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19/21

心が折れた瑠璃。

彼女に二股されてた。

俺のプレゼントを換金して本命彼氏にプレゼントされてた。そして彼らは俺を嘲笑っていた。

そんな最低でくだらない恋が終わったら俺は‥…。


作者の妄想全開の作品です!

今回は勢いだけです!!



瑠璃は写真集も大ヒットし、【リフレインスピカ】といえば『瑠璃』。

世間は『瑠璃』のバンドという認識になってきていた。

それが瑠璃を追い詰めていくことになる。


マネージャーの佐々木がやって来た。

『瑠璃、ちょっといいか?』

佐々木に連れられてスタジオから出て行った。


俊介はその後ろ姿を見て「瑠璃、大丈夫かな。写真集だって相当、大変だったはず。また、佐々木さんに呼び出されている。今度はなんだ?」


リアムは「瑠璃さん、ちょっとオーバーワークじゃないでしょうか?気のせいか少しやつれて見えます」

眉間に皺を寄せている。


スヨンは「たしかにな。最近、なんかムリして笑ってる気がすんだよな…」スッティクを回した。


瑠璃が戻ってきた。

「わたしギターの共演の依頼が来てね、受けることにしたの」

俊介は「それで誰と共演なんだ?」

「【スピードオブユース】のTake さん」


【スピードオブユース】!?

3人は声をあげた。


しかも、Take さん!?


【スピードオブユース】とは。

スターミージックジャパンの

【PUN to TOMORROW】と双璧をなす、日本を代表するロックバンドである。

疾走感のある荒々しいギターロックを得意としている。歌詞は全て英語でロックの聖地イギリスでも高評価を得ている。

【スピードオブユース】の代名詞、ギターのTake 。

超絶技巧派として日本の音楽界では知らない人はいない。同じプロからも尊敬を集めている。


俊介は「おいおい…ついにTake さんからもオファーか?」驚いている。

「なんかね、Take さんが同じレーベルに面白そうな女の子がいるから1曲ぐらいゲストでライブでなよって…」

俊介は続けて「大丈夫か?【スピードオブユース】のファンは俺たちとちょっと違うぜ?めちゃくちゃ音楽に詳しい人たちばかりだ。玄人好みだからな。それに、あのTake さんだぜ?」


「う…うん。だけどわたし【リフレインスピカ】がもっと人気がでるならなんでもやるって言ったでしょ?だから写真集も出したんだし」


俊介は瑠璃を真っ直ぐ見据えて

「瑠璃、本当に大丈夫なんだな?」

「うん。大丈夫!絶対に成功させるから!」


それから瑠璃はスタジオに居残りをしてTake と共演する曲を練習するようになった。


2ヶ月後。

【スピードオブユース】のライブ。

場所は南原海浜公園野外ライブ。

5万人キャパ。一瞬でチケットは完売。


ライブ当日、俊介は瑠璃に「俺たちも見てるから大丈夫だ。ちゃんと練習してきたのは分かってる。音も悪くなかった。思いっきりやってこい!」


瑠璃は大きく頷いて「うん。頑張る。きっと、うまくいく…」そう言うと楽屋に消えていった。


スヨンは「あいつ、妙に固くなかったか?気負いすぎてるっていうか」

リアムも「はい。いつもボクにキックをしてくる人とは思えないですね…」


【スピードオブユース】のライブが始まった。

すぐにモッシュが起こる。屈強な警備員がモッシュを制御する。怒号にも似た歓声が沸き上がる。

Take のギターは鋭い刃物のように空気を切り裂く。

厚みのある重厚なサウンド。

あのイギリスでも認められるバンド。


俊介たちは圧倒され、だれも言葉を発しなかった。


ライブの盛り上がりが絶頂に達したとき、【スピードオブユース】のボーカルが瑠璃を紹介した。


観客は歓声を上げた。

ギターのtakeが

「人気急上昇中の【リフレインスピカ】のギター、瑠璃だ!」叫んだ。

さらに歓声がわき上がる。


瑠璃は手を振りながら歩いてきた。

しかし、明らかに瑠璃の顔は引きつっている。

5万人の人の波。

【リフレインスピカ】とは明らかに毛色が違う観客。

直ぐさまtakeの荒々しいギターが始まる。

瑠璃は震える手で必死にtake に付いていく。

しかし、だんだんミスが増えてきた。

リズムに付いていけない、コードを押さえきれず雑音が混ざる。


終わった…。

なにもできなかった。

takeはもちろん褒めて瑠璃にサムズアップをした。

会場も怒号が飛び交うことはなかった。


すべてはtake がいたから。

take だからこそ、その場を収められた。


俯き、目には涙を浮かべた瑠璃が楽屋に戻ってきた。

俊介たちは何て声をかけていいのかわからなかった。

あのスヨンでさえ押し黙っている。


たまらず俊介は「おつかれ!大変だったよな!あの雰囲気の中で最後まで弾けたのはスゲーよ」努めて明るく言った。


瑠璃はゆっくり口を開くと

「ごめん…」の一言だけ言うと大粒の涙がこぼれた。

溢れ出て止まらない涙をパーカーの袖で拭く、グレーのパーカーの色が黒くくすんでいった。


体調が悪いとのことで、翌日から瑠璃はスタジオに来ていない。

マネージャーの佐々木が来た。

「瑠璃、かなり疲れているみたいだ。瑠璃は【リフレインスピカ】にとってなくてはならない存在だ。活動、少し休止してもいいか?折れる前に音楽から距離をとらせたい」


俊介は「もちろんです。あれじゃ音楽どころじゃないです。またギターを担げるようになるまでいくらでも活動休止します」

スヨンも「わたしもその方がいいと思う。【リフレインスピカ】自体、走りすぎたと思う」

リアムは静かに頷いている。


【リフレインスピカ】活動休止。

スターミージックジャパンの公式SNSで告知された。


瑠璃の帰りを待つ仲間 3名

心が折れた女の子 1名


【リフレインスピカ】緊急停止。

心が折れた女の子が乗車するまで運転は再開しません。

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