで、世界の食卓は守られたのね」

カグラ「……パンの湯気って、ほんとヤバいな……」


 


──そして、すべてが終わったあと。


机の上には、たった1本の“焼きそばパン”があった。


ふわりと湯気が立ち上る。


 


カグラ「……いただきます」

(パクッ)


 


──それは、世界のバグを止めた、ただの美味いパンだった。


──翌日。


 


セレス亭では、いつも通りパンが焼けていた。

湯気はただの湯気。

香りも、ただのソースの匂い。


 


セリスティア「……ねぇカグラ、今日のパンの焼き加減はどう?」

カグラ「完璧だ。世界を救った味がする」

ミルミ「焼きそばパンって、最強のヒーローなんじゃない!?」


 


ポメパンは、通常モードに戻って「ポメポメ」とか言いながら机をうろついている。


 


そこへ、王国からの配達便が届く。


中身は──


 


ラドリウスからの手紙と、“カレー味の焼きそばパン”。


 


カグラ「混ぜるな危険ッ!!」


 


──そう叫びつつも、なぜか一口だけ食べてしまう。


 


カグラ「……これ、アリだな」


セリスティア「次はチリ味とか試してみる?」

ミルミ「スイーツ系もいこうよ! イチゴクリーム入り焼きそばパンとか〜」

カグラ「完全に別の食べ物だろそれ!!」


 


──そして、そんな感じで今日もゆる〜く平和な日常は続く。


世界は守られた。

焼きそばパンも、美味しかった。


 


たぶんまたすぐ“何か”は起きるけど──

今日くらいは、ほんの少しだけ。


 


湯気に包まれて、パンの匂いと笑い声のする、この“日常”を楽しもう。


 


【完】




最後まで読んでくれてありがとう!

焼きそばパンで宇宙が終わりかけて、結局パンで世界を救いました。意味不明です。

でも、こんなくだらない日常が、たまにはあってもいいよね。

次回は何が起こるのか、いや、何も起きないかもしれないけど、

焼きたての物語をまた一緒に楽しもうぜ!

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