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【23】 最高に心地よいゴールインコール
スタート時点で、4号艇が突出していた。
六郎「よし!」
六郎(もし、4号艇がフライングでもお客様が損することはない)
六郎は、常にお客様のことを考えていた。
第1ターンマークに到達した時点で、
4号艇はまくり切っていた。
2番手にイン残した1号艇、
外をマクった5号艇が走っていた。
六郎「うん、いいぞ」
向こう正面第2ターンマークの手前、
1号艇は舟を外へ持ち出した。
逆に5号艇は内側へと切り返した。
ターンマークを5号艇がほとんどスピードを落とさず
先に回ったが膨らんだ。
1号艇は、外から舳先がターンマークにかかるかからない
ギリギリの所を旋回した。
手前ホームストレッチでは、
5号艇の内に1号艇が追いつき、
1号艇の舳先は、5号艇の艇尾から見る見るうちに同体となった。
2周目第1ターンマーク、
1号艇は内側の利と捌きの差を見せつけ、
すんなりと2番手独走態勢に入った。
六郎「出来たな」
それは、このレースが『4-1』で確定し、
出来上がったことを意味していた。
そして、1分半後、
場内アナウンス「4番ゴールイン、1番ゴールイン」
六郎が何万回と聞いて来た「ゴールインコール」。
今回ほどこんなに心地よく聞こえたことはなかった。
六郎(終わったな)




