一人になりたい
俺は一人で旅に出た。
大袈裟か、逃げてきたのは間違いない。
我が保てるか不安になり一人になりたかったんだ。
念話機も魔眼念写機も完成はした。
タイカが限定型魔法具ならと言ってから、イメージを共有し材料を揃えエアちゃんを撫で撫でしながら話していた。夕食後にはイメージの共有がしやすいように、三人で寝そべって頭を寄せY字形になりたくなり、屋上で横になったら、すぐに念話での会話も不要になりイメージのやりとりになっていた。
思考が加速し誰かが魔法で材料を三人の中央に置いて、三人で魔法をかけると念話魔法具が出来た。
続けて同じように魔法を使って魔眼念写機も完成させ、俺はそこでスイッチが落ちた。
鳥たちの喧騒を聞こえてきて、目覚めるとその出来上がりを見て苦笑する。念話魔法具は一つだけの作製で、単体では機能しない。これはまだ良い。
念写機は市販のカメラをセットするはずが、小さくて俺のカメラは入らない。
『私のだったら入ります』
二人とも丸くなっていて見えて無いよね?
「おはよう。フォルテ。今、俺の視覚を使ったの?」
フォルテが身体を起こした
「ご挨拶がまだでした。おはようございます。主さま」
ここでフォルテのやっちゃたという思考が入ってきた。
「二人とも早いね。カサヲ、フォルちゃん。おはようございます。ああ、なんかやっちゃたね」
「あのう。さすがに早くてもう少し寝たいです。お部屋に戻りませんか?」
「そうしましょ」
「うん。ああ、二度寝しますか」
そして、いつの間に部屋に戻ったのか、いつ寝たのか、分からずにエアちゃんに起こされた。
起きてからは昨日のことを整理するが纏まらない。屋上で横になったら魔法具が出来てた。くらいか?
まだ、朝食を食べてないと思ったのが9時過ぎ、肩に乗って毛繕いをするエアちゃんに声をかけ、シャワーを浴びて出たのが11時過ぎ、ここで自分が時間に置いていかれているのを気付いた。
『タイカ?今、平気かな?』
『うん。シャワーを出たところ』
『フォルテ。今、大丈夫?』
『はい。シャワーを浴びたところです』
『三十分後位にご飯はどうかな?』
『はい。分かりました』
『あたしもいいよ』
さて、困ったな。フォルテは、私もシャワーを浴びたと言いそうになっていた。それを俺が気付いたことを二人も気付いた。
それが怖くなった。少し二人と離れたい。
言い訳が欲しいな?
机の上の新聞を見つけこれにしようと決めた、新月前には戻れないが




