魔法具作製
1段位魔法は身体一つで出来ることを再現する。
例えば手で木を運ぶ時の代わりに使用する。
2段位魔法は手工具等を使用して出来ることを再現する。
ノコギリのように木を切ったり、彫刻刀のように削ったり、ヤスリを使用するように磨いたりして、タイカは力作を先日のイメージ図通りに再現して、俺は道場の帰りにその完成報告を受けている。
『タイカ。却下』
『交際はオープンにすると約束したよね』
『恥ずかし過ぎます。許してください』
『いつも一緒に居られる気がするの』
『タイカさんは恥ずかしくないのかな?』
『何が恥ずかしいの?彼氏の分身だよ』
『恥ずかしがってくれる女の子の方が好みかな』
『本当? 作り直すともっと好きになってくれる?』
『もっと、もっと好きになるよ』
不安に思った俺も合流して、一見してなにとは分からない物を作製した。
「ぶう」
「なんでむくれてるの。初めて二人で作ったのに」
「本当だね。初めて二人で作ったものだぁ。大切にしないとね」
「この後はどうする?ちゃんとチューニングした方が良いと思うけど」
「なんか最近ね成長期が来たみたい。夏休み明けに魔力測定するから、その時に作るかな」
「じゃあ、今作ったのは取っておいて、同じ物を俺が作るから」
すぐに同じ物を作製し、魔石をセットするところを取り付けて渡した。
「うん。いいかも。ありがとう」
「それで中の魔道はどうする?」
「お願いして良いかな?」
「じゃあ、今までの見せて」
今まで使っていたタイカの魔法具から魔石を外して調べ、タイカから今までと比較してどうしたいかカウンセリングを行った。
「右手を俺の手のひらに合わせて」
「うん」
「じゃあ魔力をゆっくり細く送ってくれる」
「いくよ」
何回か魔力の出し方を変えてレシピを作った。
「あとは瞬間最大魔力はさっき聞いたやつでと、ちょっとまとめるから待ってて」
レシピの清書をする
「うん。最大魔力は良いの?」
「俺を壊す気かな」
「カサヲを壊さないよ」
「俺は繊細なの。もう一度手を出して、じゃあ普通の声で話すイメージで魔力を送って。そう。そこから腹筋に力を入れて」
木の中に魔法文字を刻んでいく。
俺の魔力で下書きし、タイカの魔力を重ねた。
最後に全ての文字にタイカの魔力メインで魔力を通しムラがないことを確認する。
「よし。完成。手を離していいよ」
自分の魔法具を取り出し、作った魔法具に固定と保護の魔法をかけ魔石をセットして渡した。
「うん。ありがとうございます」
「はい。どういたしまして」
「試してみるね」
新しいオモチャをもらった子供は、はしゃぎ過ぎている。
タイカの可愛い詠唱とダンスで呼び出されている音と光のパーティー演出魔法を見て、俺はスゲーとしか声が出なかった。




