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【29】 遺品整理と明かされる真相
客女「年の離れた父親を亡くしてからは、天涯孤独だったみたい」
金塚「それで、あなた様が、」
客女「ええ、まぁ」
金塚「それはお疲れ様でした」
金塚が女性に向かって深々と頭を下げた。
金塚「遺品を整理するのも大変ですからね」
客女「ええ、参りましたわ」
金塚「ついでに、聞いて申し訳ありませんが、六郎さんがしばらくの間国民年金を滞納していたのはご存知でしたか?」
金塚は六さんが完納した理由(謎)を紐解きたく、
あえて聞いてみた。
客女「えっ、あたしが払いましたが、」
金塚「えっ!」
金塚(六さんが払ったんじゃないんだ?)
後ろで、
美南「えっ! どういうこと?」
千歳「……?」
客女「まだ、未納になってます?」
金塚「いえ、つい最近と言いますか、亡くなる寸前に、納められています」
客女「ああ、良かった。もう、あなたびっくりさせるんだから」
金塚「でも、変ですよねぇ」
客女「なにが?」
金塚「普通、亡くなる寸前に国民年金を納めるでしょうか? もらえないとわかっているのに?」
客女「本人が言うにはね、あたしはその人が誰だか知らないけれども、誰かに『払う必要はない』って言われたんだって」
金塚「はい、」




