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念話

新月が明け帰って来たら、タイカは俺をフォルテに貸出しエアちゃんを連れていった。洗濯もやってあげるからとご機嫌な御様子で。

早速、フォルテに3日間自重した分のすっきりさっぱりをお願いして、午後からはイチャイチャをしていると念話が届く。


『カサヲ、フォルちゃん。聞こえますか?』


「タイカなのか?」

何の契約もしていないのに念話?


「はい。聞こえてますよ」

おーフォルテは落ち着いているな。


『今、お邪魔して大丈夫?あのう、このままで』


俺とフォルテが目をあわせ頷く


「大丈夫ですよ」


『わたしもエアちゃんと、もっと仲良く成りたくて、今夜、エアちゃんを泊めたいの。駄目かな』


「それはエアさえ良ければいいけど、これ念話だよね?」


『ふふ、エアちゃんと仲良くしたくて頑張ったよ。ね、エアちゃん』


『タイカと仲良し』


「待って。今のエアちゃんの声をフォルテは聞こえたの?」


「はい。聞こえましたよ、エアちゃん聞こえますよね」


『うん。フォルテ』


「なんで?元々フォルテは念話が出来たの?」


「あら。不思議です。念話はこんな感じなんですね」


「今から実験したい。皆に手伝って欲しい」


『エアちゃんが寝る準備までなら、それと明日もエアちゃんといたいな』


「く、エアちゃんは寂しいでしょう?」


『タイカと遊ぶ』


「一度、切るよ」


フォルテの太ももに顔を埋めた。そのまま、深呼吸をしたあとに声を出さず念話をする。

頭を撫でてくれるフォルテから力をもらい。


『タイカ。聞こえるか』


『聞こえるけど。大丈夫?』


『まあまあ大丈夫。それでエアちゃんは聞こえてるよね?』


『なあに。聞こえるよ』


『フォルテは聞こえるか?』


一拍ほど待ってから体を起こして、


『駄目そうね』


「フォルテは今の聞こえた?」


「何か話していたのですか?」


『フォルテが話してたの二人とも聞こえた?』


結局、フォルテ発ではタイカとだけで、それもタイカが念話を待ち構えて無いと無理。

フォルテが仲間外れは嫌と言いだし、夕食の会話は念話になった。


『フォルちゃん。そういえばランちゃんは?』


『魔法具を作っていると思います』


『あたしも作るかな、こんなの』

タイカはそう言って、リアルな男の子のイメージ図を脳裏いっぱいに飛ばして来た。


『食事中に止せ。それに俺のはこんなにでかくないぞ』


『いいでしょ。それで、あたしの中ではこんな感じ』

手が添えられた


『私も欲しい』

手が増えた


『フォルちゃん? なんで、人のイメージに割り込めるの?』

図が消える


『出来ましたよ。普通は出来ないのですか?』


『フォルちゃん。不思議ちゃんだね』


少し食事に集中する。


『タイカ、フォルテ。今、二人だけで会話していたの?』


『繋がり感じなかったの?』


『タイカと繋がる感じはしていた』

フォルテとはタイカ経由しか、あれ?


『フォルテからか』


『正解。今度はフォルちゃんから話すね』


フォルテが首を横に振った。


『たぶん明日には出来るようになる。それはねカサヲがオーラを出したままフォルちゃんとキスをしてみて』


「オーラは魔法じゃないぞ」

つい声が出た。


『気が合えば出来ると思うよ』


翌日、タイカの予言通りに俺とフォルテはキスをしている間だけ念話が出来るようになった。


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