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飛行魔法具開発

まだ確認が取れていないが、花火を見る時に乗る魔法具を作製する準備をしている。昔は(ほうき)に乗っていたらしいから、魔法陣を探したが魔道具版魔法陣集には無くて、魔法全集に(ほうき)へ魔法を掛ける方法があった。持ち出し禁止の極秘集で無くて良かった。

グランドの端を使っているが、なぜかギャラリーが多い。

バイトに行ったランさんを除く、昨日の誕生会にいた面々と風紀員の二人。俺が気を注いだことがある全員だ。

いや風紀員の二人は、同じ場所にいるだけで別の世界にいる。風紀員が屋外で風紀を乱すなと言いたいが、跳ね返ってくる気がして止めた。

リンとタルトは二人で手をつないで、ニコニコして俺を見ている。


「この魔法陣では飛べません」

フォルテが(ほうき)に跨がり、この魔法を掛けて浮かんでみせる。


「浮かぶだけみたいです」


「飛行するのは魔法使いの力量頼りだな。乗った感じはどうだ?安定してるか?」


「はい、ブランコに近い感じですが、座り心地は悪いです」


「フォルテは降りてきて、スカートから履き替えてきてほしい」


「あら、うっかり。魔法を解除します。着替えてくる間はタイカちゃんに(あるじ)さんを御願いします」


「はーい」


「それでタイカ、普通に飛んでもらえないか?」


(あるじ)。うちが飛ぶ』


「エアちゃんは、魔法が無くても飛べるからね、タイカにお手本見せてもらえるかな」


『うん。タイカ、飛ぼう』


「エアちゃん待って。ダーリン行ってくる」


エアちゃんを追いかけてタイカが飛ぶ、体内に空中に浮かぶ魔法陣で足元に推進の魔法陣かな?

でも方向を変える魔法陣が分からないな。

魔導師魔法なのだろうけど

リン達が寄ってきた。


「タイカお姉ちゃんも飛べるのですね、格好いいです」


「うん、先輩は格好いい」


「二人はどうやって方向転換をしているか分かるか?」


「残念ですが分かりません」


「分からない、でも飛びたいです」


「リンの盾を貸してもらえるか?」


「盾で空を飛ぶ?」


「リンが持っているのは魔法がかかって無いよな」


「この盾には何の魔法も掛けていません。これは予備なので、好きに使って大丈夫です」


「私のも使って下さい」


「下地が木製で余計な魔法陣が無い方が良いからリンのを借りるよ。それにリンは俺の魔力チャンネルでも使えるからね」


「私も使えます」


「知っているよタルト」


「そうでした、筆記具を作って戴きました」


「思い出してくれて嬉しいよ」


二人が降りてきた。


「ねぇ、私を見てくれないの?」


「見ていたよ、どうやって方向転換しているのか分からなくて聞いていただけだよ」


「エアちゃんを追いかけてれば、向きは変えられるよ」


フォルテが戻ってきたのでフォルテにも聞いてみる。


「飛ぶときの感覚は足から何か出ている感じ、それとも引っ張られる感じなのか?」


「うーん、どちらも違います」


「車に乗った感じが近いかな」


「フォルテは向きを変えるときは、どうやっているの?」


「難しい質問です。一度飛んできてから考えます」


『フォルテ。うちも飛ぶ』


「はい。行きましょエアちゃん」


「だったら私も」


「タイカは待って、解説を御願い」


「えっ、難しいよー」


「分かる範囲で」


「分かった、分かりました。でも、分かればね」


『フォルテ、行く』


「はい、エアちゃん」


「何となく分かった、歩いて曲がる感じ、足をどう動かして曲がるとか意識しないでしょ」


「歩くときに足は意識しないの?」


「するの?」


「初めて歩く場所とかは?」


「へぇ、考えるのが普通なの?タルトちゃんやリンちゃんはどう?」


「私は階段のときは、足を置く場所を見ます」


「私もタルトちゃんと一緒だけど、足をどう動かすかまでは考えません」


「なるほどね、(ちな)みに俺は足の動かし方まで考える。タイカは魔法陣は見えてるか?」


「そうなの?魔法陣はフォルテちゃんの足元に出ているのは見える」


「なるほどね。ありがと」


「フォルテとエアちゃん。だいたい分かった。ありがとう」


『分かった。タイカも飛ぼう』


「エアちゃん分かった、飛んでくるね」


「今ので作れるのですか?」


「イメージは出来た。盾は弁済するから使っても良いかな?」


「出来た物を貰えたら嬉しいのですが?」


「最初から完璧には出来るとは限らないからね、それで良ければだ。それにリンが乗れたらだな」


「はい、それで良いです。盾をどうぞ」


「代わりに(ほうき)をやる」


「要りませんよ」

「私も要りません」


形から入ったのは間違いだった。


盾を前から引く魔法陣にすれば、盾の向きを上下左右に変えられるし、引く力を変えるとスピードが変化する。

でも盾は飛べるが人は落ちる。

魔法具の使用者が盾から落ちなくする魔法陣は、(ほうき)の魔法陣が使えるか?

ただ浮かぶだけでの魔法ではなかった。これはエレベーターの魔法陣だな。

タイカの足元の魔法陣はこちらに近い。リンが興味津々で俺を見ている。そうだ最初から上手くいく訳ないから、これにしよう。

ふたつの魔法陣を別に刻むか?併せるか?

別だとキャンバスが同じだから干渉しやすい。でも盾は大きいから干渉防止の魔法陣も組める。しかし魔石は二つ必要。

併せると魔法陣が複雑になり大きくなる。とにかく面倒。

よし分ける。


「リンおいで」


「はい、何をすれば良いですか?」


「盾に座るのと立つどちらがいい?」


「座ります」


「盾は地面にあるけど、どんな感じかやってみて」


「持ち手を上にして、ベンチに座るようにします」


(また)がらない?」 


「はい、足を広げるのは恥ずかしいですから」


「それで空を飛べるかな?」


「盾の取手を持って、右手には魔法具を持ちたいのでこんな感じです」


「リンありがとう。立っていいよ」


「はい」


手を引いて立たせてやる。

リンのお尻があった位置の下に箒の魔法陣を魔法具用に直して刻む。作動を確認するとボートに座る感じだ。それで高さの上下は魔法使いが行う、高さの変更は不要な気がするが安定はしている。

牽引の魔法陣は盾の取手より上に、干渉防止魔法陣と魔道具車の魔法陣を改良し組み合わせる。魔石をセットすると完成。


「エアちゃん、飛ぼう」

(あるじ)。飛ぼう』

「ダーリン、飛ぼう」

「みんな行きましょう」



エアちゃんや二人みたいに急旋回は出来ないけれど、みんなと飛べて楽しかった。でもスピードを落とせないときは怖かった。


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