パンが冷凍ピザになった日
なんか宇宙がピザになりました。
いや、ほんとに。チーズとサラミでできた惑星、見たことあります?
今回ももちろん焼きそばパンは登場するけど、ピザ神と名乗る存在まで現れて、ついには宇宙の形について議論(?)が始まります。
世界の命運を握るのは、カグラのチートスキルと──加工してないパン?
全部バグってるけど、なんか元に戻ったっぽいのでヨシ!
朝。
いつものように、焼きそばパンを片手にベンチに寝転んでいた俺は、
唐突に、空から落ちてきた“謎の物体”に頭を直撃されて目を覚ました。
「……いてぇ。って、なんだこれ、ピザ?」
手にしたのは――ガチガチに凍った冷凍ピザ。
「しかもこれ、まだ調理前じゃねーか。なんでこんなもんが落ちてくんだよ……」
その瞬間、世界各地から悲鳴が上がる。
「ピザが! 空から冷凍ピザが降ってくるわ!」
「顔に直撃したぞー! モッツァレラが砕けたァァ!」
「見ろ、あれは…冷凍ピザ流星群だ!!」
──何が起きてるかは分からない。でも、ひとつだけ言えることがある。
「これ、俺のせいじゃないよな?」
その数分後。
セリスティア「カグラ様! これ、たぶんあなたのバグスキルが起こしてます!」
「ええええ!? 今回俺、寝てただけなんだけど!?」
「でも空間のログに“あなたの胃袋の演算が共鳴”って出てて……」
「焼きそばパンがピザに負けるかぁ!!!」(?)
というわけで、
パンとピザによる、全人類巻き込み型の“主食戦争”が幕を開けた。
ピザ流星群の被害は、すでに王都や魔王領にも及んでいた。
地面に突き刺さる冷凍ピザ。
頭上を飛び交うチーズまみれの物体。
世界中がパニックの渦に包まれる中、俺は気づいた。
「――なんか、焼きそばパンの匂いがしない」
それは異変のサインだった。
セリスティアが小走りで戻ってきて、事態の深刻さを報告する。
「世界の主食バランスが……崩れ始めています!」
「なにそれ怖っ!? 主食バランスって、そんな概念あったの!?」
「はい、“腹持ちの均衡”とも言われていて……焼きそばパン、カレー、チャーハン、おにぎりなど、様々な炭水化物系食品が絶妙なバランスで現実を構成してるんです」
「そんなの聞いたことねぇよ!? てかチャーハンって主食の重鎮なの!?」
と、そのとき。
\ブオオオオォン……!!/
空が裂け、**“ピザ神”**と呼ばれる巨大な存在が現れる。
「我こそは、冷凍保存を司る者。貴様らの“常温パン文化”など、もはや時代遅れよ……」
「き、来たな……主食界の冷徹派閥……!」
さらに事態は悪化する。
街のベーカリーが冷凍ピザ工場へと自動変換されはじめていた。
「焼きそばパンの神……いまこそ奇跡を起こしてくれぇぇえ!!」
セリスティアが祈る中、俺はつぶやく。
「……やるしかねぇか。あいつを、トースターごと叩き直してやる」
主食をかけた聖戦が、今、始まろうとしていた。
冷凍ピザの神が放ったチーズレーザーが、空を裂いた。
「チーズは伸びるが、貴様らの命運は伸びぬ!」
「それっぽいこと言えばいいと思ってるなこの神様!?」
俺は右手に、焼きそばパンを握りしめた。
セリスティアが震える声で尋ねる。
「……カグラ、そのパンは?」
「このパンはな……**神域製**だ」
「えっ、何その“神の手作り”みたいなノリ……!」
焼きそばパンが淡く光を帯び、空間が歪む。
次の瞬間、パンから“具材”が飛び出した。
・神のキャベツ(風属性)
・紅ショウガの精霊(炎属性)
・焼きそばの魂(光と闇の混合属性)
「なにこれRPG!? パン一個にどんだけ精霊詰めてんの!?」
俺はパンを空に掲げ、叫ぶ。
「主食の誇りを賭けて──! 焼きそばパン、リミッター解除!!」
\BOOOOOOOM!!!/
空間が揺れ、焼きそばパンが超巨大化。
ピザ神が驚愕する。
「バカな……パンが……惑星サイズ……!?」
「そうさ……パンは食うものじゃねぇ、拝むものだ……!」
焼きそばパン(神) vs 冷凍ピザ神──
この宇宙規模のパンバトルに、全人類の空腹がかかっていた──!
