キャパオーバーのライブハウスA
彼女に二股されてた。
俺のプレゼントを換金して本命彼氏にプレゼントされてた。そして彼らは俺を嘲笑っていた。
そんな最低でくだらない恋が終わったら俺は‥…。
作者の妄想全開の作品です!
今回は勢いだけです!!
いよいよライブ当日。
マスターは「準備してきたらしいが大丈夫か?俺の若いころはSNSなんかなかったから、俺には理解に苦しむ作戦だ」怪訝な顔で言った。
「マスータ大丈夫ですよ。今の時代、SNSの力はすごいんですから」俊介は自信ありげに言った。
ライブハウスの入場が始まった。
瑠璃とスヨンは心配そうに会場を覗いた。
みるみる埋まっていくライブハウス。すでに熱気が渦巻いている。
「僕の作戦勝ちですね!」リアムは得意げに瑠璃とスヨンに言った。
瑠璃は「わたしミニスカはいたんだからね!効果がなかったら逆に落ち込むよ」
俊介は顔を引き締めて「ここが勝負だ。瑠璃とスヨンの演奏で配信はバズッたけど、まだルックス目当てのファンはいるぞ。それに実際に歌うのは俺だ。実力がなければ一瞬で離れる。気合を入れなおそう!」
メンバーは深く頷いた。
俊介を中心にして円陣を組んだ。
「リフレインスピカ!ここからが始まりだ!日本一絶対にとるぞ!!」
「おお!」
会場の照明が落ちた。
【夏色オーバードライブ】の瑠璃のギターが走り出す。
スヨンのドラムが鳴った。それに合わせてリアムの低い一定のリズムが刻まれる。
俊介のハイトーンボイスが響いた。
照明が点いた。
歓声が上がった。
瑠璃とスヨンに視線が集まる。スヨンは笑顔でドラムを叩いている。瑠璃は激しく髪を乱している。
すぐに俊介に視線が移動する。
俊介は得意のハイトーンボイスで伸び伸びと歌っている。
観客が揺れ出した。ライブハウスはまるで生き物のように動き始めた。
会場のいちばん後ろで腕組みをしていたマスターがサングラスを外した。
「俊介のやつ・・・やりやがったな」驚きとともに嬉しそうな笑顔で呟いた。
【夏色オーバードライブ】が終わると俊介はメンバー紹介にうつった。
「ギター瑠璃!!」ギュイーンとピックを弦に滑らせた。大歓声が上がる。
「ドラムスヨン!!」ダダダダんとドラムを強く叩いた。大歓声が上がる。
「ベースリアム!!」ダウンピッキングで一定のリズムを刻み続けている。おお!と歓声が上がった。
「そしてボーカル!俊介!!」シャウトした。一段と大きな歓声が上がった。
俊介は観客に語り掛けた。
「YouTube配信で知って来た人、手を挙げて」
ほとんどの観客が手を挙げた。
スヨンが「美少女二人組が見たかったんでしょ!」
大きな声をあげた。
会場は笑いに包まれてる。
瑠璃はリアムを指差して「ポロシャツを着こなして真面目そうな人がわたしにミニスカ履けっていったんだよ!」
「みんなまんまと作戦に落ちて見に来てくれました」
また会場が笑いに包まれる。
俊介は「これが俺たち【リフレインスピカ】よろしく!気軽に絡んでくれよな!」
【リフレインスピカ】は100人を超える観客に受け入れられた。
5曲の予定がアンコールがあり7曲披露した。
大成功のうちにライブが終わり汗をふき飲み物を飲んでいるメンバーのもとへマスターがやって来た。
笑顔で「よくやった!こんなことになるとは予想してなかったぜ。お前たちの勝ちだ」
さらにマスターは「お前らの観客に距離が近いスタンスいいかもしれねぇな。お客を楽しませてなんぼだ」
全員笑顔で頷いた。
ライブが終わりスヨンは見に来ていた友達と一緒に帰った。リアムは車で迎えに来た父親と帰った。
二人きりになった俊介と瑠璃。
「俊介、一緒にかえろ」
「ああ、ライブの話もしたかったしちょうどいい」
下北の通りを駅に向かって歩く。
すると見覚えのあるカップル腕を組んで歩いてきた。
麗華と彰吾だ。
俊介に気が付いた彰吾
「なんだこの前のヤンキーねーちゃんじゃねぇか。ギターなんて背負ってバンドなんかやってんのか?
」翔吾は半笑いで瑠璃を見下ろした。
瑠璃は目を背けて「別にあんたには関係ないでしょ?」
翔吾は続けて「売れないバンドって惨めだよな」瑠璃たちを嘲笑う。
瑠璃は俊介の手を引いて
「いこ、俊介。バカに構ってる暇ないよ?」
「そうだな。いこう。」
俊介たちが立ち去ろうとすると玲華が口を開いた。
「俊介…バンドやってたんだ?知らなかった。なんていう名前なの?」
「【リフレインスピカ】」それだけ言うと瑠璃と歩いて街並みに消えた。
翔吾は「【リフレインスピカ】?だっせー名前」
とまた侮辱した。
玲華は自分の部屋に帰った。
【リフレインスピカ】気になる。
YouTubeで検索すると瑠璃とスヨンの配信そして俊介の歌う姿がアップされている。
コメントやいいねが大量についている。
フォロワーも7万人。
さらに玲華には見せなかった楽しそうな笑顔。
玲華の知らなかった世界を見た。
なぜだかおいてけぼりな気分が込み上げてきた。
玲華はスマホで「YouTube見たよ。すごいね」
とだけLINEをした。
ピコン。俊介のスマホが鳴った。
「誰だ?瑠璃かな」
画面を見た。麗華だった。
「なんでいまさら・・・」
『YouTube見たよ。すごいね』
LINEの既読が付くと麗華からさらにメッセージが来た。
『なんで・・・まだわたしの連絡先の残してるの?』
麗華は俊介が気になっていた。
俊介は少し考えて
『消す理由もなかったから。どうでもいいから消す理由もなかった。どうでもいいから放置してた』
それのメッセージに対する返信はなかった。
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