後輩の渾名
「この人はなんて強いのと思った。あれだけの攻撃を受けても怖いとも思わなかった。守られている心地よさすら感じていたの。強い王子様に守られてるお姫さま。そんな自分に酔っていた。でも十数時間も攻撃を受けてようやく、私はこの人の足を引っ張る存在や弱点にはなりたくない、守られてるだけのお姫さまにはなりたくないと思った。この人を少しでも助けたい、この人に何か遭ったら守りたいと思うと気が使えるようになったの。おしまい」
「素敵ですタイカちゃん」
「守られてるだけのお姫さまではいられない。何か遭ったら守りたい。格好いいですタイカ先輩」
「タイカさんは強いと思います。憧れます。しびれました」
昼食後に二人の後輩に頼まれて、タイカ主観での気を覚えた時の話だ。
俺もタイカも嘘は言ってないだろ。
キスで覚えたを抜いてるけど
「気が簡単に覚えられないことは分かったろ、俺が覚えるまで何千何万剣を振ったか、それに近しい濃密な試練を得てタイカは覚えたんだ」
「「はい」」
「タイカさんから名前の一文字を頂けませんか?」
うるうる目のボーは感動し過ぎだな。
「嬉しいわ。良ければ使って」
「フォルテさんもよろしいですか?」
「私のも使って頂けるの?嬉しい」
物欲しげに見てたらそうなる
「そんなに入れるのか?」
「ボーちゃん、まだ爵位もないよ」
「でも同姓同名は調べなくて分かります」
「凄い家名だけど歴史が無いからな」
「はい二十人も居ません」
「まあ、あだ名だと思えば毎年替わるやつもいたな」
「だったら、どんどん出しましょ」
「例えばタイテとか?」
「何ですか、カサヲム先輩」
「前に意味のある名前が良いと聞いたぞ」
「ならタルトはいかがですか?私とタイカちゃんの一文字づつが入ります」
「またキラキラ」
旧字に宛字が出来ない
「タルトはみんなに愛されてるお菓子です。可愛らしいこの子にピッタリです」
「はい、ありがとうございます。フォルテお姉ちゃん」
「えっと、お姉ちゃんと呼んでくれるの」
「はい、私お姉ちゃんが欲しかったので、呼んでも良かですか?」
「ちょっと待って、私も呼んで欲しいな、タルトちゃん」
「はい、タイカお姉ちゃん」
「ねぇ、タルトちゃん。抱きしめてもいいかな?」
「はい、タイカお姉ちゃん」
「可愛いぃ」
「私もいいかな?」
「ぎゅっとしてフォルテお姉ちゃん」
「んー可愛いー」
「なあリン何が起きた?」
「私の知らないボーちゃん」




