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後輩達の盾

差し入れのハチミツレモン水を買い、エレベーターに乗ると、エアちゃんから念話がきた。

『主。疲れた。力貸して』

なんか楽しそうだから遊んでるのかな

『いいけど、何しているの?』

『遊んでる。ちょうだい』


念話が切れて遠慮なく魔力を取られた。こんなに取られるのは初めてだ。


屋上に上がって見ると、三人でエアちゃんをとり囲み、魔法盾で一つのボールを打って飛んでるエアちゃんを狙っている。エアちゃんが楽しそうでなければ虐待にしか見えない絵面だ。

魔法盾は魔法使いが咄嗟に身を守る魔法で1段位魔法になるが、あんな使いかたは初めて見た。


「差し入れ持ってきたよ」

「三人とも休憩しましょう」


タイカもエアちゃんを人扱いにしていて嬉しいな。

タイカにハチミツレモン水の瓶を俺の分ごと渡して、エアちゃん用の水筒から水を準備する。三人のお礼の言葉を聞き、さっきの魔法盾についてタイカに聞いてみる。


「王立学校ではあんな練習をするんだ?」


「前の学校でやっていたの。さすがにエアちゃんはいなかったけどね。午前中は攻撃の練習してたようだから、守る練習にいいかなと思ってね」


「タルト達は初めてなのか」


「はい。最初はボールを上手に飛ばせなくて、でもエアちゃんとタイカお姉ちゃんがお手本を見せながら、教えてくれたので出来るようになりました。とにかくエアちゃんは凄いんです。綺麗な彼女に可愛くて凄い使い魔さん。ずるいです」


「そうだ、そうだ」

リンは子供か


「ごめん。確かにエアちゃんは可愛いし、タイカもフォルテも美人で可愛い」


「罰が当たると思います。一人ください」


「待て、タルトはお姉さんが二人も出来たよな。これ以上は罰が当たる。そもそも物じゃない」


「そうでした。私も罰が当たるかも」


「私は問題ありません。幸せのお裾分けをください」


「リンはそれだけ美人に生まれたんだ。それ以上を求めると罰が下る、自分で掴みとれ」


「そんなにですか私?」


「二人に聞いてみろ」


「リンちゃんは美人ですよ」


「私も罰が当たると思いますよ。そのくらいリンちゃんは美人さんです」


「ありがとうございます。私は恵まれていたんですね。これから幸せは自分で掴みとるを座右の銘にします」


「間違いないよ、それ以上求めてはいけないくらい美人だ」


「はい。ありがとうございます」

リンは彼氏が出来たらいっぱい求めて良い美少女だ。でも与えるのは俺ではない。


「カサヲにこの()達にきっかけを与えて欲しいの」


「ん?どういうこと?」


「この()達をカサヲのオーラで包んでもらいたくて、コントロールは上手くなったけど魔法盾がもろいのよ」


確かに気を乗せないともろい


「でもタイカの方法は使えないぞ」


「さっき私にやった感じで、でもキスはダメよ」


「二人は嫌だろ。オーラを可視化すれば俺の気を感じられるだろうけど、自分の気を感じるのは別だから、きっかけにも難しいと思う」


「うーん、二人はどうかな。ダメ元でやってみない?」


「あたしはダメでもお願いします」


「私もお願いします」


「そんなに簡単かな?やってみるか。リンからで良いかな?」


「私から、はい、お願いします」


「それじゃ失礼するよ」


「はい」


軽く肩に手を置きオーラで包む。

リンは胸の前で手を組んでいたので密着することもない。

だからリンは問題ないけど、タルトはどうしようか、タルトは女の子なんだ。リンは問題ないけど。少し気をリンに注いでみるか。リンが崩れそう。気に酔ったか。


「リン。大丈夫か?」


気を送るのをやめてリンを支えてやる。


「はい、座りたいです」


「寄りかかった方が良さそうだな。お姫さま抱っこ権を使うぞ」


「はい、お願いします」


うるうる目のリンも女の子なんだな。でもタイカとフォルテで鍛えられてるから平気。だけどタルトはどうしよう。


「リンちゃん、大丈夫?」


「はい、ありがとうございます。大丈夫です、タイカ先輩」


「いいでしょ、私のダーリン」


ダーリン?タイカに任せるか。


「はい、素敵です」


「でも私のダーリンなの、カサヲ。キスして」

「おいで」


キスをしてタイカに反応した男の子をタイカが一段位魔法を使って向きを直してくれる。だから魔法具を持っていたのか凄いなタイカ。


「タルトもいいかな」


「はい、お願いします」


「タルトちゃん、変な物が当たっても気にしないでね」


「おい、意識するぞ」


「はい、大丈夫です」


「タルト。今なら大丈夫だからいくよ」


「カサヲさんのなら当たっても大丈夫ですよ」


タルトが抱きしめてくるが、ブラが固くて大丈夫だと思ったけど、タルトは当たり屋かよ、当たってくるな。

気を送れば酔い潰れるかな?タルトをオーラで抱きしめるように包んで気を送ると、タルトの抱きしめてくる力が強くなる。おー耐えるな、と思ったら艶のある声と色のある息づかいが聞こえるから、男の子が元気になってしまう。もう開き直り気を送る。さっきのリンみたいに力が抜けてきたので気を送るのをやめる。


「タルトもお姫さま抱っこ権を使うぞ」


「はい、お願いします」


静かに降ろすが首に回した手を外してくれない。


「おーい、タルト。手を離してくれ」


「このままで、駄目ですか?」

本当に可愛いなキスくらい良いよな


「駄目ですよ、タルトちゃん」

駄目なんだ


「はーい。お姉ちゃん」


「タルトに俺の気が残っているけど、気分が悪くなってないか?」


「気分は悪くなってません。ふわふわします。気持ち良いです」


「少し酔ったかな?少し休め。リンは大丈夫か?」


「はい、もう大丈夫です。でもタルトちゃんの方が長かったです」


「タルトとの気の質が合ったから、タルトが酔いづらかっただけ、変な意図は無いよ」


「ね、カサヲ。私にもお願い、キスをつけてね」

タルトに出来なかった分も含め、たっぷりキスをする。


「お姉ちゃん。ぎゅっとして」


「タルトちゃん。おいでー」


「はーい」


タルトから俺の気も少し抜けたな、ああタイカも気を送れるのか。


「リン。魔法盾の練習でもするか」


「はい、やります」


『主。うちもやる』


「あっ?意外と難しいな」


『主。しっかり』


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