──舞台は宇宙、しかしそこはすでに「キッチン」だった。
床は鉄板、星々はスパイス。
月がフライパンで、太陽がオーブンになっていた。
「ここは……宇宙の調理場!?」
「パン戦争が始まったら、自然にこうなるって相場が決まってんだろ?」
「そんな相場ある!? てか何それ怖っ!」
冷凍ピザ神がスライス状に分裂しながら叫ぶ。
「我がトッピング軍を呼ぶぞ! 出でよ、ペパロニ三兄弟!」
「三枚いるだけじゃん! でもなんか強そう!?」
対する俺は、焼きそばパン(神)に語りかけた。
「お前もそろそろ本気を見せてやれ……。焼きそばパン、完全解凍モード──!」
\ポワァアァ……/
パンの表面が黄金に輝き、湯気が立ち上る。
「こ、これは……湯気による精神干渉!?」
「やばい、いい匂いが脳を攻撃してくる……!」
人類代表セリスティアは鼻をつまんだ。
「このままじゃ……地球が、朝食にされちゃう……!」
「ふっ、だったら俺が……宇宙の朝ごはんになってやるよ」
「いや意味わかんないからね!? もっとわかる例えにして!!」
焼きそばパン vs ピザ神。
壮絶なフライ返しの音が宇宙に響き渡り、調理の幕が上がる──。
──宇宙の中心、スパイス銀河の軌道上に現れた謎の存在。
「……来るぞ。パンでもピザでもない、第三の……!」
空間が裂け、バターの香りがあたりに充満する。
「な……なんだこの匂いは……!? まさか、奴が目覚めたのか……!」
\ ベィィィィィィク!!! /
そこに現れたのは──
全身クロワッサンでできた、究極の存在。
その名も《すべてを焼く者》。
「全人類に問う。トーストか? 焼きそばパンか? それとも……ピザトーストか?」
「質問のレベルが朝のテンション!」
ベイクド・ワンは語る。
「我は中庸を好まぬ。焼く者と焼かれる者、その境界を……焼き尽くす」
「つまり……どういうこと!?」
「簡単に言えば、全部焼く気だってことだよ!」
各勢力が慌てるなか、カグラがポツリ。
「……まぁ、焼きそばパンは焼かれてナンボだけどな」
「だから落ち着いてるのおかしいって!」
焼きそばパン(神)はひときわ熱く輝き──
周囲の空間が「パン化」していく。
星が、惑星が、言語が、物理法則が……
ぜんぶ、パンになる。
「宇宙が……もちもちしてきた……!?」
そのときだった。
セリスティアが勇気を振り絞り、叫ぶ!
「もういい! みんな……焼きたてじゃなくていいから!!」
全宇宙に、ほんのり焦げた香りが漂う。
──焼かれすぎた宇宙に、パンの叫びが響いた。
「やべえな、宇宙がピザになりかけてる…!」
空間に広がる無限のチーズ。
とろけるモッツァレラ、煮えたトマトソース、そして──
でっかいサラミが惑星サイズで浮かんでる。
「カグラ、これ以上は危険です。これ、宇宙じゃなくて釜です!」
セリスティアのツッコミが空間に反響する。
だがカグラは、焼きそばパン片手に一歩も引かない。
「ピザは確かにうまい。だが……」
「全宇宙ピザ化はやりすぎだろ!!」
そこに現れたのは、全身チーズまみれの“神”だった。
「我こそは《すべてを焼く者》」
「宇宙の形は、円形であらねばならぬ。ピザこそ、完全なる円だ」
「いや、お前がそう思ってるだけじゃん!? 焼きたて脳すぎる!」
カグラは叫ぶ。そしてパンを──
「投げたァ!?」
焼きそばパンが空を切り、ベイクド・ワンの額にクリーンヒット。
すると神は苦しみ出す。
「ぐ、ぐああああ……未加工パンが……この我を……ッ」
セリスティア「もしかして、焼いてないから効いてるの!?」
カグラ「焼いてない、だからこそ無属性なんだよ。俺のパンは――全属性無効だ!」
観測者「論理が、完全に破綻しています……が、通っている……!」
パンとピザが交差する宇宙の狭間で、
最後に残ったのは、焦げたチーズの香りと──
「朝は、やっぱり焼きそばパンだな」
その言葉だった。
──宇宙、再起動中──
ピザが悪いんじゃない、焼きすぎた宇宙が悪いんだ。
というわけで、今回もギャグ全開でお届けしました!
途中からパンとピザの神格争いみたいになったけど、焼きそばパンの勝利です。全属性無効、つよい(確信)。
次回は……もっとヤバいバグがくるかも?でもたぶんまたパンです。
読んでくれてありがとう!
また次回、ピザの記憶が消える前にお会いしましょう!




