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【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

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56/300

任務先にいたのが最強の一般人だった件

スパイです。真面目にやってます。

でも──

そこに“焼きそばパン”が落ちてたら……話は別だ。


 


そんなノリで始まった今回の新シリーズ。

潜入任務、機密文書、冷凍パン帝国、

そして現場にいたのは最強の一般人(※カグラ)。


敵味方の境界線がパンの焼き加減で溶けていく、

超バカバカしいけど、どこか熱い“バグ任務”がはじまります。


今回はテスト的な第1話。

いけそうだったら、次もやります。パンだけに、ね!

諜報員クロム・フレーバーは、今回も静かに任務へと向かっていた。

舞台は帝国ヴィネガレル。世界有数のパン兵器開発国である。


 


「任務は、機密文書“マヨネーズ爆弾設計図”の奪取だ」


耳に仕込まれた小型端末から、上司の声が響く。

クロムは無言で頷くと、変装用のスプレーを顔にひと吹き。


──数分後には、彼はパン屋の配達員になっていた。


 


クロム(完璧な変装……さて、敵本部のキッチンから潜入を──)


……ぷぅうぅん。


鼻腔をくすぐる、香ばしい香り。

そう、焼きそばパンの、それはもう絶妙な焦げ加減の香り。


 


クロム「……これは……!」


スパイの勘より先に、パンの本能が勝った。


敵本部キッチン。誰もが戦闘服のまま、なぜかパン焼き機に群がっていた。


 


「焼きあがったぞー!!今日も最高の出来だー!」


「すごい……表面はカリカリなのに、なかはもっちり……」


 


クロム(……敵基地の空気が、あまりにも平和すぎる。パンってすげぇな)


そっと物陰からキッチンに侵入。

だが、そこには──


 


「──あ、このパン落としたのお前?」


 


そこにいたのは、ゆるく笑う青年。片手に焼きそばパン。

どう見ても戦闘態勢じゃない。だが、異様な“無敵感”がある。


 


クロム「誰だ、お前……」

カグラ「焼きそばパンの精霊みたいなもん」

クロム「すでに任務崩壊の予感がする」



敵幹部とパン論争


そこへ現れた敵幹部──帝国諜報部長ザール中将。


 


ザール「貴様、何者だッ!ここは国家機密区域だぞ!」


クロム(しまった……!)


 


カグラ「俺、パン拾いに来ただけ」

ザール「……帰れ」

カグラ「お、おう」


 


クロム(え、通った……?)


 


ザール「貴様、諜報員だな!?何を狙っている!」


クロム「マヨネーズ爆弾の設計図──もとい、厨房の焼成温度だ!!」

ザール「なにぃ!? お前、パン焼き理論を狙ってきたのかッ!?」


──パン論争勃発。


 


そこへふらりと現れる、紅茶片手の少女。


セリスティア「パンとパンの間にあるのは、バターではなく対話よ」


クロム「誰だお前は」


場面は混乱を極める。


冷凍パン帝国(フリーズ団)が空から襲撃。


 


フワリ「すべてのパンを0度に!これが冷静な正義!」


コゲール「カリカリもふわふわも認めん!パンは氷こそ至高!」


 


そこへ突撃するポメパン。


ポメパン「ぽめぽめ〜!(とける)」


 


クロム「君の犬、なにしてんの」

カグラ「ポメパンだ。パンだ」

クロム「だめだこの任務、もう帰りたい」


冷凍パン砲が炸裂する。


セリスティア「結界張るわ、でもパンの香りは通す」


クロム「それ意味あるのか!?」


 


敵も味方も、なぜかパンを焼きながら応戦。


カグラ「焼き上げろ!焼きそばパン・バグver0.01β発動!!」


──パンの匂いが、空間を溶かす。


フワリ「……あつい……でもおいしい……」


 


戦争は、焼きそばパンによって終結した。


基地外に脱出したクロムとカグラ。


クロム「結局、俺は何を……」


カグラ「パンを焼いた」

セリスティア「あなたの香り、悪くなかったわ」

ポメパン「ぽめぽめ〜!(勝利BGM)」


 


上司「……で、設計図は?」


クロム「パンの作り方、完璧にコピーしてきました」


 


──任務達成。国家は救われた。焼きそばパンで。


お読みいただき、ありがとうございます。


まさかのスパイものスタートでしたが──

気づけばパン論争が戦争を止め、

焼きそばパンが国家の命運を握っていました。


もはやパンこそがメイン兵器。

クロムさんのスパイ人生、たぶんもう戻れません。


セリスティアもポメパンも、さりげなく参戦。

敵のフリーズ団もぶっ飛んでました。


このシリーズ、書いててめちゃくちゃ楽しいので、

「また読みたい!」って思ってもらえたら嬉しいです!


ではまた、焼きたての物語で会いましょう。

ありがとうございました!


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