【26】 完納された滞納分と突然の悲報
ある日の美浦市役所国民年金課。
美南「あれっ、全部納付してある!」
金塚「そんなバカな! 間違いじゃないのか」
穴吹六郎の滞納分がすべて納められていた。
そこに井手課長が来て、
課長「せっかく納付してくれているのに、年金担当職員がなんてことを言うんだね」
井手が笑いながら言った。
金塚「だって、本人は『払うの、辞めた』と日本年金機構に言ったようですし、私が『お金は、生きるために使ってください!』って申し上げましたから」
課長「そうか」
千歳「ねえ、ねえ、ねえ、大変よ!!!」
課長「どうしたんだね、そんなに慌てて」
千歳「あの予想屋さん、亡くなっている!」
千歳が(オンラインの)端末機を見ながら言った。
金塚「ウソでしょう!!!」
美南「だって、3人で見に行った時、あんなに元気だったじゃない」
課長「ほーっ、3人でボートレース場に行ったんだ?」
金塚「はい、行きました」
千歳「あの時はすごく元気に見えたけれど、その9日後に亡くなるなんて」
金塚「そんなに早く。だから医者も『余命があと何か月』とか言わなかったのか?」
美南「ひょっとしたら、余命がもう過ぎていたかもね」
課長「6年前、有名な男性俳優さんも撮影終了後一週間で亡くなったという話を聞いたことがあるが、その予想屋さんもギリギリまで仕事していたんだなぁ」
千歳「でも、人って亡くなる寸前に、国民年金(保険料)を納めるかしら?」




