表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/300

後編 セリスティア、テンプレ魔法学園で講師をする

魔法学園とパンが出会ったら──混乱は授業の一部になる!?

「──なんか、揺れてない?」


ヒュイがぽそっとつぶやいた直後、学園全体がグラリと揺れた。

塔の上階ではパンの匂いが爆発的に広がっていく。


 


「これは……魔力震!?」


セリスティアが叫ぶ。


「誰か、魔力の封印を強引に──」


 


その瞬間、床下からゴゴゴという異音とともに、石畳の一部がせり上がった。


現れたのは……パンの形をした巨大な魔導書。


表紙には古代文字で「グラタン・オブ・パンドラ」と刻まれている。


 


「私、なんか見たことある……夢の中で……」


ミルミがぽつりと呟いた瞬間、

魔導書から紫色のパンくずのような“魔素”が噴き出した。


 


「わあぁ!? 触っただけでパンが暴走してるんだけどぉ!?!?」


「うわっ、耳が! 耳がこんがり焼ける匂いしてる!!」


 


魔導書の力で、周囲のパンが次々に覚醒し始めた。


「くっ……これは、パン魔法の禁域……!」


セリスティアが詠唱を始めるも、

突如現れた巨大なパンゴーレム──その名も《バター・ブレッドン》が咆哮をあげた。


 


「目玉焼き乗ってるぅ!!」


 


背中にはソースの川。腕はソーセージ。

口からはバターの炎を噴きながら、校舎を破壊し始める。


 


カグラはそれを見て、黙って立ち上がった。


 


「パンに罪はない……だが、お前はパンを踏みにじった!」


 


焼きそばパンを片手に、カグラが謎の発光を始める。


「発動──《Y.S.B Overload(焼きそばブレイク・オーバーロード)》!!」


 


衝撃波と共に、ブレッドンの頭部が吹き飛んだ。


「……美味しそうだったけど、許せなかった」



学園に、静けさが戻る。


ヒュイが言った。


「……この学園って、なんだったんだろうね」


セリスティアは額を押さえて、疲れたように笑った。


「焼きそばパンを教えに来たわけじゃないんだけど……まぁ、結果オーライかしら」


 


ミルミが魔導書をそっと閉じた。

そのとき、ほんの一瞬──誰も気づかないような“微笑み”が本から漏れた気がした。


 


そして。


焼きそばパンが、空から一つ、ふわりと降ってきた。


「次は……どんな学びが、待ってるのかなぁ……」


学園の中庭。

瓦礫の山の中で、カグラが最後の一口の焼きそばパンをもぐもぐしていた。


 


「ふぅ……これが、教育ってやつか」


 


ヒュイが隣に座って、空を見上げる。


「ねえ……また来てくれる? 今度は、“パン以外”の授業でさ」


 


「うーん……パン以外……」


 


カグラは考えるフリをして、残ったマヨを指ですくう。


 


「じゃあ……次は、マヨネーズ学入門な」


 


「結局パンじゃん!!」


 


セリスティアが呆れ顔でやってきた。


「私の魔力講義はどこいったのよ……まったく」


 


だがその目は、ほんの少し笑っていた。


 


ミルミは魔導書グラタン・オブ・パンドラを抱え、こっそり言った。


「パンって、なんかね──記憶みたいな匂い、するんだよ」


 


そのとき、校舎の屋根からパン次郎が顔を出した。



「次回、パンと記憶と時間のねじれ編──はじまるよー! 番組改変期だよー!」(たぶん)


 


 


──こうして、テンプレ魔法学園は焼きそばパンの嵐の中に幕を下ろした。

だが、パンの伝説はまだ……終わらない。(たぶん)


 


(おしまい)


テンプレ魔法学園に焼きそばパンをぶち込んだ結果、校舎が吹っ飛びました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